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黒谷JP:3168
沿革
1986年1月 |
本社を富山県高岡市内免町から同市西町に移転。事業拡大のため、富山県小杉町(現 射水市)に小杉営業所を開設(1993年8月閉鎖) |
1986年3月 |
商号を株式会社クロタニコーポレーションに変更 |
1986年10月 |
本社及び本社工場を富山県新湊市(現 射水市)に新築移転 営業拠点として東京営業所(現 東京支店)及び新潟営業所(現 非鉄営業部新潟事業課)を開設 |
1992年4月 |
美術工芸品の販売拡大を図るため、大阪営業所を開設(2008年8月閉鎖) |
1993年3月 |
㈱テクノキャスト(設立目的:①押出し用銅合金鋳塊の製造販売、②非鉄金属原材料の販売等。 事業内容:非鉄金属鋳造加工)を設立 |
1993年4月 |
㈱アート・アンド・クラフト(設立目的:①貴金属、貴石、真珠、さんご等の販売、②前記を原料とした製品の販売、③貴金属メッキ又は張りもの製品及び鋳物製品等の販売。事業内容:美術工芸品の販売)の全株式を取得 |
1994年8月 |
新日本商事㈱(設立目的:①鋳物及び鋳物用原材料の販売、②不動産の販売等。事業内容:非鉄製品の販売)の全株式を取得 |
1994年10月 |
本社工場施設の拡充のため㈱テクノキャストを合併 |
1995年2月 |
経営の効率化のため新日本商事㈱及び㈱アート・アンド・クラフトを合併 |
2000年8月 |
ISO9001認証取得 |
2008年3月 |
ISO14001認証取得 |
2011年6月 2011年10月 2012年7月 2014年8月 2015年1月 2018年7月 2022年4月 |
東京証券取引所市場第二部に株式を上場 OHSAS18001認証取得 アメリカ合衆国オレゴン州に当社100%出資の現地法人KUROTANI NORTH AMERICA INC.を設立 タイ王国に合弁会社 THAI KUROTANI CO.,LTD.を出資設立 商号を黒谷株式会社に変更 東京証券取引所市場第一部に指定 東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からスタンダード市場に移行 |
事業内容
黒谷株式会社とそのグループ企業は、非鉄金属事業と美術工芸事業の二つの主要な事業セグメントを展開しています。非鉄金属事業では、銅を中心にした非鉄金属関連のビジネスを行っており、インゴットの製造・販売とリサイクル原料の加工・販売を事業の二本柱としています。このセグメントでは、国内外から集めた銅及び銅合金のリサイクル原料を使用し、約50品種のインゴットを製造。これらは、造船メーカーや住宅設備メーカーなどに販売されています。また、約150品種の非鉄金属リサイクル原料を選別・プレスし、電線メーカーや銅製錬メーカーなどに販売しています。
一方、美術工芸事業では、貴金属製の置物や仏像・仏具などの美術工芸品の製造販売を行っています。この事業は、高度な鋳造技術と精緻な仕上げを駆使し、付加価値の高い製品を市場に提供しています。
黒谷株式会社グループは、これらの事業を通じて、幅広いニーズに応える製品とサービスを提供しており、非鉄金属と美術工芸の分野で独自の地位を築いています。
経営方針
黒谷株式会社グループは、非鉄金属リサイクルと美術工芸品製造を二大柱とする事業展開を行っています。同社は、資源の有効利用と低炭素化社会の実現を目指し、金属リサイクルを通じた社会貢献を経営方針として掲げています。非鉄金属事業では、リサイクル原料の有効活用と付加価値の創出を重視し、競争力の強化に努めています。一方、美術工芸事業では、企画提案力と製造技術力の強化を通じて、長期的な安定利益の確保を目指しています。
経営環境としては、地球温暖化や環境破壊への対応、カーボンニュートラルの実現に向けた社会の動きが、同社の事業領域における金属需要の増加を見込ませています。特に、電気自動車の普及に伴う銅需要の高まりが期待されています。
人材確保、海外市場への進出、リスク管理体制の強化、事業分野の拡大などが、同社が優先的に対処すべき課題として挙げられています。特に、海外市場への進出には積極的で、米国や東南アジアに拠点を設立し、グローバルな営業基盤の構築を進めています。また、市場リスクの管理能力の向上や、銅系以外の分野への業容拡大も視野に入れています。
黒谷株式会社グループは、これらの成長戦略を推進することで、持続可能な社会の実現に貢献し、企業価値の向上を目指しています。同社の事業展開は、環境に配慮した資源利用と技術革新に重点を置き、多様化する市場ニーズに応えることで、長期的な成長を図っていく方針です。