Terra Drone (278A) 株価

時価総額
¥852.7億
PER
-66.3倍
産業用ドローンの世界最大手。測量・点検・農業分野でハード・ソフト・サービス一貫提供。UTM(運航管理システム)も展開。2024年ドローンサービス企業世界1位獲得。連結子会社10社・持分法適用会社1社で構成。日本・インドネシア・オランダ・マレーシア・サウジアラビアなど多国展開。

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事業内容

Terra Droneは、産業用ドローンを活用したソリューション提供を主力事業とする企業です。同社は測量・点検・農業の分野で、ドローン機体から解析ソフトウェア、サービス提供まで一貫したソリューションを展開しています。また、ドローンの運航管理システム(UTM)の開発・提供も行い、低空域における「空のインフラ」構築を目指しています。

同社の主要顧客は建設会社、電力会社、石油・ガス企業、農業関連企業、政府機関など多岐にわたります。収益構造は、ドローン機体やレーザ測量機器などのハードウェア販売、解析ソフトウェアのライセンス提供、測量・点検・農薬散布などのサービス提供、そしてUTMシステムの導入費用や年間ライセンス料から構成されています。グローバル展開により、日本だけでなくインドネシア、オランダ、マレーシア、サウジアラビアなど世界各地で事業を展開しています。

同社は「ドローンソリューション」と「運航管理」の2つのセグメントを持ちます。前者では、自社開発のTerra Lidarシリーズによる高精度測量、超音波探傷機能付きTerra UTドローンによるインフラ点検、東南アジアでのパーム油農園向け農薬散布サービスなどを提供しています。後者では、連結子会社Unifly NVを通じて欧州を中心とした各国航空管制機関へのUTM導入実績を誇り、ドローンの安全な運航管理システムの構築に貢献しています。

経営方針

Terra Droneは、ドローンを核とした「低空域経済圏」の構築を目指すグローバルプラットフォーマーとして、野心的な成長戦略を描いています。同社は「Unlock "X" Dimensions(異なる次元を融合し、豊かな未来を創造する)」をミッションに掲げ、ドローンソリューションと運航管理システムの両輪で事業を拡大しています。特に欧州で2023年に施行されたU-Space規制への準拠実績を武器に、カナダやサウジアラビアなど他地域への展開を加速させており、中長期的には加速度的な売上伸長を想定しています。

同社の差別化戦略は、自社開発技術と積極的なM&Aを組み合わせた「テラ群戦略」にあります。2024年に発売した自社開発ハードウェア「Terra Xross 1」は市場からの引き合いが極めて強く、今後数年間の主要な成長ドライバーとして期待されています。点検事業では石油タンクやFPSO案件での大手企業との継続取引を基盤とし、測量事業では既に安定的なキャッシュフローを獲得済みです。M&Aについては段階出資によるリスク最小化を図りながら、ソリューション×地域の総合的視点で有望な企業を選定し、技術シナジーと他地域展開の円滑化を狙っています。

新市場開拓では、空飛ぶクルマ向け運航管理システムの開発が最重要プロジェクトとなっています。同社は2024年4月に、欧州・米州・中東・アジアをターゲットとした空飛ぶクルマ向けUTMの開発着手を発表しました。複数社が連携して空飛ぶクルマ向け運航管理システムを手掛けるのは世界初の取り組みとされ、2030年以降には空飛ぶクルマの航空管制システムによる収益をアップサイドとして見込んでいます。農業事業では2023年の事業譲受により参入し、サウジアラビアなどの新興国での測量事業立ち上げも進めています。

技術革新への取り組みでは、UTMの実装・運用実績を活かした次世代システムの開発に注力しています。ドローン向けUTMと密接に関わる空飛ぶクルマ向けシステムは、より多様で複雑な機能が求められるため、同社の技術的優位性を発揮できる領域となります。モルガン・スタンレーの予測によると空飛ぶクルマの世界市場は2040年までに約1.5兆ドルに成長する見込みで、同社はグローバルにおける持続可能で安全なエコシステムとなる空のインフラ構築を目指しています。

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