サンクゼールJP:2937

時価総額
¥152.9億
PER
31.6倍
日本全国に175店舗を展開し、サンクゼールや久世福商店など6つのブランドで食品製造販売、EC事業、ホールセール、グローバル事業を手がける。

事業内容

サンクゼールは、食品製造販売を中心に多様な事業セグメントを展開しています。日本全国に175店舗を持ち、直営店とフランチャイズを通じて商品を提供しています。また、オンラインショップや楽天市場を通じたEC事業、ホールセール事業、米国を中心としたグローバル事業も展開しています。

サンクゼールの特徴は、マーケティングから製造、販売までを一貫して行う食のSPAモデルを採用している点です。これにより、6つのブランドそれぞれに統一された世界観を持たせ、独自のグロッサリーストアを展開しています。商品は約90%が自社開発で、各ブランドのコンセプトを体現した独自性のある商品を提供しています。

サンクゼールは、「サンクゼール」、「久世福商店」、「旅する久世福e商店」、「KUZE FUKU & SONS」、「Portlandia Foods」、「Bonnie's Jams」の6つのブランドを展開しています。各ブランドは異なるコンセプトを持ち、ワインやジャム、和食材、オーガニック食品など多様な商品を提供しています。

サンクゼールは、食のSPAモデルを支えるために、国内外に製造拠点を持ち、独自の生産体制を構築しています。長野県の工場ではジャムやパスタソースを製造し、米国オレゴン州の工場ではオーガニック認証を受けた製品を製造しています。これにより、高品質な商品を安定的に供給しています。

サンクゼールは、国内外の多様な販売チャネルを通じて商品を販売しています。直営店やフランチャイズ、ECサイト、ホールセール、グローバル展開など、様々な方法で顧客に商品を届けています。特にEC事業では、ギフト商品に特化したサービスを提供し、消費者のニーズに応えています。

サンクゼールは、商品開発から販売までを一貫して管理するために、内製化されたシステムを活用しています。在庫管理やPOSシステム、ECサイトの運営など、すべてを社内で開発し、効率的な事業運営を実現しています。これにより、迅速な商品開発と販売が可能となっています。

経営方針

サンクゼールは、「愛と喜びのある食卓をいつまでも」をスローガンに掲げ、グローバルな視点で事業を展開しています。同社は、顧客のライフスタイルを豊かにすることを目指し、食のSPAモデルを活用して製造から販売までを一貫して行っています。このモデルにより、顧客に高品質で独自性のある商品を提供し続けています。

国内事業では、顧客ロイヤルティの向上を重視し、商品付加価値の向上や顧客満足度の向上に努めています。また、デジタルサプライチェーンシステムを活用し、生産状況の可視化と効率的な供給体制を実現しています。さらに、M&Aを通じて食のSPAモデルを強化し、競争力を高めています。

グローバル事業においては、米国市場でのプレミアム日本食ブランドの確立を目指し、M&Aを活用してブランドポートフォリオを強化しています。ディストリビューターや販売ブローカーのネットワークを活用し、販路拡大を図っています。また、アジアやオセアニア地域への販路拡大も進めており、世界各地での成長を目指しています。

サンクゼールは、ESGポリシーに基づき、サステナビリティ戦略を事業戦略に組み込んでいます。気候変動対策や人的資本の強化、森林保護、食品ロス削減など、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めています。これにより、社会の持続可能性と企業の成長を両立させることを目指しています。