大戸屋ホールディングスJP:2705

時価総額
¥423.1億
PER
42.4倍
国内外で定食や弁当を提供する直営およびフランチャイズ事業を展開する大戸屋ごはん処。

事業内容

大戸屋ホールディングスは、国内外で飲食事業を展開する企業グループです。主に定食や弁当の販売を行っており、直営店とフランチャイズ店の両方を運営しています。国内では株式会社大戸屋が中心となり、日本全国で飲食店を展開しています。

海外では、香港、シンガポール、アメリカ、タイなどに子会社を持ち、それぞれの地域で直営店を運営しています。例えば、香港大戸屋有限公司は香港で、OOTOYA ASIA PACIFIC PTE. LTD.はシンガポールで事業を展開しています。

大戸屋ホールディングスの店舗では、「大戸屋ごはん処」というブランド名で、イートイン型の定食店を運営しています。メニューはグランドメニューやテイクアウト用の弁当などがあり、全て店内で調理され、出来立てを提供しています。

国内外の店舗数は、2025年3月末時点で合計434店舗に達しています。国内では310店舗、海外では124店舗を展開しており、首都圏以外の地域での店舗数も増加しています。

経営方針

大戸屋ホールディングスは、2025年から2027年にかけての中期経営計画に基づき、「健康」をキーワードにした成長戦略を掲げています。同社は、食を通じて顧客に健康を提供し、食の総合カンパニーを目指しています。この計画の一環として、既存事業の改善と発展、新業態の創出、中食事業の強化、海外事業の改善と拡大、人材基盤の強化を進めています。

同社は、顧客の多様化するニーズに応えつつ、価値ある商品をお手頃価格で提供し、大戸屋ブランドの強化に努めています。また、売上高の増加による利益体質の強化を図り、サステナビリティ経営にも注力しています。これにより、中長期的な企業価値の向上を目指しています。

2026年3月期には、売上高33,727百万円、営業利益1,732百万円を目標としています。これらの目標は、現時点での合理的な判断に基づくものであり、達成を保証するものではありません。厳しい経営環境の中で、メディア露出の増加やアプリ活用による来店促進を強化し、集客サイクルを回す戦略を取っています。

人手不足への対応として、モバイルオーダーやセルフレジの導入を進めつつ、手作り感ある店内調理をさらに磨き上げ、顧客の店舗体験価値を向上させています。新規出店に関しては、国内の出店地域や立地の明確化、FC出店支援、新業態のパッケージ化を進めています。

サステナビリティへの取り組みとして、フードロス削減や食育プロジェクトを通じた地域交流促進に努めています。また、健康経営優良法人の認定取得やSDGs認証制度の取得を目指し、持続可能な社会実現への貢献を進めています。これらの取り組みにより、持続的成長を推進できる企業体質への進化を目指しています。