アンドエスティHDJP:2685

時価総額
¥1409.3億
PER
10.8倍
アパレル・雑貨関連事業では「グローバルワーク」や「ニコアンド」などのブランドを展開し、飲食事業では「アロハテーブル」などを運営。

事業内容

アダストリアは、主にアパレル・雑貨関連事業と飲食事業の2つの事業セグメントを持っています。アパレル・雑貨関連事業では、国内外で多様なファッションブランドを展開しています。国内では「グローバルワーク」や「ローリーズファーム」などのカジュアルファッションブランドを中心に、全国に店舗を展開しています。

また、アダストリアは「ニコアンド」や「スタディオクリップ」などのライフスタイル提案型ブランドも展開しており、生活雑貨を含む幅広い商品を提供しています。さらに、EC専業ブランド「アプレジュール」や、大人向けの「バビロン」なども手がけています。アジアや米国でも「ニコアンド」や「グローバルワーク」などのブランドを展開し、国際的な市場にも進出しています。

飲食事業では、株式会社ゼットンが「アロハテーブル」などのブランドを運営しています。この事業は、魅力的なコンテンツで街を活性化させることを目指しており、国内外で76店舗を展開しています。アダストリアは、これらの事業を通じて多様なライフスタイルを提案し、顧客のニーズに応えています。

経営方針

アダストリアは、持続可能な成長を目指し、2030年を最終年度とする中期経営計画を策定しました。この計画では、プラットフォーム事業、グローバル事業、ブランドリテール事業の3つの柱を中心に、成長と収益性の向上を図ります。特に、デジタル技術を活用したEC市場の拡大や、リアル店舗とのシームレスなサービス提供を強化し、顧客体験の向上を目指しています。

プラットフォーム事業では、自社EC「and ST」をモール&メディアに育て、外部企業の出店を促進します。これにより、取扱いカテゴリーの拡充や顧客基盤の強化を図り、流通総額1,000億円を目指します。また、BtoB向けプロデュース事業やソリューション事業を通じて、収益率の向上を追求します。

グローバル事業では、アジア市場への展開を加速させます。特に、東南アジア市場に注力し、リアル店舗とECプラットフォームを活用したOMO戦略を展開します。米国事業からは撤退し、リソースを成長が見込まれる地域に集中させる方針です。これにより、地域ごとの嗜好に応じた商品開発やマーケティングを強化します。

ブランドリテール事業では、マルチブランドポートフォリオ経営を推進し、各ブランドの特性に応じた戦略を展開します。アダストリアは、注力ブランドへの集中投資や都市部への出店強化を通じて、持続的な成長を目指します。また、デジタルやロジスティクスの効率化を進め、顧客に豊かな選択肢を提供します。

さらに、サステナブル経営を推進し、環境負荷の低減や人権尊重、地域社会との共生を重視しています。これにより、ステークホルダーとの良好な関係を維持し、企業理念である「Play fashion!」の実現を目指します。