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日東紡績JP:3110
沿革
1898年2月 |
郡山市に絹糸紡績を主体とする郡山絹糸紡績株式会社(郡山)を設立。 |
1918年4月 |
福島市に絹糸紡績を主体とする福島精練製糸株式会社(福島)を設立。 |
1923年4月 |
日東紡績株式会社を創立。(福島紡織株式会社(旧 福島精練製糸(株))が片倉製糸紡績株式会社岩代紡績所(旧 郡山絹糸紡績(株))を買収する形をとり、商号を日東紡績株式会社に変更) |
1937年3月 |
レーヨンステープル工場(富久山)を新設。 |
1937年9月 |
織物染色加工工場(伊丹)を新設。 |
1937年10月 |
名古屋紡績株式会社(新潟)を合併。 |
1938年12月 |
グラスファイバーの工業化に成功。(日本初、世界では米国オーエンスコーニングファイバーグラス社が同時期に工業化) |
1939年2月 |
グラスファイバーの生産(富久山)を開始。 |
1939年11月 |
ロックウール工場(東京)を新設。 |
1942年1月 |
泊紡績株式会社(泊)を合併。 |
1944年2月 |
トヨタ自動車株式会社より和歌山工場を買収。 |
1949年5月 |
株式を上場(東京・大阪・名古屋・新潟)。 |
1950年10月 |
綿紡織工場(静岡)を新設。 |
1956年10月 |
合繊紡績の生産(郡山)を開始。 |
1957年4月 |
グラスファイバーの生産(福島)を開始。 |
1958年11月 |
合繊紡績の生産(富久山)を開始。 |
1962年4月 |
不燃吸音天井板ミネラートン工場(千葉)を新設。 |
1962年8月 |
メラミン化粧板工場(鈴鹿)を新設。 |
1965年9月 |
千葉、東京両工場を分離し、日東紡建材株式会社を設立。 |
1969年8月 |
グラスファイバー織物工場(福島)を新設。 |
1971年4月 |
不燃吸音天井板ソーラトン工場(千葉)を新設。 |
1975年9月 |
泊第二工場(泊)を新設。 |
1975年10月 |
日東紡建材株式会社及び日東紡不動産株式会社を合併。 |
1977年12月 |
伊丹工場を分離し、日東紡伊丹加工株式会社を設立。 |
1986年6月 |
レーヨンステープル、化繊糸の事業を撤収。 |
1987年12月 |
免疫系体外診断用医薬品製造所(富久山)を新設。 |
1989年8月 |
日東紡ビルディング(東京都中央区)が完成し、9月より賃貸ビルとして営業を開始。 |
1990年9月 |
合繊紡績の郡山工場を閉鎖し、富久山事業センターに統合。 |
1991年11月 |
和歌山工場の綿紡績から建材事業への転換に伴い、株式会社ニットーボー和歌山を設立。 |
1992年1月 |
和歌山工場の綿紡績の操業を終了。 |
1993年9月 |
富久山事業センターでの合繊紡績の操業を終了。 |
1995年2月 |
静岡工場の綿紡織の操業を終了。 |
1995年4月 |
日東紡伊丹加工株式会社を合併。 |
1997年10月 |
泊工場内に設立したニットービバレッジ株式会社で飲料の生産を開始。 |
1998年1月 |
泊工場の綿紡績の操業を終了。 |
1998年4月 |
株式会社ニットーボー和歌山を合併。 |
1999年6月 |
内装建材分野の営業と八重洲商事株式会社の営業を統合継承させた新会社株式会社日東紡マテリアルを設立。 |
2001年10月 |
住友ベークライト株式会社との合弁でデコラニット株式会社を設立し、メラミン化粧板事業を移管。 |
2005年3月 |
カネボウ株式会社よりテキストグラス事業を日東グラステックス株式会社が譲り受けた。 |
2005年10月 |
新潟工場を会社分割し、ニットーボー新潟株式会社を設立。 |
2006年4月 |
衣料資材事業部の芯地販売業務を株式会社日東紡インターライニングに統合。 |
2006年7月 |
和歌山工場の操業を終了。 |
2008年8月 |
住友ベークライト株式会社との合弁を解消し、メラミン化粧板事業を撤収。 |
2009年7月 |
会社分割により、メディカル事業をニットーボーメディカル株式会社が承継。 |
2009年10月 |
株式会社日東紡マテリアルの全株式を野原産業株式会社に譲渡。 |
2010年3月 |
不燃吸音天井板事業を撤収。 |
2011年4月 |
会社分割により、スペシャリティケミカルス事業をニットーボーメディカル株式会社が承継。 |
2019年5月 |
日東紡(中国)有限公司の全持分を浙江銀瑜新材料股份有限公司に譲渡。 |
2019年6月 |
Baotek Industrial Materials Ltd.(台湾)を連結子会社化。 |
2021年4月 |
日東紡アドバンテックス株式会社を設立。 |
2023年1月 |
ニットービバレッジ株式会社の全株式を株式会社ライフドリンク カンパニーに譲渡。 |
事業内容
日東紡績株式会社(以下、同社)とそのグループ企業は、多岐にわたる事業セグメントを展開しています。これらには原繊材事業、機能材事業、設備材事業、ライフサイエンス事業、繊維事業、その他の事業が含まれます。
原繊材事業では、グラスファイバー原繊製品(ヤーン、ロービング、チョップドストランドなど)の製造および販売を行っており、富士ファイバーグラス株式会社や日東グラスファイバー工業株式会社、NITTOBO ASIA Glass Fiber Co., Ltd.が同社に製品を供給しています。
機能材事業では、グラスファイバー機能製品(ガラスクロスなど)を製造・販売しており、株式会社双洋やBaotek Industrial Materials Ltd.が関連会社として位置づけられています。
設備材事業は、産業資材用途のグラスファイバー製品やグラスウール製品(断熱材用途)の製造・販売を手掛けており、パラマウント硝子工業株式会社や日東グラステックス株式会社がこのセグメントに貢献しています。
ライフサイエンス事業では、体外診断用医薬品やスペシャリティケミカルス製品の製造・販売を行っており、ニットーボーメディカル株式会社やNittobo America Inc.が活動しています。
繊維事業においては、芯地製品、機能資材、生活資材、ふきんなどの繊維製品の製造・販売を展開しており、日東紡アドバンテックス株式会社が主要な役割を果たしています。
その他の事業としては、産業機械設備の設計、製作、販売、施工メンテナンス及びサービス事業などがあり、株式会社日東紡テクノが同社から設備工事等を請け負っています。
これらの事業セグメントを通じて、日東紡績株式会社グループは幅広い産業分野において活動しており、多様な製品とサービスを提供しています。
経営方針
日東紡績株式会社(以下、同社)は、健康・快適な生活文化の創造を目指し、社会的価値の向上に貢献することを経営理念としています。同社は、中期経営計画(2021~2023年度)を通じて、グラスファイバー事業とライフサイエンス事業への戦略的投資を実行し、経営基盤の強化に努めています。また、飲料事業やゴルフ練習場跡地の譲渡を行うことで、将来の成長に向けた資源の有効活用を図っています。
同社は、「Big VISION 2030」を掲げ、環境・エネルギー、デジタル化社会、健康・安心・安全に貢献するグローバル・ニッチNo.1企業グループを目指しています。このビジョンの実現に向け、成長戦略の実践、経営基盤の強化、環境課題への取り組み強化、変革を起こす人財の育成という4つの重点施策に取り組んでいます。
具体的には、グラスファイバー事業では、スペシャルガラスの需要に応えるための供給能力増強や、スペシャルガラス・ヤーンの製造設備の増強計画を推進しています。ライフサイエンス事業では、体外診断薬事業の強化と、米国拠点での生産開始による需要増加への対応を進めています。繊維事業では、接着加工技術の強化や環境配慮型商品の販売拡大を目指しています。
これらの取り組みを通じて、同社は持続可能な社会の実現に貢献し、企業価値の向上を目指しています。