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ライフドリンク カンパニーJP:2585
沿革
1950年10月 |
故田中たねが緑香園を創業。茶卸売業を開始 |
1972年3月 |
故田中たねより事業を引き継いだ故田中綜治が緑香園を法人化し、株式会社あさみやを設立。代表取締役に故田中綜治が就任 |
1973年2月 |
鹿児島県川辺郡知覧町(現 鹿児島県南九州市知覧町)に茶葉(リーフ)の加工、販売を行う株式会社あさみや知覧工場を設立 |
1984年4月 |
大阪府摂津市鳥飼上に本社・工場・配送センターを新設 |
1997年2月 |
千葉県印西市にあさみや東京営業所を新設 |
2000年11月 |
鹿児島県曽於郡大隅町(現 鹿児島県曽於市大隅町)に農畜産物・水産物の加工品製造及び販売を行うフレッシュおおすみかごしま株式会社を設立 (2017年3月にポパイ食品工業株式会社が吸収合併し、2018年3月に工場閉鎖) |
2001年1月 |
青峰ビバレッジ株式会社(2011年4月耳納名水株式会社に商号変更、現 耳納工場)を買収。茶系飲料(2L/500ml)の製造を開始 |
2002年11月 |
美山名水株式会社(現 美山工場)を買収 |
2004年4月 |
美山名水株式会社静岡工場(静岡県庵原郡蒲原町、現静岡県静岡市清水区)を新設。缶珈琲の製造を開始 (2018年3月に工場閉鎖し、缶珈琲製造から撤退) |
2004年4月 |
いわて醤油株式会社(現 岩手工場)を買収 醤油の製造・販売を開始 (2018年3月に醤油の製造・販売より撤退) |
2004年7月 |
株式会社大黒屋を買収。せんべいの製造・販売を開始 (2009年3月に株式会社東チョコ・大黒屋が吸収合併) |
2005年10月 |
株式会社アクアピアを買収。氷の製造・販売を開始 (2019年1月に株式会社日本橋冷凍手島商店に株式売却) |
2006年2月 |
三重県尾鷲市に尾鷲名水株式会社(現 尾鷲工場)を設立 |
2007年8月 |
生駒名水株式会社に16.6%を出資 |
2008年3月 |
和歌山県有田郡湯浅町に湯浅名水株式会社(現 湯浅工場)を設立 |
2008年4月 |
株式会社東チョコを買収。チョコレート製品の製造・販売を開始 |
2010年3月 |
山梨県南都留郡山中湖村に富士名水株式会社(現 富士工場)を設立 |
2010年3月 |
ポパイ食品工業株式会社(茨城工場)を買収。調味料の製造・販売を開始 |
2011年3月 |
北勢麺粉株式会社を買収。乾麺及びインスタントラーメンの製造・販売を開始 |
2011年7月 |
株式会社藤洸を買収。冷凍麺の製造・販売を開始 |
2012年6月 |
山忠運輸株式会社を買収。運送業を開始 |
2012年9月 |
岡山県美作市に美作名水株式会社を設立 |
2013年9月 |
東北ビバレッジ株式会社(現 蔵王工場)を買収。炭酸水の製造・販売を開始 |
2015年5月 |
CLSA Capital Partners Japan株式会社がサブアドバイザーを務めるSunrise Capital II, L.P.、Sunrise Capital II (Non-U.S.), L.P.、Sunrise Capital II (JPY), L.P.と資本業務提携 |
2015年10月 |
株式会社明和を買収 |
2016年7月 |
富士名水株式会社足利工場(現 栃木工場)を新設 (2017年10月休止、2019年10月再稼働) |
2017年3月 |
本社を現在地(大阪府大阪市北区梅田)に移転 |
2017年3月 |
株式会社明和を吸収合併。社名を株式会社ライフドリンク カンパニーへ変更 |
2017年3月 |
株式会社あさみや知覧工場を株式会社LDビバレッジに商号変更を行い、製造子会社を吸収合併(東北ビバレッジ株式会社、いわて醤油株式会社、耳納名水株式会社、湯浅名水株式会社、尾鷲名水株式会社、富士名水株式会社、美山名水株式会社、美作名水株式会社、株式会社東チョコの9社は解散) |
2018年2月 |
東京支社を東京都千代田区有楽町に移転 |
2018年12月 |
株式会社LDビバレッジ及びポパイ食品工業株式会社を吸収合併 |
2020年2月 |
楽天市場にオンラインストアを開設し、「ZAO SODA」の販売を開始 |
2021年12月 |
東京証券取引所市場第二部に株式を上場 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行 |
2022年6月 |
栃木工場敷地内の新倉庫が完成し、稼働を開始 |
2022年7月 |
当社直営店舗「LIFEDRINKオンラインストア 本店」をオープン |
2023年1月 |
ニットービバレッジ株式会社を買収 |
2023年2月 |
ソース事業(茨城工場)を大象(デサン)フーズジャパン株式会社に譲渡 |
2023年4月 |
東京支社を東京都港区新橋に移転 |
2023年6月 |
当社株式の市場区分が東京証券取引所スタンダード市場からプライム市場に変更 |
事業内容
ライフドリンクカンパニーとそのグループ企業は、清涼飲料と茶葉の製造販売を主軸に事業を展開しています。同社グループは、ライフドリンクカンパニー本体、連結子会社のニットービバレッジ株式会社、関連会社の生駒名水株式会社の3社から成り立っています。これらの企業は、水飲料、茶系飲料、炭酸飲料の製造・販売を行っており、特にライフドリンクカンパニーは自社ブランドの飲料ビジネスにおいて、少品種大量生産、調達から販売までの内製化、工場の全国展開を特徴としています。
同社の事業戦略は、安定した品質の確保、低価格での製品提供、供給量の確保、天災等への供給柔軟性の確保を目指しています。これにより、総合スーパー、食品スーパー、ディスカウントストア、ドラッグストア、ホームセンターなど、様々な小売業態の主要各社と強固なパートナーシップを築いています。また、大手飲料メーカーや地方・地場飲料メーカーと比較して、価格の優位性や規模の優位性(供給力、全国各地の小売拠点への対応)を有していると自負しています。
ライフドリンクカンパニーは、原材料の調達から製品化工程、販売までを内製化することで、トレーサビリティの担保と製品品質の安定性を確保しています。また、日本全国に飲料工場を展開し、天災発生時の供給停止リスクの低減や消費地への物流コスト低減を実現しています。これにより、広域で安定的に製品を供給できる体制を整え、全国展開する小売企業との取引を可能にしています。
経営方針
ライフドリンクカンパニーは、企業理念「おいしさの中心、安心の先頭へ。」を掲げ、高品質かつ安全な飲料の提供を目指しています。同社は、自社生産の飲料において「Max生産Max販売」戦略を推進し、生産能力の増強や販売先の確保を図っています。具体的には、生産設備の更新・改良や新工場の建設、M&Aによる生産能力の獲得などに取り組んでおり、2026年3月期には生産量を現在比約134%に増加させる目標を掲げています。
また、コスト削減と生産性向上にも注力しており、製造ラインの省人化投資やペットボトル軽量化などを進めています。さらに、EC市場への対応強化を図り、主力商品をEC専用商品として販売することで、消費者の購買行動の変化に対応しています。
質の向上にも取り組んでおり、人材の質の向上や製品品質の向上を目指しています。M&Aを活用した事業成長や事業拡大、ESGへの取り組みも積極的に行っており、ペットボトルの軽量化やラベルレス商品への切り替えなどを通じて、社会的価値の最大化を目指しています。
これらの戦略は、国内飲料市場の厳しい環境下でも、ライフスタイルの変化や販売チャネルの多様化に対応し、安定的な成長を目指す同社の意欲を示しています。中期経営計画においては、売上高や営業利益、EBITDAの増加を目標としており、これらの戦略が同社の成長に寄与することが期待されます。