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アルファJP:3434
沿革
1938年4月 |
東京都大田区大森において、自動車用キーセット及び建築金物の鋳造を目的として、資本金8万円で国産金属工業株式会社(現・株式会社アルファ)を設立 |
1943年8月 |
東京都大田区蒲田に新工場を建設(アルミダイカスト部品の製造・販売を開始) |
1944年4月 |
山梨県甲府市千塚町に、山梨工場を建設 |
1963年11月 |
群馬県館林市に、群馬工場を建設 |
1964年1月 |
コインロッカーの製造・販売を開始 |
1974年2月 |
群馬金属工業株式会社を子会社化。(出資比率59%、1989年100%) |
1976年10月 |
株式会社アルファサービス(出資比率100%)を設立 |
1982年5月 |
横浜市金沢区に東京工場を移転し、自動車用キーセット専門工場として横浜工場を新設 |
1986年12月 |
群馬アルファ株式会社(出資比率100%)を設立 |
1987年10月 |
米国ミシガン州にALPHA TECHNOLOGY CORPORATION(出資比率100%)を設立(現・連結子会社) |
1990年4月 |
群馬アルファ株式会社と群馬金属工業株式会社が合併 存続会社:群馬アルファ株式会社 |
12月 |
社名を国産金属工業株式会社から株式会社アルファに変更。本社を東京都大田区から神奈川県川崎市に移転 |
1992年2月 |
株式会社アルファエンタープライズ(出資比率100%)を設立 |
1993年8月 |
本社を神奈川県川崎市から神奈川県横浜市に移転 |
1995年4月 |
九州工場(旧九州出張所)を分社化し、九州アルファ株式会社(出資比率100%)を設立(現・連結子会社) |
1997年2月 |
タイ国にALPHA INDUSTRY (Thailand) Co.,LTD.(出資比率97.7%)を日産トレーディング株式会社等との合弁にて設立(現・連結子会社) |
1998年1月 |
横浜工場を群馬工場に統合 |
2002年4月 |
メキシコに製造子会社ALPHA HI-LEX S.A.DE C.V.(出資比率51%、2013年61.9%)(現・ALPHA INDUSTRY QUERETARO, S.A. DE C.V.)を設立(現・連結子会社) |
2004年4月 |
東京証券取引所市場第二部に上場 |
10月 |
中国に製造子会社、ALPHA (GUANGZHOU) AUTOMOTIVE PARTS Co.,LTD.(出資比率90%)を丸紅輸送機株式会社(現・丸紅オートモーティブ株式会社)と共同出資にて設立(現・連結子会社) |
2005年3月 |
東京証券取引所の市場第一部銘柄に指定 |
7月 |
当社のロッカーシステム部門を子会社株式会社アルファサービスに営業譲渡し、同日付で子会社の商号を株式会社アルファロッカーシステムに変更(現・連結子会社) |
2007年4月 |
メキシコ・ケレタロ州のエルマルケス市にALPHA HI-LEX S.A.DE C.V.(現・ALPHA INDUSTRY QUERETARO, S.A. DE C.V.)の新工場を建設 |
2009年12月 |
栃木県宇都宮市に宇都宮営業所を開設 |
2010年4月 |
中国上海にALPHA(GUANGZHOU)AUTOMOTIVE PARTS CO.,LTD.の分公司を設立 |
10月 |
タイ国にALPHA INDUSTRY (Thailand) Co.,LTD.の第二工場を建設 |
11月 |
メキシコにALPHA HI-LEX S.A. DE C.V.(現・ALPHA INDUSTRY QUERETARO, S.A. DE C.V.)のキーセット工場を建設 |
2011年3月 |
インドに製造子会社、Alpha Securitry Instruments (India) Private Limited(出資比率90%、2015年95.7%)を設立(現・連結子会社) |
11月 |
メキシコに製造子会社、Alpha Industry Jalisco, S.A. DE C.V.(出資比率99.9%)を設立(現・連結子会社) |
2012年7月 |
インドネシアに製造子会社、PT.ALPHA AUTOMOTIVE INDONESIA(出資比率97%、2015年98.2%)を設立 |
11月 |
中国襄陽にALPHA(GUANGZHOU)AUTOMOTIVE PARTS CO.,LTD.の製造子会社、ALPHA(XIANGYANG)AUTOMOTIVE PARTS CO.,LTD.(出資比率25%)を設立(現・連結子会社) |
2013年6月 |
韓国に販売子会社、ALPHA KOREA Co., Ltd.(出資比率100%)を設立 中国上海にアルファロッカーシステムの販売子会社、ALPHA(SHANGHAI)LOCKER EQUIPMENT CO., LTD.を設立 |
8月 |
フランスにパリ事務所を開設 |
11月 |
ALPHA HI-LEX S.A. DE C.V.の商号をALPHA INDUSTRY QUERETARO, S.A. DE C.V.に変更 |
12月 |
タイ国のC.I.TECHNOLOGY CO., LTD.の株式を取得(出資比率90%)し、同日付で商号をALPHA HOUSING HARDWARE (THAILAND) CO., LTD.に変更(現・連結子会社) |
2015年4月 |
タイ国にバンコクオフィスを開設 |
10月 |
中国上海にALPHA (SHANGHAI) LOCK CO.,LTD.(出資比率100%)を設立 群馬アルファ株式会社を吸収合併 |
2016年9月 |
スウェーデンのASSA ABLOY ABのカーアクセス・セキュリティ事業を手掛ける子会社の株式を取得し、同日付で商号をAlpha Vehicle Security Solutions Czech s. r. o.(出資比率100%)、ALPHA INDUSTRY PUEBLA, S.A. DE C.V.(出資比率100%)(以上、現・連結子会社)、ALPHA (SUZHOU) VEHICLE SECURITY SOLUTIONS CO., LTD.(出資比率100%)、Alpha Vehicle Security Solutions Switzerland Sagl(出資比率100%)に変更 |
2018年10月 |
フランス及びスロバキアにおいて自動車用内外装塗装部品を製造・販売するALT SAS (出資比率75%、2019年100%)の株式を取得。Societe de Peinture de Pieces Plastiques SAS (間接出資比率75%、2019年100%)及びSPPP Slovakia s.r.o. (間接出資比率75%、2019年100%)を連結子会社化 |
2019年7月 |
中国において自動車用外装部品の成形・メッキ・組立を手掛けるALPHA ADVANCED AUTOMOTIVE PARTS CO.,LTD.(間接出資比率52.8%)の株式を取得し、連結子会社化 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からスタンダード市場へ移行 |
2023年3月 |
フランスにおいて欧州事業開拓活動(戦略立案、営業・マーケティング、技術等に関する業務支援)を手掛けるAlpha France SAS(出資比率100%)を設立 |
事業内容
アルファ株式会社とそのグループ企業は、総合ロックメーカーとして、自動車、住宅、産業機器、省力機器など幅広い分野にキーとロックの製品やシステム、サービスを提供しています。同社グループは、株式会社アルファを含む連結子会社17社と非連結子会社3社で構成されています。
同社の事業は大きく分けて、自動車部品事業とセキュリティ機器事業の2つのセグメントに分類されます。自動車部品事業では、ステアリングロックやキーシリンダーなどのメカ部品から、キーレスエントリーやインテリジェントキーシステムなどの電子部品まで、自動車に関連する幅広い製品を提供しています。この事業は、日本国内外で展開されており、北米ではALPHA TECHNOLOGY CORPORATIONやその他の子会社、アジアではタイのALPHA INDUSTRY(Thailand)CO.,LTD.や中国、韓国、インド、インドネシアの子会社、欧州ではチェコやフランス、スロバキアの子会社がそれぞれ地域に応じた製品の製造、販売を行っています。
一方、セキュリティ機器事業では、非接触認証技術を用いた電気錠や住宅用ロック、産業用ロック、コインロッカー、宅配ボックスなど、セキュリティに関連する製品を提供しています。この事業も日本国内外で展開されており、日本では株式会社アルファが住宅用ロックの販売を、株式会社アルファロッカーシステムがコインロッカーの製造・販売・賃貸・保守管理を行い、海外ではタイのALPHA HOUSING HARDWARE(THAILAND)CO.,LTD.が住宅用ロックの製造・販売を手掛けています。
アルファ株式会社グループは、これらの事業を通じて、多様なニーズに応える製品とサービスを提供し、その業容を拡大しています。
経営方針
アルファ株式会社は、自動車部品事業とセキュリティ機器事業を中心に展開する総合ロックメーカーです。同社は、2023年から2026年にかけての中期経営計画を策定し、成長・安定・持続をキーワードに掲げています。この計画では、「新事業・新商品開発」、「収益基盤の強化」、そして「サステナビリティ経営の推進」を三つの基本方針としています。目標としては、2026年度に売上高850億円、営業利益額55億円(利益率6.5%)、新商品売上高比率30%以上、自己資本比率50%、ROIC8%以上を掲げています。
アルファ株式会社は、市場競争の激化や市場構造の変化、原材料市況や為替の変動など、変革の時代に対応するため、事業環境を取り巻くリスクにも適切に対処していく必要があると認識しています。特に自動車部品事業では、半導体の供給不足やウクライナ情勢の長期化による影響を受けており、セキュリティ機器事業では、住宅市場の変化や原材料の供給不足と価格高騰に対応しています。
同社は、経営理念「個々の質を高め、お客様に喜ばれる価値を創造・提供します」のもと、「Innovation for Access」という企業メッセージを掲げ、中長期経営構想「アルファビジョン2030」に向けて、グループ一丸となって努力と精進を重ねています。これには、事業上及び財務上の課題に優先的に対処し、戦略的な投資の実行と成長戦略の具現化、さらにはサプライチェーンの問題への対応や新商品開発を通じて、お客様から信頼される「アルファブランド」の確立を目指しています。