ありがとうサービスJP:3177

時価総額
¥33.2億
PER
6.4倍
リユース事業で「ハードオフ」「オフハウス」「ホビーオフ」「ブックオフ」などを展開し、フードサービス事業では「モスバーガー」「とり壱」「かつれつ亭」などを運営する企業。

事業内容

ありがとうサービスは、リユース事業、フードサービス事業、地方創生事業の3つの事業セグメントを展開しています。

リユース事業では、ハードオフコーポレーションやブックオフコーポレーションとフランチャイズ契約を結び、「ハードオフ」「オフハウス」「ホビーオフ」「ブックオフ」などの店舗を運営しています。また、MOTTAINAI WORLD CO., LTD.では「MOTTAINAI WORLD ECO TOWN」を運営し、タイでは「ハードオフ」を展開しています。

フードサービス事業では、モスフードサービスなどとフランチャイズ契約を結び、「モスバーガー」「トマト&オニオン」「熱烈タンタン麺一番亭」などを運営しています。さらに、独自ブランドとして「馳走家とり壱」「かつれつ亭」「ティア自然食堂」などの店舗も展開しています。

地方創生事業では、温浴宿泊施設として「今治市鈍川せせらぎ交流館」や「ユートピア宇和・游の里温泉」などを運営しています。また、生産物販売や製造小売事業として「今治市玉川龍岡活性化センター」や「ハム工房古都」などを展開しています。

ありがとうサービスは、2025年2月末時点で、リユース事業で108店舗、フードサービス事業で25店舗、地方創生事業で10施設を運営しており、合計143店舗を展開しています。これらの店舗は、主に九州地方や愛媛県、香川県、高知県、さらに海外ではカンボジアとタイに位置しています。

経営方針

ありがとうサービスは、「世のため人のため」を経営理念に掲げ、リユース事業、フードサービス事業、地方創生事業の3つの事業を展開しています。これらの事業を通じて、顧客からの感謝を得ること、学びと成長の場を提供すること、そして教育とスポーツを通じた社会貢献を目指しています。

同社は、売上高経常利益率を重視し、現在の9.0%から10%への向上を目標としています。効率性を重視し、環境変化に柔軟に対応できる強い財務体質の構築を目指しています。これにより、持続可能な成長を実現しようとしています。

中長期的な経営戦略として、フランチャイズ展開の強化と独自業態の開発を進めています。特に、フランチャイズ本部との連携を深め、店舗の拡大と個々の店舗力の強化を図ることで、収益の拡大を目指しています。また、独自業態のウエイトを上げることで、経営基盤の安定化を図っています。

優先的に対処すべき課題として、天災やパンデミック、中国の景気減速、米国の関税引き上げ政策、国際的な紛争などの外部環境への対応力を強化しています。これに対し、従業員の教育と社内コミュニケーションの質を向上させ、変化に適切に対応できる体制を整えています。

リユース事業では、九州地方の人口10万人規模の都市を中心にリアル店舗の出店を進めています。リーダーの育成と買い取り力の向上に努め、海外ではカンボジアとタイで日本のリユース文化を発信しています。

フードサービス事業では、モスバーガー事業のリアル店舗出店を進める体制を整えています。また、新規出店を可能にする人的体制の構築や、製造小売部門の複合型店舗の出店準備を進めています。

地方創生事業では、鈍川温泉エリアでのリーダー的役割を果たし、今治エリアの観光資源としての地位を強化しています。行政や地域との信頼関係を大切にし、協業を進めています。

経営全般では、店舗開発力の強化と人材の確保・育成を進め、次世代経営陣の育成やバックオフィスのデジタル化を推進しています。リユース事業とフードサービス事業の店舗出店を加速し、地方創生事業の全施設の完全稼働を目指しています。