ラサ商事JP:3023

時価総額
¥225.5億
PER
13.5倍
資源・金属素材の輸出入販売、産機・建機の販売・メンテナンス、環境設備の提案・販売、プラント・設備工事の設計・施工、化成品の販売、不動産賃貸に関わる事業を展開。

沿革

1939年1月

ラサ工業株式会社の製品を販売する目的を以て、資本金10万円で東京都中央区京橋にラサ商事株式会社を設立。

1945年12月

大阪支店を開設。

1950年2月

本社を東京都中央区日本橋茅場町に移転。

1952年10月

食糧庁(現農林水産省)輸入食糧取扱商社の指定を受ける。

1958年8月

日曹製鋼株式会社(現大平洋金属株式会社)と“ニッソ・ワーマンポンプ”の総販売代理店契約を締結し、販売を開始する。

1961年11月

当社はラサ工業株式会社の関連会社ではなくなる。

1961年12月

当社は日曹製鋼株式会社(現大平洋金属株式会社)の関連会社となる。

1969年11月

ウエストラリアンサンド社(現アイルカ社・オーストラリア)とジルコンサンド輸入販売代理店契約締結(1978年1月総販売代理店契約締結)。

1974年1月

建設省(現国土交通省)建設業許可(特定建設業)を受ける。

1975年8月

東京機械センターを開設。

1979年5月

ヒドロスタル社(スイス)と“ヒドロスタルポンプ”輸入販売契約を締結。

1981年4月

名古屋営業所を支店に昇格。

1982年10月

ラサ工業株式会社製のセミシールド堀進機販売を開始。

1984年7月

大平洋金属株式会社が大平洋機工株式会社を設立。これに伴い“ニッソ・ワーマンポンプ”の総販売代理店契約の相手先は大平洋機工株式会社に変更。同時に当社は出資し、大平洋機工株式会社は当社の関連会社となる。

1986年7月

大平洋機工株式会社と“タカサゴPAMポンプ”の総販売代理店契約を締結。

1987年6月

大平洋機工株式会社と“ヒドロスタルポンプ”の総販売代理店契約を締結(ヒドロスタル社(スイス)と大平洋機工株式会社との技術提携契約による)。

1989年2月

プツマイスター社(ドイツ)と高圧ピストンポンプ等の総販売代理店契約を締結。

1993年4月

福岡営業所を支店に昇格。

1998年11月

本社を東京都中央区日本橋箱崎町に移転。

2001年4月

当社は大平洋金属株式会社の関連会社ではなくなる。

2001年4月

北海道営業所(現札幌支店)、仙台営業所及び広島営業所を支店に昇格。

2003年4月

横浜営業所を支店に昇格。

2006年2月

東京証券取引所市場第二部に上場。

2006年9月

アルファトレーディング株式会社を吸収合併。

2007年3月

東京証券取引所市場第一部銘柄へ指定。

2007年4月

上海駐在員事務所を開設。

2011年10月

東京都中央区日本橋蛎殻町に本社ビル建設。本社の移転並びに横浜支店を本社営業部門へ統合。

2012年1月

イズミ株式会社(現連結子会社)の株式を取得。

2014年3月

イズミ株式会社(現連結子会社)を株式交換により完全子会社化。

2014年4月

シンガポール駐在員事務所を開設。

2014年12月

旭テック株式会社(現連結子会社)を子会社化。

2015年2月

ラサ・リアルエステート株式会社(現連結子会社)を新設分割により設立。

2017年4月

シンガポール駐在員事務所を支店に昇格。

2022年4月

東京証券取引所スタンダード市場に移行。

事業内容

ラサ商事は、資源・金属素材、産機・建機、環境設備、プラント・設備工事、化成品、不動産賃貸の6つの事業セグメントを持つ多角的な事業を展開しています。

資源・金属素材関連では、ジルコンサンドを中心に、鉱産物やその他物資の輸出入及び販売を行っており、アイルカ社(オーストラリア)との総販売代理店契約により、商品を安定的に確保しています。ジルコンサンドは耐火材や衛生陶器の原料など、幅広い用途に使用されています。

産機・建機関連では、流送機器の販売・メンテナンスを行い、特にワーマンポンプは耐食・耐磨耗ポンプのトップクラスのシェアを維持しています。また、小型建設機械や耐震管敷設用機器の販売、レンタル、メンテナンスも手がけています。

環境設備関連では、ドイツ製の高圧ポンプ群を輸入し、バイオガス発電や下水汚泥処理などに販売しています。また、水砕スラグ製造設備「ラサ・システム」の販売や改修にも積極的に取り組んでいます。

プラント・設備工事関連では、石油精製やガス関連、クリーンルーム関連などのプラント及び関連工事の設計、施工、メンテナンスを主たる事業としています。特に配管工事や動機械仕上工事を得意としており、高品質で低コストの工事を提供しています。

化成品関連では、自動車関連をはじめ、建材や電気・電子分野に多種多様な合成樹脂・化学製品を販売しています。

不動産賃貸関連では、保有する不動産を有効活用し、賃貸収益を確保しています。特に都市部で好条件の物件を中心に、堅実かつ優良なテナントへ賃貸しています。

これらの事業を通じて、ラサ商事は多岐にわたる分野で事業を展開し、安定した成長を続けています。

経営方針

ラサ商事は、その長期ビジョンとして「専門商社の枠組みを超えて、社会インフラを支える付加価値創出企業へ」という目標を掲げています。このビジョンの実現に向け、2025年3月期を最終年度とする中期経営計画「“Resilience”Rasa 2024~再生から飛躍へ~」を策定し、売上高320億円、営業利益23億円、経常利益25億円、当期純利益18億円を目標に掲げています。同社は、この計画を通じて持続可能な社会の実現に寄与し、グループ全体の持続的な成長を目指しています。

ラサ商事の成長戦略は、グループ・ガバナンスの確立、グループの連携強化によるシナジーの追求、既存事業の収益基盤強化と新規事業機会の獲得、事業を通じたサステナビリティへの取り組みの4つの重点施策に焦点を当てています。これらの施策を推進することで、同社は経営資源の選択と集中を図り、経営効率の向上と収益の一層の拡大を目指しています。

また、ラサ商事は、コーポレート・ガバナンスの機能強化、リスクマネジメントの徹底、コンプライアンスの強化、人材育成に注力し、自己資本の充実を図ることで、財務基盤の強化と新たな投資・事業拡大への即対応体制を強化しています。これらの取り組みは、同社が目指す持続可能な成長と社会への貢献に不可欠な要素です。

経営指標としては、自己資本当期純利益率(ROE)9%以上、売上高営業利益率6%以上、自己資本比率50%以上を目標に掲げており、これらの指標を達成することで、株主価値の拡大を図っています。ラサ商事は、これらの戦略的取り組みを通じて、企業理念に基づく持続可能な成長を目指しています。