ウイン・パートナーズJP:3183

時価総額
¥352.3億
PER
20.8倍
虚血性心疾患、心臓律動管理、心臓血管外科、末梢血管疾患・脳外科、医療機器関連の治療用医療機器、インスリンポンプ等の提供。

沿革

2012年11月

株式会社ウイン・インターナショナル及びテスコ株式会社は、両社の株主総会による承認を前提として、共同株式移転の方法により、両社の完全親会社(当社)を設立することについて「統合契約」を締結するとともに、「株式移転計画」を共同で作成。

2013年1月

株式会社ウイン・インターナショナル及びテスコ株式会社の臨時株主総会において、「株式移転計画」が承認可決。

2013年4月

当社設立。

東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)(旧 大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード))に上場。

2014年5月

東京証券取引所市場第二部に上場。

2014年9月

東京証券取引所市場第一部銘柄に指定。

2017年5月

東京都中央区京橋に本社を移転。

2017年10月

連結子会社であるテスコ株式会社を通じ、テスコ秋田販売株式会社(旧 株式会社大沢商事)の全株式を取得。

2018年7月

連結子会社であるテスコ株式会社が、同社の100%子会社であるテスコ秋田販売株式会社を吸収合併。

2018年12月

連結子会社であるテスコ株式会社を通じ、株式会社エムシーアイの全株式を取得。

2022年4月

ウイン・パートナーズ株式会社が、東京証券取引所 プライム市場に移行

2022年8月

連結子会社であるテスコ株式会社を通じ、株式会社トーセイメディカルの全株式を取得。

事業内容

ウイン・パートナーズは、2013年4月1日に株式会社ウイン・インターナショナルとテスコ株式会社が経営統合し、設立された共同持株会社です。首都圏及び東北地方を中心に主要な拠点を設け、全国展開を目指しています。同社グループは、医療機器の分野において幅広い製品を提供しており、主な事業セグメントは以下の通りです。

1. **虚血性心疾患関連**: 心筋梗塞や狭心症などの治療に使用されるカテーテルや薬剤溶出型ステント(DES)、PTCAバルーンカテーテル、血管内超音波(IVUS)診断カテーテルなどの医療機器を提供しています。これらは低侵襲医療として知られています。

2. **心臓律動管理関連**: 不整脈の治療に使用されるペースメーカ、植込型除細動器(ICD)、両室ペーシング機能付き植込型除細動器(CRTD)、電気生理検査用カテーテル、心筋焼灼術用カテーテルなどを扱っています。

3. **心臓血管外科関連**: 心臓疾患の外科手術に使用されるステントグラフト、経カテーテル生体弁、人工血管、人工心肺などの医療機器を提供しています。

4. **末梢血管疾患関連及び脳外科関連**: 末梢血管や脳血管の疾患治療に使用されるPTAバルーンカテーテル、末梢血管用ステント、塞栓用コイルなどを扱っています。

5. **医療機器関連**: 放射線科や手術室で使用されるX線血管撮影装置、コンピュータ断層撮影装置(CT)、磁気共鳴画像診断装置(MRI)、麻酔器などの医療機器を提供しています。

6. **その他**: インスリンポンプ、持続血糖測定器、血圧トランスデューサーセット、血圧モニター用チューブなど、上記以外の医療機器も取り扱っています。

ウイン・パートナーズは、これらの事業セグメントを通じて、医療現場でのニーズに応える多様な製品を提供し、医療の質の向上に貢献しています。

経営方針

ウイン・パートナーズは、医療機器販売業界において、低侵襲医療の普及と持続可能な医療体制の構築を目指しています。同社は、全ての人にベター・クオリティ・オブ・ライフを提供し、豊かな社会の実現に貢献することを企業理念として掲げています。この理念を実現するために、新しいニーズを創造し、次世代医療関連ビジネスのリーディングカンパニーを目指すというビジョンを持っています。

同社グループは、医療技術の進歩に伴い、既存の医療サービスやビジネスモデルにとらわれず、新しい需要や市場を開拓しています。また、企業理念に賛同する企業をグループに迎え入れ、効率的な経営資源の配分やシナジーの創出により、企業価値の最大化を目指しています。公正かつ実効性のあるコーポレートガバナンスの構築を通じて、ステークホルダーとの信頼関係を深め、企業価値を永続的に高めていくことにも注力しています。

中期的な経営指標としては、ROE(自己資本利益率)15.0%以上を目標に掲げています。これは、医療機器販売業界における償還価格の改定や医療機関のコスト意識高揚に伴う販売単価の下落傾向に対応し、効率的な経営を行うことが重要課題であることを反映しています。

中長期的な経営戦略としては、医療制度改革による償還価格の下落等を反映し、医療機器販売業界の競争激化に対応するため、業界再編が加速することを見込んでいます。ウイン・パートナーズは、顧客志向および患者志向を徹底し、低侵襲医療に関する専門性を活かして多様なニーズに応える提案及びサービスの提供を行い、同業他社との差別化を図っています。また、M&Aや提携による業界再編を促進し、営業エリア及び事業領域の拡大を通じて持続的な成長を目指しています。