- 日本企業
- 高千穂交易
高千穂交易JP:2676
事業内容
高千穂交易は、エレクトロニクスを中心に先端技術商品を取り扱う企業で、11社からなるグループを形成しています。主に商品の輸出入、販売、設置、保守、システム設計、運用受託などのサービスを提供しています。
同社の事業は、クラウドサービス&サポート、システム、デバイスの3つのセグメントに分かれています。クラウドサービス&サポートでは、クラウド型無線LANシステムの販売やシステム運用受託を行い、24時間365日の対応サービスを提供しています。
システムセグメントでは、リテールソリューションとして商品監視システムや映像監視システムを提供し、ショッピングセンターやドラッグストアなどに販売しています。また、ビジネスソリューションとして入退室管理システムやRFIDタグを用いた物流管理システムを提供しています。
グローバル商品類では、高度防火システムの設計・販売を行い、東南アジア地域での展開を進めています。デバイスセグメントでは、アナログICやセンサーなどの半導体、電子部品の販売を行い、広範な分野で利用されています。
メカトロニクス商品類では、スライドレールやガススプリングなどの機構部品を販売し、ATMやシステムキッチン、コピー機などに利用されています。これらの製品は、中国、東南アジア、米国でも販売されています。
経営方針
高千穂交易は、技術商社としての強みを活かし、顧客満足度の向上と社会貢献を目指しています。同社は「安全・安心・快適」を核としたソリューションを提供し、企業価値の向上に努めています。また、CSR(企業の社会的責任)を重視し、透明性のある経営を推進しています。
同社は、デジタル化や技術革新に伴うサイバーセキュリティ対策やAI・データ活用の需要増加を見据え、ビジネスの拡大を図っています。労働人口減少によるIT人材不足やDXによる効率化、ロボット需要の高まりにも対応し、サプライチェーンの安定化を目指しています。
高千穂交易は、2027年度を最終年度とする中期経営計画を策定し、持続的成長を目指しています。2030年には「1st choiceされるソリューションプロバイダー」として、顧客と共に未来を描くことを目指しています。強みを活かし、顧客課題と社会課題の解決に取り組んでいます。
同社の経営戦略は、「事業戦略」「資本戦略」「サステナブル経営」の3つの柱で構成されています。ビジネスセキュリティやエレクトロメカニクス分野での成長を図り、顧客との信頼関係を深めることで、持続的な成長を実現します。
具体的な事業戦略として、ビジネスセキュリティ分野ではフィジカルとサイバー空間の安全をトータルセキュリティソリューションで実現します。エレクトロメカニクス分野では、半導体事業の拡大と技術開発力の強化を図ります。
資本戦略では、成長投資と株主還元の両立を目指し、配当性向100%や累進配当制を採用しています。ROIC経営を推進し、資本収益性の向上を図ります。営業キャッシュ・フローの獲得と運転資本の改善を通じて成長投資を実行します。
サステナブル経営では、環境問題や気候変動への対応、人的資本経営の推進、安心安全な社会の実現に取り組んでいます。ガバナンス面では、監査等委員会設置会社への移行や内部監査室の新設、女性取締役の就任を進めています。