ダイワボウホールディングスJP:3107

時価総額
¥2898.4億
PER
8.7倍
情報機器の販売を行うITインフラ流通事業と、工作機械や自動機械の製造販売を行う産業機械事業。

事業内容

ダイワボウホールディングスは、情報機器の販売と工作機械の製造販売を主な事業としています。具体的には、ITインフラ流通事業と産業機械事業の2つのセグメントに分かれています。

ITインフラ流通事業では、子会社のダイワボウ情報システム株式会社がコンピュータ機器や周辺機器の販売を行っています。また、ディーアイエスサービス&ソリューション株式会社は、物流サービスやIT機器の導入支援、システム開発などを提供しています。アルファテック・ソリューションズ株式会社は、ITインフラや情報系アプリケーションのサービスを提供しています。

産業機械事業では、株式会社オーエム製作所が工作機械や産業機械の製造販売を行っています。オーエム機械は自動機械の製造販売を手がけ、オーエム金属工業とオムテックは材料の仕入れと製品の販売を行っています。海外では、O-M(U.S.A.),INC.が北米での営業支援を行い、欧安睦(上海)商貿有限公司が中国での販売と営業支援を担当しています。

経営方針

ダイワボウホールディングスは、成長戦略として「バリューチェーンで人をつなぐ、社会をつなぐ、未来へつなぐ」というパーパスを掲げています。このパーパスを実現するために、「パートナーシップ」「多様性と尊重」「感謝と熱意」「誠実と公正」「価値創造への挑戦」の5つの価値観を重視しています。これにより、ビジネスに携わる人々や企業、地域社会をつなぎ、社会課題に対して有機的に連携・協調することを目指しています。

同社は2024年5月に新たな中期経営計画を発表し、2025年から2027年までを「事業ポートフォリオ変革による躍進期」と位置付けています。この計画では、「ホールディングス体制での成長」「“過去最高”へのチャレンジ」「ステークホルダーエンゲージメントの向上」の3つを基本方針としています。特に、持株会社として新たな事業領域への参入を探求し、事業会社ではセグメント内での強化・再編を進めています。

ダイワボウホールディングスは、経営目標の達成状況を判断するために、収益性とともにROE(自己資本当期純利益率)やROIC(投下資本利益率)などの指標を活用しています。これにより、株主資本の効率化を図り、持続的な成長を目指しています。また、人的資本やシステム、ガバナンスの強化を通じて、ウェルビーイング経営の推進にも注力しています。

同社の中長期ビジョン『2030 VISION』では、IT分野を軸に新たな事業領域へ経営資源を投入し、バリューチェーンのさらなる発展を目指しています。2030年には、社会に求められる事業モデルを創造する「なくてはならない企業グループ」となることを目標に掲げています。また、ディストリビューションをコアに、IT市場全体をつなぐ“All-in-One Solution Company”を目指し、2030年度に連結営業利益500億円を達成することを目指しています。