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ワッツJP:2735
沿革
1995年2月 |
大阪市中央区に資本金1,000万円で㈱ワッツを設立。日用品・雑貨の100円ショップ事業を開始 |
1995年5月 |
㈱久松より神奈川県三浦市及び長崎県下県郡の店舗及び商品を譲り受けるとともに従業員を引き継ぎ、日用品・雑貨のディスカウントショップ事業を開始 |
1995年11月 |
本社を大阪府東大阪市に移転 |
1997年8月 |
滋賀県犬上郡に物流センターを開設 |
2002年5月 |
店頭(ジャスダック)上場 |
2003年3月 |
第9期事業年度より、従来の12月から8月に決算期を変更 |
2003年12月 |
本社を現在の大阪市中央区城見一丁目4番70号 住友生命OBPプラザビルに移転 |
2005年3月 |
100円ショップ事業を地域別に分割し、㈱関東ワッツ、㈱中部ワッツ、㈱関西ワッツ、㈱中四国ワッツ、㈱九州ワッツの5社を設立 |
2005年9月 |
㈱三栄商事の株式を取得し、子会社化 |
2006年5月 |
大黒天物産㈱との共同出資による㈱バリュー100を設立 |
2006年9月 |
物流業務全般を㈱丸和運輸機関へ委託 |
2007年3月 |
㈱オースリーの株式を取得し、子会社化 |
2007年9月 |
㈱関東ワッツが㈱三栄商事を吸収合併(存続会社は㈱関東ワッツ) |
2008年6月 |
㈱ワッツオースリー販売を設立 |
2008年8月 |
販売子会社6社(㈱関東ワッツ・㈱中部ワッツ・㈱関西ワッツ・㈱中四国ワッツ・㈱九州ワッツ・㈱オースリー)の100円ショップ事業を㈱ワッツオースリー販売へ事業譲渡 |
2008年9月 |
事業譲渡後の販売子会社6社を吸収合併。㈱ワッツオースリー販売の営業開始 |
2009年1月 |
タイ王国バンコクにThai Watts Co., Ltd.を設立 |
2010年4月 |
ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQへ上場 |
2011年5月 |
㈱ワッツオースリー北海道を設立 |
2013年5月 |
Thai Watts Co., Ltd.の株式の一部を現地小売企業に譲渡し、合弁会社化 |
2013年6月 |
㈱大専の株式を取得し、子会社化 |
2013年7月 |
東京証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)へ上場 |
2013年8月 |
東京証券取引所市場第二部へ市場変更 |
2014年3月 |
東京証券取引所市場第一部銘柄に指定 |
2014年8月 |
ペルー共和国リマにWatts Peru S.A.C.を設立 |
2014年9月 |
㈱ワッツオースリー販売の中四国エリアにおける販売事業を会社分割し、㈱大専に承継させる吸収分割を実施。㈱大専は、同日付で㈱ワッツオースリー中四国に商号変更 |
2016年3月 |
㈱ワッツ・コネクションを設立 |
2016年4月 |
雑貨店「Buona Vita(ブォーナ・ビィータ)」の運営に関する事業を㈱ワッツ・コネクションへ譲渡 |
2016年9月 |
国内100円ショップ事業の運営子会社である㈱ワッツオースリー販売、㈱ワッツオースリー北海道、㈱ワッツオースリー中四国の3社を、運営実態に合わせ、㈱ワッツ東日本販売、㈱ワッツ西日本販売の2社に再編 |
2017年2月 |
物流センターを滋賀県近江八幡市に移転 |
2018年4月 |
ディスカウントショップを運営する㈲リアルの株式を取得し、子会社化 |
2021年10月 |
㈱音通エフ・リテール及び㈱ニッパンの株式を取得し、子会社化 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行 |
2022年9月 |
㈱音通エフ・リテールの東日本に係る事業を㈱ワッツ東日本販売へ吸収分割し、㈱ワッツ西日本販売へ吸収合併 ㈱ワッツ・コネクションを㈱ワッツ東日本販売へ吸収合併 |
2023年10月 |
プライム市場からスタンダード市場に移行 |
事業内容
ワッツは、100円ショップの運営を中心に展開する企業で、その事業は主に日用消耗品の小売りに特化しています。同社グループは、ワッツを含む小売販売会社6社(連結子会社4社と持分法適用関連会社2社)、および卸販売会社1社(連結子会社)から構成されており、単一セグメントで事業を展開しています。
ワッツグループは、『Watts(ワッツ)』、『Watts with(ワッツウィズ)』、『meets.(ミーツ)』、『silk(シルク)』などのブランド名で、直営店舗をチェーン展開しています。これらの店舗では、文具、掃除用品、台所用品、衛生用品などの日用消耗品を中心に取り扱っており、2023年8月31日現在で1,769店舗を運営しています。店舗の多くはショッピングセンターやスーパーマーケット、百貨店などの量販店内に位置していますが、一部にはロードサイド型の独立店舗も存在します。
また、同社グループはメーカーや問屋と協力し、各店舗への直送体制を構築することで、迅速な商品供給と運賃負担の軽減を実現しています。さらに、外部委託の物流センターを通じて、売れ筋商品の機動的な小口配送体制を確立しています。
国内外での事業展開も積極的で、国内では雑貨店「Buona Vita(ブォーナ・ビィータ)」、ディスカウントショップ「リアル」、おうち雑貨店「Tokino:ne(ときのね)」などを運営。海外では、タイとペルーで「KOMONOYA(こものや)」、中国で「小物家園(こものかえん)」を展開しています。さらに、100円ショップ向けの卸売業も「㈱ニッパン」を通じて手掛けており、多角的な事業展開を進めています。
経営方針
ワッツは、100円ショップを中心に展開する小売業界のリーダーであり、日用消耗品の小売りに特化しています。同社は、国内外での多角的な事業展開を進め、持続的な成長と中長期的な企業価値の増大を目指しています。その成長戦略は、国内100円ショップ事業の成長性確保、新業態の収益性確立、海外事業の拡大、収益力及びコスト増加への対応力強化、次世代人材の確保・育成、そしてSDGs/ESG経営の推進に焦点を当てています。
ワッツは、国内100円ショップ事業のさらなる成長を目指し、Wattsブランド店舗の展開や月替わりの販促企画の実施、100円以外の価格帯の商品導入、オンラインショップの運営など、顧客満足度を高める施策を進めています。また、新業態として、雑貨店「Buona Vita」やおうち雑貨店「Tokino:ne」などを展開し、事業の多角化を図っています。
海外事業においては、タイやペルー、中国での店舗展開を通じて、グループの成長を牽引しています。これらの市場での売上・利益の極大化を目指し、直営店舗及びFC店舗の拡充や新規市場の開拓に取り組んでいます。
収益力の強化とコスト増加への対応には、自動発注システムやセルフレジ導入による省人化・生産性の向上、適正な売価の反映などの施策を進めています。また、優秀な人材の確保・育成にも力を入れ、多様な人事制度の構築や社内環境整備を進めています。
SDGs/ESG経営の推進においては、環境面に配慮したレジ袋の導入や、社内ペーパーレス化、店内照明のLED化など、サステナビリティに関する問題に積極的に取り組んでいます。これらの戦略を通じて、ワッツは持続可能な成長を目指しています。