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SREホールディングスJP:2980
沿革
2014-04 | ソニー不動産株式会社を設立 |
2014-08 | 東京都中央区銀座において営業開始 |
2015-07 | ヤフー株式会社(現:LINEヤフー株式会社)(注)に対して第三者割当増資を実施し、業務提携契約を締結 |
2015-10 | AI技術を活用してマンション価格情報を独自の切り口で紹介する「マンションAIレポート」を公開 |
2018-05 | 吸収分割の方法により、SRE AI Partners株式会社にAIソリューション事業を承継 |
2019-01 | 本社を東京都港区北青山へ移転 |
2019-04 | 商号を「ソニー不動産株式会社」から「SREホールディングス株式会社」へ変更 |
2019-06 | 機械学習を用いた「AIによる将来予測ツール」の導入コンサルティング及びサポートサービスを開始 |
2019-12 | 不動産売買契約書類の作成業務効率を大幅に向上させることが可能なサービスである「不動産売買契約書類作成クラウド」の提供を開始 |
2020-05 | 当社株式の上場市場を、東京証券取引所マザーズ市場から東京証券取引所市場第一部へ変更 |
2020-12 | AIクラウド&コンサルティング事業の強化に向けて、社長直轄のDX推進室を設置 |
2021-01 | 「不動産価格推定エンジン」を活用した不動産価格推定APIの提供を開始 |
2021-02 | 中長期的な企業価値の向上や競争力強化に結び付く戦略的IT投資の促進に向けた取り組みの一環として、毎年経済産業省と東京証券取引所が共同で選定する「デジタルトランスフォーメーション銘柄(DX銘柄)2021」に選定されるとともに、DXのベストプラクティスとなるデジタル時代を先導する企業として、DX銘柄の中から選定される「DXグランプリ2021」に選定 |
2021-06 | 監視カメラ動画をAIでリアルタイムに分析する「モニタリングソリューション」を開発 |
2022-03 | AIクラウドサービスの事業成長加速のために、ヤフー株式会社(注)との業務提携契約を見直し |
2022-04 | セールス×テクノロジーによる営業活動のDXを目指して、ギグセールス株式会社(現 DORIRU株式会社)と資本業務提携契約を締結 |
2022-07 | 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行 |
2022-10 | AIクラウドサービスのブランドを「SRE CLOUD」にリニューアル・統一 |
2022-11 | クラウドソリューションの更なる顧客基盤拡大に向け、資本業務提携関係であったギグセールス株式会社(現 DORIRU株式会社)を連結子会社化 |
2023-10 | 当社100%子会社であるSREアセットマネジメント株式会社が、金融商品取引業者として登録されたことで、アセットマネジメント事業の営業を開始 |
2024-04 | 本社を東京都港区赤坂へ移転 |
事業内容
SREホールディングスとそのグループ企業は、多岐にわたる事業セグメントを展開しています。主に「AIクラウド&コンサルティング」と「ライフ&プロパティソリューション」の二つの大きな事業領域に分かれており、それぞれが独自のサービスやソリューションを提供しています。
「AIクラウド&コンサルティング」セグメントでは、不動産や金融業界からIT、ヘルスケア領域まで、幅広い業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援しています。このセグメントは、機械学習などのテクノロジーを活用したパッケージ型クラウドツールや、顧客のニーズに合わせたテーラーメイド型アルゴリズムを提供しています。例えば、「SRE AI査定 CLOUD」は、AIを用いて不動産の売買価格を自動査定するサービスであり、作業時間を大幅に短縮し、精度の高い査定を可能にします。「SRE 契約重説 CLOUD」は、過去データの蓄積やOCR機能を活用して、契約書類の作成を半自動化するクラウドサービスです。
一方、「ライフ&プロパティソリューション」セグメントでは、アセットマネジメント、売買仲介、デベロップメント/インベストメント事業を展開しています。このセグメントは、顧客に確かな価値を提供しつつ、テクノロジーの積極的な活用を目指しています。特に、IoT技術やESG対応を施したスマートプロパティの開発・投資に力を入れており、多様なアセット種別やライフスペースの価値創出に注力しています。
SREホールディングスグループは、これらの事業を通じて、リアルビジネスを内包したテクノロジーの優位性を横展開し、不動産に加えて金融、IT、ヘルスケア領域での一次データの蓄積と生成AIを組み込んだ実務有用性の高いソリューションの創出を目指しています。
経営方針
SREホールディングスは、独自の成長戦略を展開しています。同社は、「今の先鋭が10年後の当たり前を造る A DECADE AHEAD」というミッションのもと、不動産、金融、IT事業を核としたリアルビジネスと、AIクラウド&コンサルティング事業を融合させたテックプロバイダーとしての位置づけを追求しています。この経営基本方針に基づき、顧客から獲得したクローズドデータや運営から蓄積されるオペレーションデータを活用し、不動産価格推定などの予測/推定AIの精度向上を図っています。さらに、生成AI技術との組み合わせにより、専門家を超えた知識での顧客対応や業務オペレーションの自動化を目指しています。
経営戦略としては、AIクラウド&コンサルティングセグメントにおいて、不動産に加え金融、IT/ヘルスケアへの事業領域拡大を進めています。このセグメントでは、高いLTV(ライフタイムバリュー)と低いCAC(カスタマーアクイジションコスト)の実現を目指し、プロダクト拡充、セールス・マーケティングへの継続投資、隣接領域でのストック収入成長や戦略的M&Aの加速などを通じて、高いARR(アニュアルリカーリングレベニュー)成長と営業利益成長の両立を目指しています。
一方、ライフ&プロパティソリューションセグメントでは、アセットマネジメント事業を通じたリカーリング収益の拡大や、多様なアセット種別への取り組み、AIソリューション・ツールの活用によるライフスペースの価値創出を戦略の中心に据えています。また、新規モジュールの創出や試験導入を通じたオペレーション効率化や差別化を図り、持続的な増収増益を目指しています。
SREホールディングスは、これらの戦略を通じて、リアルビジネスとテクノロジーの融合による独自の顧客提供価値の追求と、中長期的なサステナブルグロースを目指しています。