- 日本企業
- ヒューリック
ヒューリック (3003) 株価
株価・出来高の推移
時価総額の推移
PERの推移
PBRの推移
事業内容
ヒューリックは不動産事業を中核とする総合企業グループです。同社は東京23区の駅近を中心に約250件の賃貸物件を保有し、賃貸可能面積は約131万平方メートルに達します。不動産賃貸業を軸として、物件の取得・販売、開発・建替、資産運用管理業務まで幅広く手がけています。
同社の収益構造は非常に安定しており、連結営業収益の約9割を不動産事業が占めています。主な顧客は法人テナントで、好立地に位置する賃貸物件から継続的な賃料収入を得ています。また、投資法人向けの資産運用業務や不動産の付加価値向上による売却益も重要な収益源となっています。
同社の事業は大きく4つのセグメントに分かれています。主力の不動産事業では、賃貸業務に加えて開発・建替による物件価値向上や、J-REITなどの資産運用管理を行っています。保険事業では生損保代理店業務を展開し、ホテル・旅館事業では「THE GATE HOTEL」シリーズなどを運営しています。その他事業では建築工事、こども教育、環境インフラ事業なども手がけ、事業の多角化を進めています。
経営方針
ヒューリックは2036年に向けて「不動産事業を核として多様な価値創造を行う企業グループ」を目指す新・中長期経営計画を策定しました。前計画の利益目標である2029年の経常利益1,800億円を3年前倒しで達成する見込みとなり、2025年12月期の連結経常利益は1,729億円を予想しています。同社は安定的・継続的な成長と株主価値向上を実現するため、不動産事業をベースとしながら多様な成長事業を取り込んだ強靭な事業ポートフォリオの形成を基本方針としています。
不動産投資事業では、インフレ耐性を持つ流動性の高いアセットや賃料成長が見込める物件への投資を重点的に進めています。特に注目すべきは都市型データセンター事業で、クラウドやAI需要の増加を背景に、2036年までに総IT容量100MW超を供給してトッププレイヤーを目指しています。ポートフォリオ戦略では、国内人口動態を踏まえてオフィス比率50%以下、重点エリア比率50%を維持しつつ、新規事業アセットを増加させて最適化を図っています。
同社は収益力の複合化に向けて、M&Aも活用しながら事業領域を積極的に拡大しています。観光事業では「THE GATE HOTEL」シリーズの運営収益最大化を図り、高齢者・健康事業では保有する5,000室の高齢者施設を活用してクックデリ株式会社の成長支援や銀座の高級シニアレジデンス開発を進めています。さらに、国内初の航空上屋施設併設物流施設「WING NRT」や幕張でのアリーナ開発、バスケットボールクラブ運営など、次世代産業アセット事業やスポーツ・エンタメ事業にも積極投資しています。
環境・技術革新への取り組みでは、2029年の「全保有建物の使用電力100%再生可能エネルギー化」達成に向けて、再エネ発電設備と蓄電池の開発を推進しています。同社グループは2023年に「RE100」を達成しており、今後は外部への環境価値提供も進める計画です。また、2025年末時点で高耐震建物比率100%を実現し、災害に強い社会の実現にも貢献しています。財務面では日本格付研究所から「AA-」格を取得した強固な経営基盤を活かし、成長投資と格付維持を両立させながら企業価値向上を図っています。