- 日本企業
- トーカロ
トーカロJP:3433
沿革
1973年6月 |
横浜市港南区において商号キザイサービス株式会社、資本金1,000万円として設立。 |
1983年2月 |
神奈川県横浜市磯子区へ本店を移転。 |
2000年7月 |
営業を中止し、休眠会社となる。 |
2000年8月 |
東京都北区へ本店を移転。 |
2001年1月 |
株式会社ジャフコが運営するジャフコ・バイアウト一号投資事業有限責任組合の100%出資となり、商号を「ジャフコ・エス・アイ・ジー株式会社」に変更、本店所在地を東京都千代田区へ移転。 |
実質上の存続会社であるトーカロ株式会社(店頭上場企業)の経営陣による同社のマネジメント・バイアウトの一環として、同社株式に対して公開買付を開始。 |
2001年3月 |
トーカロ株式会社の公開買付を終了。トーカロ株式会社の発行済株式総数の97.9%を保有する親会社となる。本店所在地を神戸市東灘区へ移転。 |
2001年8月 |
トーカロ株式会社を吸収合併。 |
2002年3月 |
本社及び溶射技術開発研究所で「ISO 14001」の認証を取得。 |
2003年5月 |
神戸工場で「ISO 9001:2000」の認証を取得。 |
2003年12月 |
当社株式を東京証券取引所市場第二部に上場。 |
2004年9月 |
日本コーティングセンター株式会社(現、連結子会社)の全株式を取得し、子会社とする。 |
2004年10月 |
溶射技術開発研究所を明石工場隣接地へ移転。 |
2005年3月 |
当社株式を東京証券取引所市場第一部に上場。 |
2005年4月 |
中華人民共和国広東省広州市に出資比率70%の現地法人、東華隆(広州)表面改質技術有限公司(現、連結子会社)を設立。 |
2006年5月 |
日本コーティングセンター株式会社の本社及び本社工場を神奈川県大和市から神奈川県座間市へ移転。 |
2006年10月 |
東華隆(広州)表面改質技術有限公司が中国当局からの営業許可を取得、操業を開始。 |
2008年11月 |
名古屋工場で「JIS Q 9100」の認証を取得。 |
2010年9月 |
明石第三工場を明石工場に移転、統合。 |
2011年5月 |
中華人民共和国江蘇省昆山市に出資比率90%の現地法人、東賀隆(昆山)電子有限公司(現、連結子会社)を設立。 |
2011年6月 |
中華民国(台湾)台南市に出資比率50%の現地法人、漢泰国際電子股份有限公司(現、連結子会社)を設立。 |
2011年7月 |
宮城県黒川郡大郷町に宮城技術サービスセンターを設置。 |
2012年8月 |
当社の全拠点で「ISO 14001」の認証を取得。 |
2014年3月 |
名古屋工場で「Nadcap」の認証を取得。 |
2014年8月 |
神戸工場を神戸市東灘区から神戸市西区へ移転。 |
2014年12月 |
明石工場で「JIS Q 9100」の認証を取得。 |
2015年11月 |
名古屋工場を名古屋市緑区から愛知県東海市へ移転。 |
米国カリフォルニア州に出資比率100%の現地法人、TOCALO USA,Inc.(現、連結子会社)を設立。 |
|
2017年6月 |
インドネシア共和国に出資比率100%(間接所有含む)の現地法人、PT.TOCALO Surface Technology Indonesia(現、非連結子会社)を設立。 |
2017年8月 |
本社を神戸市東灘区から神戸市中央区へ移転。 |
明石工場で「Nadcap」の認証を取得。 |
|
2018年8月 |
千葉県船橋市に東京第二工場(現、東京工場鈴身事業所)を設置。 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からプライム市場へ移行。 |
2022年4月 |
水島工場を岡山県倉敷市松江から岡山県倉敷市宇野津へ移転し、倉敷工場に改称。 |
1951年7月 |
神戸市東灘区に、資本金1百万円をもって、東洋カロライジング工業株式会社を設立、カロライズ加工・販売を開始し、同時に神戸工場を設置。 |
1958年3月 |
金属溶射分野の研究開始。 |
1959年11月 |
千葉県船橋市に東京工場(現、東京工場行田事業所)を設置。 |
1960年10月 |
金属溶射部門の本格的営業を開始。 |
1969年11月 |
北九州市小倉区(現、小倉南区)に小倉工場(2012年廃止)を設置。 |
1973年8月 |
岡山県倉敷市に水島工場を設置。 |
1974年8月 |
神戸工場に溶射、機械設備を増設。 |
1975年11月 |
神戸工場にTDプロセス工場を新設。 |
1976年3月 |
東京工場にTDプロセス工場を新設。 |
1980年4月 |
名古屋市緑区に名古屋工場を設置。 |
1980年7月 |
神戸工場にZACコーティング法の技術をアメリカのカマンサイエンシズコーポレーションより導入。 |
1980年9月 |
大阪府豊中市に豊中工場を設置。 |
1981年9月 |
「トーカロ株式会社」に商号変更。 |
1982年7月 |
兵庫県明石市に明石工場を設置。 |
1983年10月 |
豊中工場を閉鎖し、神戸工場に集約。 |
1989年4月 |
兵庫県明石市に明石工場の機械加工専用工場として、製造部機械課分工場(明石第二工場)を設置。 |
1991年3月 |
兵庫県明石市に明石工場のPTA処理加工専用工場として、明石第三工場を設置。 |
1992年1月 |
神戸工場のPTA設備を明石第三工場へ移転。 |
1993年10月 |
明石工場に隣接する土地・建物を賃借し、新溶射技術の開発を開始。 |
1996年2月 |
本社社屋を新築完成。 |
1996年10月 |
当社株式を店頭登録銘柄として日本証券業協会に登録。 |
1997年7月 |
福岡県京都郡苅田町に小倉第二工場を設置(現、北九州工場)。 |
1998年6月 |
明石工場事務所棟を新設。 |
1998年7月 |
小倉第二工場(現、北九州工場)で「ISO 9002」認証を取得。 |
1998年9月 |
東京工場パウダー溶射棟の改築。 |
1999年5月 |
東京工場で「ISO 9002」認証を取得。 |
1999年10月 |
明石工場で「ISO 9002」認証を取得。 |
2000年9月 |
小倉第二工場(現、北九州工場)に溶射工場棟を増設。 |
2001年8月 |
ジャフコ・エス・アイ・ジー株式会社に吸収合併。店頭登録廃止。 |
事業内容
トーカロ及びそのグループ会社は、表面改質加工を中心に幅広い事業を展開しています。この分野では、被加工品の表面に異なる性質の皮膜を形成し、新たな機能を付与する技術が重要とされています。トーカロは、溶射加工、TD処理加工、ZACコーティング加工、PTA処理加工、PVD処理加工など、多様な表面改質技術を提供しています。
溶射加工は、トーカロの主力事業の一つであり、半導体やFPD製造装置の部品、発電用ガスタービン、電力貯蔵用電池、各種軸受類などの産業用機械部品に対して、耐摩耗性や耐熱性などの機能を向上させるためのコーティングを施しています。
国内子会社である日本コーティングセンター株式会社は、PVD処理加工を専門とし、切削工具や金型などへの硬質セラミック薄膜の形成を通じて、耐摩耗性や耐食性の向上を図っています。
海外では、中国や台湾、米国に子会社を持ち、それぞれの地域で溶射加工や溶接肉盛加工、半導体製造装置部品のメンテナンス事業などを展開しています。これらの海外拠点は、地域市場におけるニーズに応えるための重要な役割を果たしています。
その他の事業として、TD処理加工やZACコーティング加工、PTA処理加工なども手がけており、これらは主に耐摩耗性や耐食性の向上を目的とした表面改質技術です。インドネシアやタイにも非連結子会社や関連会社を持ち、現地の日系鉄鋼メーカー向けにサービスを提供しています。
トーカログループは、これらの技術を駆使して、産業界の様々なニーズに応える高度な表面改質加工サービスを提供しています。
経営方針
トーカロ及びそのグループ会社は、表面改質加工を中心に事業を展開し、特に溶射加工を主力としています。同社は、技術とアイデア、若さと情熱、和と信頼、グッド・サービスを社是とし、高技術・高収益体質の企業グループを目指しています。その成長戦略は、全天候型経営の実現、財務体質の強化、問題解決型企業への進化、研究開発主導型企業への成長、ステークホルダーとの信頼関係強化、グループ全体での相乗効果追求に焦点を当てています。
中期経営計画(2022年3月期~2026年3月期)では、「人と自然の豊かな未来に貢献する」というビジョンのもと、ESGを重視した継続的な成長による企業価値の向上をミッションとして掲げています。この計画では、新商品開発と新市場開拓を推進し、「人」と「環境(自然)」の二つの分野に注力しています。具体的には、半導体、FPD、医療・農業・食品などの分野での取り組みと、エネルギー、素材、輸送などの環境関連分野への貢献を目指しています。
また、同社は、環境問題の深刻化、ICT/デジタル化へのシフト、資源・食料不足・人口増加といった社会の大きな変化(メガトレンド)に対応するため、既存事業の用途拡大と新事業領域への進出を図っています。これにより、中期経営計画の最終年度には、連結売上高530億円、経常利益120億円を目指しています。
トーカロは、これらの戦略を通じて、テクノロジーと環境の両面で社会に貢献し、継続的な成長と企業価値の向上を目指しています。