エー・ピーホールディングスJP:3175

時価総額
¥123.4億
PER
地鶏や鮮魚の生産から流通、外食店舗での販売までを手掛ける「生販直結モデル」による食産業事業。

事業内容

エー・ピーホールディングスは、食産業において「生販直結モデル」を採用し、地鶏や鮮魚などの食材の生産から流通、外食店舗での販売までを一貫して手掛けています。このモデルにより、消費動向を把握しつつ、生産者や行政と直接提携し、無駄な中間流通コストを削減しています。

同社は、国内外での飲食店経営やライセンス事業を展開しています。国内では、居酒屋や専門店、レストランなど多様な業態を運営し、ブランドのリブランディングや新規出店を積極的に進めています。海外では、シンガポールやインドネシアなどで飲食店を展開しています。

また、エー・ピーホールディングスは中食事業にも注力しており、弁当の製造販売を行っています。宅配弁当や商業施設での販売が好調で、過去最高の売上を達成しました。さらに、地方食材を活用した商品が高評価を受け、業界内での地位を確立しています。

生産流通事業では、地鶏や鮮魚の生産・加工・販売を行い、物流コストや鮮度の課題を解決する独自の流通ソリューションを提供しています。宮崎県や北海道などでの地鶏生産や、鮮魚の直接取引を通じて、高品質で低価格な商品を提供しています。

経営方針

エー・ピーホールディングスは、「日本の食のあるべき姿を追求する」というミッションのもと、「生販直結モデル」を通じて食産業の活性化を図っています。このモデルにより、生産者、販売者、消費者の全てが利益を享受できる「ALL-WIN」を目指しています。

同社は、店舗の収益性を維持・向上させるため、第一次産業との強い繋がりを活かし、マーケット状況に応じた商品投入を行っています。また、新規事業や海外事業の選択と集中を進め、宅配弁当やEC事業の強化を図っています。

提携産地の開拓と取組産業の拡充も重要な戦略です。宮崎県や北海道を中心に、畜産業や漁業と直接提携し、卸売市場を介さないネットワークを拡大しています。これにより、持続可能な社会の実現と食文化の発展に貢献しています。

生産流通事業では、地鶏や鮮魚の直接取引を通じて中間流通コストを削減し、サステナビリティを意識した取り組みを行っています。施設や人材の整備を進め、長期的な視点での事業拡大を図っています。

人材の確保と教育も重視しています。少子化が進む中、優秀な人材の採用と定着を最重要課題とし、HR本部人材開発部を設置して社内教育体制を強化しています。

衛生管理と環境問題への対応も強化しています。HACCPに基づく管理を徹底し、食品ロスやプラスチック廃棄の削減に取り組んでいます。これにより、食産業に求められるコンプライアンス体制を強化しています。

最後に、経営管理組織の充実を図り、コーポレート・ガバナンスの強化に努めています。意思決定の明確化やダイバーシティを考慮した組織体制の最適化を進め、企業価値の向上を目指しています。