焼津水産化学工業JP:2812

時価総額
¥163.7億
PER
96.5倍
調味料、機能食品、水産物、その他食品の製造・販売、具体的には各種エキス、オイル、スープ、粉体調味料、具材・惣菜、風味調味料、低塩調味料、わさび類、海洋機能性素材、機能食品、冷凍マグロ加工、水産物問屋業、倉庫業など。

沿革

1959年3月
 
 

飼肥料としてのフィッシュソリブル及び肝油の製造を目的として、静岡県焼津市小川1967番地の1(現焼津市小川新町5丁目8番13号)に資本金7,500千円(額面500円)をもって、焼津水産化学工業株式会社として設立。

1961年12月

調味料工場を増設し、製造販売を開始。

1964年8月

鰹節類の粉末調味料の製造を開始。

1974年6月

静岡県焼津市に団地工場を建設。

1979年10月

静岡県榛原郡榛原町(現 牧之原市)に榛原工場を建設。

1981年11月

東京都中央区に東京連絡所(現 東京営業所)を開設。

1985年1月

大阪府大阪市に大阪営業所を開設。

1988年10月

静岡県小笠郡大東町(現 掛川市)に大東工場を建設。

1988年11月

社団法人日本証券業協会東京地区協会及び名古屋地区協会に株式を店頭登録。

1989年12月
 

静岡県静岡市所在の香辛料メーカー、オーケー食品株式会社の発行済全株式を取得し、100%出資子会社とした。

1990年10月

愛知県名古屋市に名古屋営業所を開設。

1992年9月

名古屋証券取引所市場第二部に株式を上場。

1994年3月

静岡県焼津市に焼津工場を建設。

1994年5月

団地工場にファインケミカル製造設備を新設。

2000年9月

東京証券取引所市場第2部に株式を追加上場。

2000年11月

医療栄養食の製造を開始。

2000年12月

福岡県博多区に福岡営業所(現 九州営業所)を開設。

2001年3月

東京証券取引所・名古屋証券取引所市場第1部銘柄に昇格。

2002年2月
 

品質マネジメントシステムISO9001(2000年度版)を当社全事業所で一括取得。

2002年4月

静岡県焼津市に静岡営業所を開設。

2004年7月
 

中国大連市に当社100%出資子会社 大連味思開生物技術有限公司(天然調味料及び機能食品の製造・販売)を設立。

2004年10月

当社100%出資の健康・機能食品販売子会社UMIウェルネス株式会社を設立。

2005年7月

静岡市駿河区に静岡本部を設置。

2005年8月
 

資本金5,000万円にてマルミフーズ株式会社を設立し、焼津市のマグロ・カツオ問屋の老舗株式会社マルミから事業の一部を譲り受ける。

2005年11月

資本金5,000万円にてスーパー等店舗向け商品販売を目的に株式会社ソルケアを設立。

2005年12月

名古屋証券取引所市場第1部の上場廃止を申請(2006年1月上場廃止)

2008年3月

株式会社ソルケアを清算。

2010年10月

中国上海市に大連味思開生物技術有限公司の営業事務所を開設。

2013年7月

オーケー食品株式会社を清算。

2014年8月

静岡県掛川市に掛川工場を建設。

2016年3月

大連味思開生物技術有限公司の出資持分の全部を譲渡。

2017年3月

化粧品通信販売事業を当社子会社 UMIウェルネス株式会社に事業譲渡。

2017年12月

東京都品川区に東京R&Dラボを開設。

2018年1月

タイ王国にYSKバンコク駐在員事務所を開設。

2018年2月

食品安全マネジメントシステムFSSC22000を掛川工場で取得。

2022年4月

東京証券取引所の市場第一部からスタンダード市場に移行。

2022年5月

食品安全マネジメントシステムFSSC22000を焼津、団地、大東工場で取得。

事業内容

焼津水産化学工業及びその子会社であるマルミフーズ株式会社、UMIウェルネス株式会社は、幅広い事業セグメントを展開しています。これらのセグメントには、調味料、機能食品、水産物、その他の食品等の製造・販売が含まれます。

調味料セグメントでは、各種エキス、オイル、スープ、粉体調味料、具材・惣菜、風味調味料、低塩調味料などの製造・販売を行っており、調味料類の受託加工も手掛けています。また、わさびやその他の香辛料も取り扱っています。

機能食品セグメントでは、海洋由来の機能性素材(グルコサミン、キチン・キトサン・オリゴ糖、ペプチド、フコース、フコイダンなど)を中心に、機能食品の製造・販売及び受託加工を行っています。

水産物セグメントでは、冷凍マグロの加工を主軸に、水産物の卸売業や倉庫業などを展開しています。

その他のセグメントでは、これらの主要カテゴリーに含まれない商品の製造・販売を行っており、焼津水産化学工業グループの事業の多様性を示しています。

これらの事業セグメントを通じて、焼津水産化学工業グループは食品産業における幅広いニーズに応える製品とサービスを提供しています。

経営方針

焼津水産化学工業は、その子会社と共に、調味料、機能食品、水産物などの製造・販売を手掛ける多角的な事業を展開しています。同社は「天然素材の持つ無限の可能性を追求し、“おいしさと健康”を通して、豊かな生活に貢献する」という企業理念のもと、持続的な企業価値の向上を目指しています。この目標を達成するため、同社は中期経営計画に基づき、安全・安心の向上、国内事業の強化、海外展開の加速、新たな事業分野の創出という4つの基本戦略を推進しています。

具体的には、全工場で取得した食品安全マネジメントシステムFSSC22000を基盤とし、品質保証体制の確立を図っています。また、調味料事業では、新たな原料調達やDXを活用した生産性の進化、機能性食品事業では、戦略的な知的財産権の取得やオリジナル素材の商品投入により市場を拡大しています。海外市場では、ASEANと米国における拠点開設に向けた積極投資を行い、YSKブランドの浸透を目指しています。さらに、新たな事業分野の創出にも力を入れ、フードテック特化型ファンドへの出資や投資先企業との協業を通じて、新たな価値創造を加速させています。

これらの基本戦略の実現に向け、同社は無形資産の強化、コーポレート・ガバナンスとIRの充実、DX推進、人材育成体系の策定など、経営基盤の強化策にも注力しています。資本効率の追求を重要な経営課題と捉え、人財・設備への投資、株主還元、新規事業分野への投資を通じて企業価値の向上を図っています。