ダイドーグループホールディングスJP:2590

時価総額
¥452.7億
PER
国内外で清涼飲料の販売、医薬品関連事業、フルーツゼリー製造販売、希少疾病用医薬品提供に携わる。

沿革

1975年 1月

清涼飲料の製造及び販売を目的として、大阪市都島区において資本金2千万円にてダイドー株式会社を設立。大同薬品工業株式会社(現・100%出資連結子会社、現・本店所在地奈良県葛城市)の清涼飲料販売の事業を引き継ぎ営業開始。

1975年11月

「ダイドーブレンドコーヒー」を発売。

1978年10月

当社特約オペレーター(当社商品を取り扱う自販機運営事業者)を組織する「ダイドーベンディング共栄会」を発足。

1983年 3月

本社を大阪市南区(現・大阪市中央区)に移転。

1984年 6月

商号をダイドードリンコ株式会社に変更。

1991年 4月

奈良県北葛城郡新庄町(現・奈良県葛城市)に大同薬品工業株式会社工場を新設し、医薬品等(飲用)の受託生産の本格的取扱いを開始。

1992年 7月

大同薬品工業株式会社の減資に伴い、同社を子会社化。

1992年11月

「ダイドーデミタスコーヒー」を発売。

1994年 1月

株式の額面金額500円を50円に変更のため、株式会社ティーアンドティー(形式上の存続会社)と合併。

1998年10月

医薬品を含めた総合飲料事業の本格的推進のため、大同薬品工業株式会社の全株式を取得し、完全子会社化。

2000年 4月

海洋深層水を使用した飲料の取扱いのため、高知県室戸市に株式会社タケナカと合弁で清涼飲料等の製造会社、ダイドー・タケナカビバレッジ株式会社(持分法適用関連会社)を設立。

2000年 5月

海洋深層水を使用した水分補給飲料「MIU(ミウ)」を発売。

2001年 8月

東京証券取引所市場第二部に株式を上場。

2001年 9月

本社及び中部自販機管理センターにおいてISO14001の認証を取得。(2019年9月、グループ全体のサステナビリティプログラムを構築し、認証は返上)

2002年 8月

静岡県袋井市に中部カーラ・コマース株式会社と合弁で販売会社、株式会社ダイドービバレッジ静岡(現・66.6%出資連結子会社)を設立。

2003年 1月

当社株式、東京証券取引所市場第一部銘柄に指定。

2003年 6月

東京都港区に販売会社として株式会社ダイドービバレッジ東京(イー・ドリンコ東京株式会社に商号変更、2010年3月に販売会社6社と吸収合併を行い、ダイドービバレッジサービス株式会社に商号変更)を設立。

2003年 8月

愛媛県西条市に販売会社としてイー・ドリンコ四国株式会社(2004年11月に商号変更、100%出資連結子会社)を設立。

2003年10月

販売会社として株式会社宝泉社(イー・ドリンコ株式会社に商号変更、100%出資連結子会社、本店所在地静岡県三島市)の全株式を取得。

2003年12月

大同薬品工業株式会社工場においてISO9001の認証を取得。

2004年 7月

埼玉県草加市に販売会社として株式会社ダイドービバレッジ埼玉(イー・ドリンコイースト株式会社に商号変更、2010年3月にダイドービバレッジサービス株式会社に合併し解散)を設立。

2005年 2月

大阪市平野区に販売会社として株式会社ダイドービバレッジ大阪(イー・ドリンコ大阪株式会社に商号変更、2010年3月にダイドービバレッジサービス株式会社に合併し解散)を設立。

2005年 9月

本社を大阪市北区(現在地)に移転。

2005年11月

イー・ドリンコ四国株式会社とイー・ドリンコ株式会社が合併、イー・ドリンコ株式会社(2010年3月にダイドービバレッジサービス株式会社に合併し解散)として営業を開始。

2006年 2月

川崎市川崎区に販売会社としてイー・カナゾン株式会社(イー・ドリンコ神奈川株式会社に商号変更、2010年3月にダイドービバレッジサービス株式会社に合併し解散)を設立。

2006年12月

株式会社ダイドードリンコサービス栃木(株式会社ダイドードリンコサービス関東に商号変更、現・50%出資連結子会社)の株式を取得し、持分法適用関連会社とする。

2007年 3月

大阪市東成区にイー・ドリンコ株式会社と林一二株式会社との合弁で販売会社、センタンビバレッジ株式会社(51%出資連結子会社)を設立。

2007年 8月

茨城県ひたちなか市に販売会社としてイー・ドリンコ関東株式会社(2010年3月にダイドービバレッジサービス株式会社に合併し解散)を設立。

2007年11月

イー・ドリンコ株式会社が林一二株式会社の所有するセンタンビバレッジ株式会社の全株式を取得し、100%出資子会社とする。

2008年 7月

中国市場における飲料ビジネスの展開を図ることを目的として、中国上海市に上海大徳多林克商貿有限公司(100%出資連結子会社)を設立。

2008年 9月

新潟市中央区に販売会社としてイー・ドリンコ新潟株式会社(2010年3月にダイドービバレッジサービス株式会社に合併し解散)を設立。

イー・ドリンコ大阪株式会社がセンタンビバレッジ株式会社を吸収合併。

2008年12月

中国上海市に上海大徳多林克商貿有限公司の子会社として、上海大徳鼎徳商貿有限公司(2012年4月に全出資持分を売却)を設立。

2009年 1月

高知県高知市に株式会社タケナカと合弁で販売会社、イー・ドリンコ高知株式会社(持分法適用関連会社、ダイドー・タケナカベンディング株式会社に商号変更、高知県南国市に移転)を設立。

2009年 5月

株式会社秋田ダイドーの株式を取得し、持分法適用関連会社とする。

2009年 8月

2010年 1月

2010年 3月

2012年 4月

2012年 6月

2013年12月

2015年12月

2016年 2月

2016年 3月

2017年 1月

2017年12月

2018年 6月

2019年 1月

2019年 4月

2019年 9月

2021年 1月

2022年 4月

2023年 1月

株式会社群馬ダイドーの株式を取得し、持分法適用関連会社とする。

大阪市北区にダイドービジネスサービス株式会社(100%出資連結子会社)を設立。

イー・ドリンコ東京株式会社を存続会社とし、イー・ドリンコ株式会社、イー・ドリンコイースト株式会社、イー・ドリンコ大阪株式会社、イー・ドリンコ神奈川株式会社、イー・ドリンコ関東株式会社及びイー・ドリンコ新潟株式会社を消滅会社とする吸収合併を行い、ダイドービバレッジサービス株式会社(現・66.6%出資連結子会社)に商号を変更。

上海米源飲料有限公司の出資持分を取得し、持分法適用関連会社とする。(2016年7月に全出資持分を売却)

株式会社たらみの発行する全株式を取得し、100%出資子会社とする。

ロシア市場における飲料ビジネスの展開を図ることを目的として、ロシアモスクワ市にDyDo DRINCO RUS, LLCを設立。(2020年1月に清算決議)

Milk Specialities Distribution Sdn.Bhd.の株式を51%取得し連結子会社とする。(2015年12月 にDyDo Mamee Distribution Sdn. Bhd.に商号変更、2019年10月に株式の追加取得により100%連結子会社とし、2019年11月にDyDo DRINCO Malaysia Sdn. Bhd.に商号変更、2020年10月に全株式を譲渡し、連結の範囲から除外)

MDD Beverage Sdn. Bhd.の出資持分を取得し、持分法適用関連会社とする。(2019年1月に出資持分の一部を売却し、持分法適用の範囲から除外、2019年12月に全出資持分を売却)

トルコ共和国の大手食品グループYildiz Holding A.Ş.の製造子会社3社Della Gıda Sanayi ve Ticaret A.Ş.、Bahar Su Sanayi ve Ticaret A.Ş.、İlk Mevsim Meyve Suları Pazarlama A.Ş.(İlk Mevsim Meyve Suları Pazarlama A.Ş.は2018年10月、Bahar Su Sanayi ve Ticaret A.Şは2022年9月にDella Gıda Sanayi ve Ticaret A.Şに合併し解散)の株式を90%ずつ取得。製造子会社3社及びDella Gıda Sanayi ve Ticaret A.Şの販売及びマーケティング子会社Link İçecek Satış ve Pazarlama A.Ş.(DyDo DRINCO TURKEY İçecek Satış ve Pazarlama A.Ş.に商号変更)を連結子会社とする。(いずれも現・100%出資連結子会社)

持株会社体制への移行に先立ち、大阪市北区にダイドードリンコ分割準備株式会社(ダイドードリンコ株式会社へ商号変更、100%出資連結子会社)を設立。

鳥取県米子市にダイドーウエストベンディング株式会社(ダイドーベンディングジャパン株式会社へ商号変更、現・66.6%出資連結子会社)を設立。

持株会社体制へ移行し、商号をダイドーグループホールディングス株式会社に変更。国内飲料事業は会社分割によりダイドードリンコ株式会社に承継。

Della Gıda Sanayi ve Ticaret A.Şがミネラルウォーターの製造販売を行うMerpez Ticaret Turizm Gıda Tarım Pazarlama Emlak İnşaat Sanayi İthalat ve İhracat Limited Şirketi (Mavidağ Gıda Pazarlama Sanayi ve Ticaret İthalat İhracat A.Ş.に商号変更)の株式を取得し、非連結持分法非適用子会社(現・100%出資連結子会社)とする。

ダイドードリンコ株式会社が大阪市北区に澁澤倉庫株式会社と合弁でダイドー・シブサワ・グループロジスティクス株式会社(持分法適用関連会社)を設立。

大阪市北区にダイドーファーマ株式会社(100%出資連結子会社)を設立。

ダイドードリンコ株式会社が国津商事株式会社(ダイドーベンディング近畿株式会社に商号変更)の株式を取得し、持分法適用関連会社とする。

トルコ共和国で製造する飲料の輸出拡大を目的に、イギリスにDella Gıda Sanayi ve Ticaret A.Şの子会社としてDyDo DRINCO UK Ltd(100%出資連結子会社)を設立。

ダイドードリンコ株式会社が株式会社光藤と合弁でダイドー光藤ビバレッジ株式会社(51%出資連結子会社)を設立。

東京証券取引所の市場再編に伴い、当社株式を市場第一部からプライム市場へ移行。

大阪市北区にダイドードリンコ株式会社がアサヒ飲料株式会社との共同株式移転によりダイナミックベンディングネットワーク株式会社を設立(66.6%出資連結子会社)。

ダイナミックベンディングネットワーク株式会社は、ダイドービバレッジサービス株式会社、株式会社ダイドービバレッジ静岡、ダイドーベンディングジャパン株式会社、アサヒ飲料販売株式会社、株式会社ミチノク及び九州アサヒ飲料販売株式会社を傘下におき、自販機による直販事業を一体的に運営する体制とする。

事業内容

ダイドーグループホールディングスとそのグループ企業は、多岐にわたる事業セグメントを展開しています。主要な事業内容は以下の通りです。

1. **国内飲料事業**: ダイドードリンコ株式会社を中心に、清涼飲料の企画開発から販売までを手掛けています。製品は自動販売機やコンビニエンスストアを通じて消費者に提供され、海洋深層水を使用した飲料や、大同薬品工業株式会社が製薬会社と提携して製造するドリンク剤(医薬部外品)も販売しています。

2. **海外飲料事業**: 中国、ロシア、トルコ、イギリスでの清涼飲料の販売を行っています。各国での子会社を通じて、日本のダイドードリンコ株式会社から仕入れた商品を販売しており、特にトルコではDella Gıda Sanayi ve Ticaret A.Ş.が製造から販売までを担当しています。

3. **医薬品関連事業**: 大同薬品工業株式会社が中心となり、ドリンク剤の製造を行っています。これには医薬品、医薬部外品、清涼飲料水表示の製品が含まれ、グループ外の製薬会社からの受託製造も手掛けています。

4. **食品事業**: 株式会社たらみがフルーツゼリーの製造及び販売を行っており、主に消費者向けの製品を提供しています。

5. **希少疾病用医薬品事業**: ダイドーファーマ株式会社が希少疾病用の医薬品提供を目指し、新たなパイプラインの獲得に努めています。

これらの事業を通じて、ダイドーグループホールディングスは飲料、医薬品、食品の分野で幅広い製品を提供し、国内外の市場で事業を展開しています。

経営方針

ダイドーグループホールディングスは、国内外で多岐にわたる事業を展開しており、その成長戦略は「グループミッション2030」に基づいています。同社は、社会価値、環境価値、経済価値の創出を通じて、持続可能な成長と企業価値の向上を目指しています。具体的には、国内飲料事業の再成長、海外事業戦略の再構築、非飲料領域の強化・育成を3つの基本方針として掲げています。

国内飲料事業では、自販機ビジネスの進化による社会的価値の創造を目指し、スマート・オペレーションのさらなる進化や、自販機を通じた価値提供に注力しています。海外事業では、トルコや中国での事業基盤を活かし、健康・無糖ニーズに対応したグローバルブランドの育成に取り組んでいます。非飲料領域では、サプリメントやフルーツゼリーの製造販売、希少疾病用医薬品事業への参入など、ヘルスケア関連市場での成長を目指しています。

また、サステナビリティ経営の推進にも力を入れており、「DyDoグループSDGs宣言」を通じて、SDGsへの取り組みを本格化しています。従業員のワークライフシナジーの実現やダイバーシティの推進など、多様な人材が活躍できる環境の整備にも注力しています。

これらの戦略を背景に、ダイドーグループホールディングスは、変化する市場環境に柔軟に対応し、持続可能な成長を目指しています。