オルバヘルスケアホールディングスJP:2689

時価総額
¥121.9億
PER
9倍
グループ統括のオルバヘルスケアホールディングス、医療器材販売のカワニシやサンセイ医機、物品・情報管理のホスネット・ジャパン、介護用品のライフケアなど、多岐にわたる事業展開。

沿革

1967年10月

岡山県岡山市中央町8番10号にて医科器械、理科器械の販売を目的とする川西医科器機株式会社を資本金150万円で設立。

1971年2月

営業業務を岡山県岡山市大供一丁目7番1号に移転。

1985年10月

医療機器及び家庭用品の売買、レンタル業を目的として株式会社ライフケア(岡山県岡山市)(連結子会社)を設立。

1992年5月

岡山県岡山市今一丁目4番31号の社屋に本社移転。

1996年7月

SPD事業を強化するために株式会社ホスネット・ジャパン(岡山県岡山市)(連結子会社)を設立。

1997年5月

四国地区における販売力強化のために株式会社ユーヴィック(香川県高松市)を設立。

1997年7月

高松営業所にかかる営業を株式会社ユーヴィックに譲渡。

1999年1月

販売力並びに企業体質の強化を図るため、香川精器株式会社(広島県中区)、株式会社四国メディカルアビリティーズ(愛媛県伊予郡)を吸収合併。
合併に伴い、広島県中区光南に広島香川精器支店、愛媛県伊予郡砥部町に四国支店を設置。
同時に商号を株式会社カワニシに変更。

1999年6月

四国地区の営業展開の効率化をはかるため、株式会社ユーヴィックを吸収合併。

2000年12月

東京証券取引所市場第二部へ上場。

2003年3月

市場基盤拡充のため、株式会社メドテクニカ(名古屋市北区)の株式を100%取得。

2004年1月

分社型新設分割により営業の全てを新たに設立した「株式会社カワニシ」に承継させ、商号を「株式会社カワニシホールディングス」に変更。

2004年3月

市場基盤拡充のため、有限会社井上医科器械(神戸市東灘区)の持分を100%取得。

2005年1月

経営の効率化を図るため、株式会社カワニシ(連結子会社)が有限会社井上医科器械を吸収合併。

2005年6月

市場基盤拡充のため、日光医科器械株式会社(大阪市阿倍野区)(連結子会社)の株式を100%取得。

2006年1月

市場基盤拡充のため、ネオス医科株式会社(奈良県橿原市)の株式を100%取得。

2006年4月

経営の効率化を図るため、日光医科器械株式会社(連結子会社)がネオス医科株式会社を吸収合併。

2006年7月

ライフサイエンス分野での市場基盤拡充のため、高塚薬品株式会社(高塚ライフサイエンス株式会社)(岡山県岡山市)の株式を100%取得。

2009年9月

市場基盤拡充のため、株式会社オオタメディカル(北海道帯広市)(連結子会社)の株式を100%取得。

2011年1月

経営の効率化を図るため、株式会社カワニシ(連結子会社)が株式会社メドテクニカを吸収合併。

2012年1月

市場基盤拡充のため、サンセイ医機株式会社(福島県郡山市)(連結子会社)の株式を100%取得。

2014年8月

グループの業容拡大に伴い、岡山県岡山市北区下石井一丁目1番3号に本社移転。

2016年1月

医療機器の輸出入販売を行うことを目的として、株式会社エクソーラメディカル(連結子会社)を設立。

2017年1月

経営の効率化を図るため、株式会社カワニシ(連結子会社)が高塚ライフサイエンス株式会社(連結子会社)を吸収合併。

2018年3月

経営の効率化を図るため、株式会社オオタメディカル(連結子会社)を清算。

2019年7月

クリニック向けビジネスの強化を目的として、株式会社カワニシバークメド(岡山県岡山市)(連結子会社)を設立。

2020年3月

東京証券取引所市場第一部に指定。

2021年1月

創業100周年を記念して、商号を「オルバヘルスケアホールディングス株式会社」に変更。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、東京証券取引所スタンダード市場へ移行。

2022年6月

クリニック向けビジネスの市場基盤拡充のため、株式会社カワニシバークメド(連結子会社)の株式を追加取得し、完全子会社化。

2023年1月

主にタイ王国での医療器材販売を行う目的で、タイ個人株主との間でTHAI OLBA Healthcare Co., Ltd.(旧社名 Medical Device Innovation Co., Ltd.)への共同出資、及び運営に関するJOINT BUSINESS AGREEMENTを締結し合弁事業を開始。

事業内容

オルバヘルスケアホールディングスは、複数の事業セグメントを通じて幅広いサービスを提供しています。同社グループは、8つの企業から構成され、それぞれが特定の分野に特化しています。

まず、オルバヘルスケアホールディングス自体は持株会社として機能し、グループ全体の管理と統括を行っています。これにより、グループの戦略的方向性を定め、各事業のシナジーを最大化しています。

医療器材事業では、カワニシ、サンセイ医機、日光医科器械、カワニシバークメド、エクソーラメディカルの5社が、医療機関向けに高品質な医療器材の販売を手掛けています。これらの企業は、医療現場のニーズに応えるため、最先端の技術を駆使した製品を提供しています。

SPD事業は、ホスネット・ジャパンが担当しており、物品・情報管理及び購買管理業務を提供しています。このサービスは、医療機関の運営効率化に貢献し、コスト削減や業務の最適化を実現します。

介護用品事業では、ライフケアが在宅介護用ベッドや用品の販売・レンタルを行っています。高齢化社会が進む中、同社は高齢者やその家族に対して、快適で安全な生活をサポートする製品やサービスを提供しています。

オルバヘルスケアホールディングスグループは、これらの事業を通じて、医療と介護の両面で社会に貢献しています。各企業の専門性を活かし、質の高いサービス提供を目指しています。

経営方針

オルバヘルスケアホールディングスは、医療と介護の分野で幅広いサービスを提供するグループ企業です。同社は、社員憲章を基に、事業のあり方、組織のあり方、メンバーのあり方を定め、SDGsの実現にも努めています。特に、「すべての人に健康と福祉を」や「ジェンダー平等を実現しよう」などの目標に注力しています。

同社は、サービスのイノベーションとグループ会社間のノウハウ共有、インフラ統合を推進し、新技術や独自のノウハウを持つ企業との連携を進めています。中期経営計画では、2023年6月期を初年度とし、2025年6月期に向けて売上高1,200億円、営業利益25億円を目標に掲げていました。この計画は、新型コロナウイルス感染症の影響が徐々に減少し、症例数が回復傾向にあることを踏まえたものです。

さらに、人的資本とデジタルトランスフォーメーション(DX)への投資を拡大し、2026年6月期には売上高1,270億円、営業利益26億円を目指しています。これには、給与ベースアップやDX投資の増加が含まれます。また、投資余力を保持するため、ROEを現状水準に保ちつつ自己資本を充実させることを重視しています。

中長期的な経営戦略としては、地域医療構想に対応し、整形外科領域や循環器領域などでのサービス提供を強化しています。また、DXによる業務の見直し、現業強化・生産性向上、SDGs推進・ESG経営、新規事業探索・育成などを中期経営計画のポイントとして掲げています。

オルバヘルスケアホールディングスは、これらの戦略を通じて、医療機関への影響を軽減し、持続可能な経営を目指しています。同社は、グループ各社に対する資金・人材・インフラ事業政策のサポートを行い、企業価値の向上に努めています。