アルファJP:3434

時価総額
¥117億
PER
12.2倍
キーとロックを中心に自動車部品事業とセキュリティ機器事業を展開し、ステアリングロックや電気錠などを提供する総合ロックメーカー。

事業内容

株式会社アルファは、総合ロックメーカーとして、キーとロックを中心に多岐にわたる事業を展開しています。同社は、連結子会社16社と非連結子会社3社を含むグループを形成し、自動車、住宅、産業機器、省力機器などの分野に製品やサービスを提供しています。

アルファの事業は主に2つのセグメントに分かれています。まず、自動車部品事業では、ステアリングロックやキーシリンダーなどのメカ部品、キーレスエントリーやインテリジェントキーシステムなどの電子部品を含むキーセットを提供しています。また、アウトサイドドアハンドルやインサイドドアハンドルも製造・販売しています。

自動車部品事業は、日本、北米、アジア、欧州に展開しており、各地域で異なる子会社が製造・販売を担当しています。例えば、北米ではALPHA TECHNOLOGY CORPORATIONが、アジアではタイのALPHA INDUSTRY (Thailand) CO.,LTD.が活動しています。

もう一つのセグメントであるセキュリティ機器事業では、非接触認証技術を用いた電気錠や住宅用ロック、産業用ロック、コインロッカー、貴重品ロッカー、宅配ボックスなどを提供しています。日本では、株式会社アルファロッカーシステムがコインロッカーの製造・販売を行っています。

海外におけるセキュリティ機器事業は、タイのALPHA HOUSING HARDWARE (THAILAND) CO.,LTD.が住宅用ロックの製造・販売を担当しています。これにより、アルファはグローバルにセキュリティソリューションを提供しています。

経営方針

株式会社アルファは、急速に変化する市場環境に対応するため、2023年度から2026年度にかけての中期経営計画を策定しています。この計画では、「成長・安定・持続」をキーワードに、新事業・新商品開発、収益基盤の強化、サステナビリティ経営の推進を基本方針としています。これにより、企業価値の向上を目指し、売上高750億円、営業利益30億円(4.0%)を目標としています。

アルファは、自動車部品事業とセキュリティ機器事業の2つの主要セグメントを持ち、それぞれの分野で成長戦略を推進しています。自動車部品事業では、グローバル市場での競争力を維持するため、戦略的投資と合理化活動を進めています。一方、セキュリティ機器事業では、スマートハウス化やIoT化に対応した新商品の開発を進め、電気錠市場でのトップシェアを維持することを目指しています。

さらに、アルファは「Innovation for Access」を企業メッセージとして掲げ、社会的責任を果たすことを重視しています。中長期的な経営戦略として、2030年に向けた「アルファビジョン2030」を策定し、グループ全体でのコンプライアンス意識の向上と、信頼されるブランドの確立を目指しています。これにより、顧客に喜ばれる価値を創造・提供し続けることを目指しています。