バイタルケーエスケー・ホールディングスJP:3151

時価総額
¥633.7億
PER
8.4倍
医薬品卸売、薬局運営、動物用医薬品卸売、医薬品小売、農薬卸売、運送、介護、医療コンサル、保険代理、不動産斡旋、駐車場運営に関わる多岐にわたる事業展開。

沿革

2008年11月

株式会社バイタルネット(現・連結子会社)と株式会社ケーエスケー(現・連結子会社)が、株式移転により共同持株会社を設立することに合意し、契約書を締結

2009年1月

株式会社バイタルネットと株式会社ケーエスケーの臨時株主総会で、株式移転計画を承認

2009年4月

株式移転の方法により共同持株会社「株式会社バイタルケーエスケー・ホールディングス」を設立

2009年4月

東京証券取引所市場第一部に上場

2010年4月

株式会社VKシェアードサービスを設立

2014年1月

連結子会社の株式会社井上誠昌堂と株式会社ファイネス(現・持分法適用関連会社)が合併

2014年7月

連結子会社の株式会社バイタルネットが株式会社オオノ(現・連結子会社)を株式取得により子会社化(2018年7月に連結子会社の株式会社医療経営研究所が株式会社オオノを会社分割により子会社化)

2017年4月

株式会社VKシェアードサービスを吸収合併

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。

事業内容

バイタルケーエスケー・ホールディングス及びそのグループ企業は、医薬品卸売事業、薬局事業、動物用医薬品卸売事業、およびその他の事業を展開しています。同社の医薬品卸売事業は、バイタルネット、ケーエスケー、ファイネスなどの子会社を通じて行われており、医療機関や薬局への医薬品供給を主な業務としています。

薬局事業では、オオノ、グッドネイバー、健康堂薬局などの子会社が運営する薬局を通じて、地域社会の健康サポートを行っています。これらの薬局では、処方箋に基づく医薬品の提供のほか、健康相談なども行われています。

動物用医薬品卸売事業は、アグロジャパンが担当しており、動物病院や畜産業界への医薬品供給を行っています。この事業を通じて、動物の健康管理と疾病予防に貢献しています。

その他の事業としては、医療経営研究所、バイタルグリーン、バイタルケア、たんぽぽ、バイタルエクスプレス、大伸通商、プレアークなどがあり、医薬品の小売、農薬の卸売、運送業、介護サービス、医療機関へのコンサルティング、損害保険代理業、不動産斡旋、駐車場運営など、多岐にわたる事業を展開しています。これらの事業を通じて、同社グループは医療・健康・福祉分野での幅広いニーズに応えています。

経営方針

バイタルケーエスケー・ホールディングスは、医薬品卸売を中心に、薬局事業や動物用医薬品卸売など多岐にわたる事業を展開しています。同社は、「健康で豊かな社会の実現に貢献する」という企業理念のもと、2024年3月期から新たな「長期ビジョン2035」を策定し、医薬品・メディカルの持続可能な流通体制の構築と医療周辺ビジネスの拡大を目指しています。この長期ビジョンでは、「垣根を越えて薬の先へ“つなぐ”ことで医療の未来を革新する」という目標を掲げており、物流機能の高度化、医薬品卸売事業の刷新、メディカル商材の拡販、レンタル事業の強化、薬局事業の拡大、行政・自治体との連携強化、ライフサポート事業の展開、コンパニオンアニマルとアグリテック分野の事業拡張など、多角的な取り組みを進めています。

また、2023年3月期から2025年3月期までの第5次中期経営計画を策定し、「次代を見据えたビジネスモデルの革新」を中期ビジョンとして掲げています。この計画では、病院市場への新しいアプローチ戦略や拠点統廃合、物流体制の効率化、資本効率の改善、コーポレートガバナンスの充実などを通じて、企業価値の向上を目指しています。同社は、これらの戦略を実行することで、医薬品・メディカル関連商品の持続可能な流通体制の構築と社会課題解決に貢献し、健康寿命の延伸を目指しています。