クオールホールディングスJP:3034

時価総額
¥688.2億
PER
13.1倍
保険薬局事業ではクオール株式会社を含む19社が経営、医療関連事業ではアポプラスステーション株式会社含む6社がCSO、紹介派遣、CRO、出版関連、医薬品製造販売を展開。

沿革

1992年10月

医薬品の調剤及び販売を目的として、クオール株式会社を東京都中央区日本橋兜町に設立。

1995年1月

本社を東京都千代田区三番町に移転。

1999年7月

本社を東京都千代田区麹町に移転。

2001年8月

本社を東京都新宿区四谷に移転。

2003年5月

フェーズオン株式会社設立、治験関連事業開始。

2006年4月

大阪証券取引所ヘラクレス(現 東京証券取引所JASDAQ)に株式を上場。

2007年1月

第一メディカル株式会社(現 メディカルクオール株式会社、連結子会社)の全株式を取得し子会社化、医療・医薬情報資材制作関連事業開始。

2007年10月

株式会社エーベルを吸収合併し直営化。吸収合併にともない、株式会社エーベルの親会社であった株式会社メディセオ・パルタックホールディングス(現 株式会社メディパルホールディングス)及び三菱商事株式会社が「その他の関係会社」となる。

2008年12月

クオールメディス株式会社設立、労働者紹介・派遣事業開始。

2009年2月

クオールアシスト株式会社(連結子会社)設立、社内業務代行事業開始。

2010年6月

本社を東京都港区虎ノ門に移転。

2011年12月

当社の公募増資による新株式発行により、三菱商事株式会社の所有株式に対する議決権比率が低下し、「その他の関係会社」に該当しなくなる。

2011年12月

東京証券取引所市場第二部に株式を上場。

2012年2月

大阪証券取引所JASDAQ(現  東京証券取引所JASDAQ)の上場廃止。

2012年10月

アポプラスステーション株式会社(連結子会社)の全株式を取得し子会社化。

2012年12月

東京証券取引所市場第一部銘柄に指定。

2016年10月

株式会社共栄堂(連結子会社)の全株式を取得し、子会社化。

2018年10月

持株会社体制への移行に伴い、当社商号をクオールホールディングス株式会社に変更。
当社のグループ経営管理を除く一切の事業部門に関する権利義務を100%連結子会社であるクオール株式会社(旧商号 クオール分割準備株式会社、連結子会社)に承継。

2019年8月

藤永製薬株式会社(連結子会社)の全株式を取得し子会社化、医薬品製造販売事業開始。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。

事業内容

クオールホールディングス株式会社とそのグループ企業は、主に二つの事業セグメントに分かれています。第一に、保険薬局事業があり、これにはクオール株式会社を含む19の連結子会社が関与しています。これらの企業は、保険薬局の経営を中心に行っており、医薬品の提供や健康に関するアドバイスなど、地域社会の健康サポートを担っています。

第二のセグメントは、医療関連事業です。この分野では、アポプラスステーション株式会社を含む6つの連結子会社が活動しており、その事業内容は多岐にわたります。具体的には、CSO事業(Contract Sales Organization:医薬品の販売代行)、紹介派遣事業(医療従事者の紹介や派遣)、CRO事業(Contract Research Organization:医薬品開発の受託研究)、出版関連事業、そして医薬品製造販売事業などが含まれます。これらの事業を通じて、同社グループは医療業界の様々なニーズに応え、医薬品の開発から販売、そして医療従事者のサポートに至るまで、幅広いサービスを提供しています。

クオールホールディングスとそのグループ企業は、これら二つの主要な事業セグメントを軸に、医療・健康分野でのサービス提供を行っており、地域社会の健康維持と医療業界の発展に貢献しています。

経営方針

クオールホールディングスは、企業理念「わたしたちは、すべての人の、クオリティ オブ ライフに向きあいます。いつでも、どこでも、あなたに。」を掲げ、患者さまのQOL向上に貢献する医療サービスの提供を基本方針としています。同社は、資本効率を重視し、自己資本利益率(ROE)や総資産利益率(ROA)を基準とした経営管理を行っており、総合ヘルスケアカンパニーへの躍進を目指しています。

中期目標として、連結売上高3,000億円、営業利益250億円を掲げ、成長戦略のキーワードとして「規模の拡大」「利益最大化」「デジタル化」を挙げています。これらを実現するため、全事業一体となって取り組む方針です。また、サステナビリティの実現に向け、環境負荷の低減やSDGsへの理解促進、社会的・経済的価値の向上に努めています。

保険薬局事業では、患者さまの求める薬局のあり方を追求し、利便性や安心の提供を目指しています。デジタルトランスフォーメーションを加速し、『クオールおくすり便(LINEミニアプリ)』の機能拡充や新たなお薬の配送方法の実現を推進しています。また、在宅基幹店を中心に施設との調整・サポートを行い、在宅・施設調剤に戦略的に取り組んでいます。

医療関連事業では、CSO事業においてMRの派遣数増加やMR研修の受注開始を通じて事業拡大を図り、紹介派遣事業では営業の業務分業化やデータベース自動化等の仕組み強化を進めています。出版関連事業では、クライアントニーズの変化やデジタルシフトへの対応力強化を目指しており、医薬品製造販売事業では、安定供給のための設備投資継続や新製品開発に注力しています。

クオールホールディングスは、これらの戦略を通じて、医療・健康分野でのサービス提供を強化し、地域社会の健康維持と医療業界の発展に貢献していく方針です。