なとりJP:2922

時価総額
¥317億
PER
17.7倍
食品製造販売事業と不動産賃貸事業を展開、おつまみを中心とした食料品全般の提供。

沿革

1948年6月

東京都北区東十条に加工水産物の製造を目的に株式会社名取商会を設立。(資本金2,000千円)

1948年9月

東京都北区東十条に工場(32坪)を買収、いかあられの製造を開始。

1950年3月

東京都北区宮堀(現神谷)に工場を賃借し、鱈そぼろ(無塩・有塩)の製造を開始。

1959年4月

東京都北区豊島に豊島工場(建坪750坪)を設置。操業開始。

1964年3月

なとり食品販売株式会社を設立。

1964年5月

株式会社なとり商会に商号変更。

1979年10月

株式会社なとりデリカを設立。(現・連結子会社)

1981年10月

コーポレート・アイデンティティ(CI)作業に取り組む。

「おつまみコンセプト」を掲げ、商品ラインアップを珍味中心からおつまみ全般に拡大。

1982年2月

「おつまみコンセプト」による商品第1号としてチーズ鱈の製造を開始。

1982年7月

株式会社上野なとりを設立。

1983年3月

株式会社好好飲茶(現・株式会社名旺フーズ)を設立。(現・連結子会社)

1984年3月

埼玉工場(埼玉県久喜市)建設、畜肉加工及びチーズ鱈加工・包装ライン稼働。

1988年9月

メイホク食品株式会社を設立。(現・連結子会社)

1991年5月

株式会社なとりに商号変更。

1993年11月

株式会社函館なとりを設立。(現・連結子会社)

1994年4月

なとり食品販売株式会社の全営業を譲受。

1996年7月

東京都北区王子に本社を移転。

1997年1月

株式会社全珍の株式を取得。同社を子会社とする。(現・連結子会社)

1997年12月

埼玉工場チーズ鱈製造ラインがHACCP(危害分析重要管理点)基準適合の認定を取得。

1998年2月

メイホク食品株式会社さきいか漁火製造ラインがHACCP基準適合の認定を取得。

株式会社函館なとりチーズかまぼこ、いかくん製造ラインがHACCP基準適合の認定を取得。

1998年5月

首都圏配送センター(埼玉県加須市)完成、稼動開始。

1999年7月

埼玉工場が品質管理の国際規格「ISO9001」の認証を取得。

1999年11月

株式を店頭上場、公開。(資本金713,125千円)

2000年9月

なとり本社が環境マネジメントシステムの国際規格「ISO14001」の認証を取得。

2001年2月

埼玉工場の隣地工場(現埼玉工場の一部)を取得し、豊島工場を移転。

2001年9月

株式を東京証券取引所市場第二部上場。(資本金1,225,125千円)

2002年4月

関係法令の遵守と企業倫理確立の観点から経営理念を見直し「企業行動規範」を制定。

2002年9月

株式を東京証券取引所市場第一部へ指定替え、貸借銘柄へ選定。

2003年3月

東京都北区豊島に食品総合ラボラトリー(R&Dセンター)完成。

2003年11月

埼玉工場が環境マネジメントシステムの国際規格「ISO14001」の認証を取得。

2004年1月

株式会社東京証券取引所より「ディスクロージャー表彰」を受賞。

2004年3月

産経新聞社、KFi株式会社共催による「誠実な企業賞 大賞」を受賞。

2004年4月

「チルドおつまみ」を発売。

2004年8月

食品関連の法令遵守を基本姿勢とした「なとり品質保証憲章」を制定。

2005年4月

デンマーク豚肉機構連合より「デンマーク食品農業大臣賞」を受賞。

2007年5月

「濃厚チーズ鱈」「一度は食べていただきたい 熟成チーズ鱈」が「モンドセレクション金賞」を受賞。

2007年12月

東京都北区豊島に豊島ファクトリー&オフィス完成。(子会社株式会社なとりデリカ工場用及び子会社株式会社名旺フーズ事務所用)

2009年3月

子会社なとり納品代行株式会社を存続会社として、子会社名旺商事株式会社を吸収合併し、名旺商事株式会社に商号変更。

2010年5月

「一度は食べていただきたい 粗挽きサラミ」が「モンドセレクション金賞」を3年連続受賞。

2012年1月

南京名紅旺食品有限公司を設立。(現・持分法適用関連会社)

2014年2月

南京名紅旺食品有限公司において、おつまみ食品の製造販売を開始。

2015年2月

「チーズ鱈」が日本食糧新聞社制定「第33回食品ヒット大賞『ロングセラー賞』」を受賞。

2015年4月

「ジャッキーカルパス」がお客様の根強い人気に支えられて発売30周年を迎える。

2017年5月

酪農加工製品専用の埼玉第二工場(埼玉県久喜市)完成、稼働開始。

2018年2月

埼玉工場と埼玉第二工場が食品安全マネジメントシステム「FSSC22000」の認証を取得。
(8月にメイホク食品株式会社と株式会社函館なとり、2019年2月に株式会社全珍が取得。)

2018年10月

子会社株式会社名旺フーズを存続会社として、子会社株式会社上野なとりを吸収合併。

2018年11月

「酒肴逸品ほたて塩焼き」が全国水産加工品総合品質審査会で農林水産大臣賞を受賞。

2020年1月

「牡蠣の燻製」が全国水産加工品総合品質審査会で水産庁長官賞を受賞。

2021年3月

子会社株式会社なとりデリカを存続会社として、子会社名旺商事株式会社を吸収合併。

2022年2月

「チーズ鱈」がお客様の根強い人気に支えられて発売40周年を迎える。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からプライム市場に移行。

第6次中期経営計画「Next Value up for 80」を新たにスタート。

2022年12月

2月23日を「チーズ鱈の日」として日本記念日協会に登録。(1982年2月23日にチーズ鱈の生産を開始。)

事業内容

なとりは、食品製造販売事業と不動産賃貸事業の二つの主要な事業セグメントを持つ企業です。この企業グループは、なとり本体と子会社5社、関連会社1社から構成されています。主に、おつまみを中心とした食料品全般の製造販売を行っており、その事業活動は幅広い食品の提供に及んでいます。

なとりとその関係会社は、これらの事業セグメントにおいて特定の位置付けを持ち、事業の系統図に沿ってそれぞれの役割を果たしています。これらのセグメントは、同社の事業活動の基盤となっており、食品製造販売事業では、消費者のニーズに応える多様な商品を提供しています。

不動産賃貸事業においても、なとりは安定した収益源を確保しています。このセグメントでは、企業や個人に対して賃貸スペースを提供し、事業の多角化を図っています。これにより、なとりは食品業界内での競争力を高めるとともに、事業リスクの分散を図っています。

総じて、なとりは食品製造販売と不動産賃貸の二つの柱を通じて、安定した成長を目指しています。その事業活動は、消費者の日常生活に欠かせないサービスと商品を提供することにより、社会に貢献しています。

経営方針

なとりは、食文化の創造と発展を通じて顧客満足、株主還元、社会貢献を実現することを経営理念としています。同社は、素材の風味を活かしたおつまみ事業の維持・拡大と収益力の強化に努めており、「ひとつまみの幸せ。」を企業メッセージに掲げています。

中期経営計画「Next Value up for 80」では、2023年3月期から2028年3月期までのビジョンとして、「“もっと”おいしく、楽しく、ワクワクするおつまみをお届けする会社」を目指しています。この計画の下、同社は3つの重点戦略に取り組んでいます。第一に、新しい楽しさを持ったおつまみの提供により、なとりファンの拡大を目指します。これには、期間限定品やコラボ商品の発売、販促キャンペーンの実施が含まれます。第二に、すべての人材が活躍できる働きがいのある職場づくりを推進しています。これには、1on1ミーティングの導入やストレスチェックの実施、コンプライアンス教育の強化が含まれます。第三に、SDGsへの取り組みとガバナンスの強化を目指しています。これには、CO₂排出量の削減や太陽光発電設備の稼働開始などが含まれます。

なとりは、これらの戦略を通じて、不透明な経営環境の中でも、顧客ニーズに応える製品の提供と事業の持続可能性を追求しています。また、売上高と利益の増加を目指し、新製品の投入や販売促進策、コストコントロールに注力しています。これらの取り組みは、同社が目指す「もっとおいしく、楽しく、ワクワクするおつまみをお届けする会社」への道を切り開いています。