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宝ホールディングスJP:2531
沿革
1925年 9月 |
現京都市伏見区竹中町609番地に、酒類、酒精、清涼飲料水、医薬用品、調味料等の製造および販売を主たる目的として、寳酒造株式会社を設立。四方合名会社を吸収合併し、伏見、木崎(1938年3月東亜酒精興業株式会社へ譲渡)の二工場とする。 |
1929年 6月 |
大正製酒株式会社を吸収合併、王子工場(1964年5月松戸工場に統合)とする。 |
1947年 6月 |
大黒葡萄酒株式会社より白河工場(2003年3月廃止)を買収。 |
1947年 9月 |
日本酒精株式会社を吸収合併、木崎、楠、防府(1995年3月廃止)の三工場とする。 |
1949年 5月 |
東京、大阪、名古屋の各証券取引所開設に伴い株式上場。 |
1949年 7月 |
京都証券取引所に株式上場(その後札幌、新潟、広島、福岡の各証券取引所にも順次上場。)。 (上場廃止あるいは証券取引所の整理・統合に伴い)現在は東京証券取引所のみに上場。 |
1952年10月 |
政府より専売アルコール工場の払下げを受け、高鍋(現・黒壁蔵)、島原の二工場とする。 |
1952年11月 |
中央酒類株式会社を吸収合併、市川(1964年5月松戸工場に統合)、灘第一(1995年11月廃止)、鹿児島(1965年6月廃止)の三工場とする。 |
1954年12月 |
摂津酒造株式会社より灘第二工場(現・白壁蔵)を買収。 |
1957年 4月 |
木崎麦酒工場建設(1968年4月サッポロビール株式会社に譲渡)。 |
1959年10月 |
札幌工場(2003年3月廃止)建設。 |
1962年 3月 |
京都麦酒工場建設(1967年7月麒麟麦酒株式会社に譲渡)。 |
1964年 5月 |
市川・王子の両工場を統合し、松戸工場建設。 |
1964年10月 |
摂津酒造株式会社、本辰酒造株式会社を吸収合併、大阪(1973年3月廃止)、長野(現・長野蔵置場)の二工場とする。 |
1970年 9月 |
滋賀県大津市に中央研究所設置(2002年4月タカラバイオ株式会社へ承継、その後同社新社屋(草津市)へ本社機能を移転)。 |
1982年 7月 |
米国カリフォルニア州所在のNUMANO SAKE CO.(現・Takara Sake USA Inc.)の株式取得、米国本土での清酒製造を開始。 |
1986年 2月 |
英国スコットランドにThe Tomatin Distillery Co.Ltdを設立、ウイスキーメーカーTomatin Distillers Plc.の資産を買収し、スコッチウイスキーの製造開始。 |
1991年 4月 |
米国バーボンウイスキーメーカーAge International,Inc.の100%持株会社であるAADC Holding Company,Inc.の株式の一部取得(その後残株式を取得、子会社に)。 |
1993年 8月 |
中国大連市に宝生物工程(大連)有限公司を設立。 |
1995年 8月 |
中国北京市に北京寛宝食品有限公司(現・宝酒造食品有限公司)を合弁により設立(その後出資持分を追加取得し子会社に)。 |
2002年 4月 |
物的分割の方法により酒類・食品・酒精事業およびバイオ事業を分割、それぞれ新設の宝酒造株式会社およびタカラバイオ株式会社が承継。自らは持株会社に移行して、商号を寳酒造株式会社から宝ホールディングス株式会社に変更。 |
2004年12月 |
タカラバイオ株式会社が東京証券取引所マザーズに株式上場。 |
2005年 9月 |
米国カリフォルニア州所在のClontech Laboratories,Inc.(現・Takara Bio USA, Inc.)の全株式をTakara Bio USA Holdings Inc.(米国)を通じて取得。 |
2010年 4月 |
仏国パリ市所在のFOODEX S.A.S.の発行済株式の80%を宝酒造株式会社を通じて取得、傘下の子会社ともども連結子会社とする(2015年5月、残りの20%を取得)。 |
2013年 9月 |
英国ロンドン近郊所在のTazaki Foods Ltd.の100%持株会社であるT.Tazaki & Company Ltd.(英国)の全株式を、Takara Europe Holdings B.V.(2021年11月清算)を通じて取得。 |
2014年 3月 |
スペイン マドリード市所在のCominport Distribución S.L.の全株式をFOODEX S.A.S.を通じて取得。 |
2016年 3月 |
タカラバイオ株式会社が東京証券取引所マザーズ市場から同市場第一部へ市場変更。 |
2016年11月 |
米国カリフォルニア州所在の持分法適用関連会社であるMutual Trading Co.,Inc.の第三者割当増資を宝酒造株式会社が引き受けて発行済株式の51%を取得、傘下の子会社ともども連結子会社とする。 |
2017年 1月 |
豪州シドニー市所在のNippon Food Supplies Company Pty Ltdの第三者割当増資を宝酒造株式会社が引き受けて発行済株式の51%を取得(2022年9月、残りの49%を取得)。 |
2017年 1月 |
米国アナーバー市所在のRubicon Genomics, Inc.の全株式をTakara Bio USA Holdings Inc.を通じて取得(2017年3月、Takara Bio USA, Inc.に吸収合併)。 |
2017年 2月 |
米国フリーモント市所在のWaferGen Bio-systems, Inc.の全株式をTakara Bio USA Holdings Inc.を通じて取得(2017年5月、Takara Bio USA, Inc.に吸収合併)。 |
2017年 7月 |
宝酒造株式会社の海外事業を会社分割(新設分割)し、新設した宝酒造インターナショナル株式会社に承継。同時に宝酒造株式会社は同社から割当交付を受けた株式の全てを剰余金の配当として当社へ交付し、同社を当社の連結子会社とする。 |
2022年 4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、当社およびタカラバイオ株式会社は、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。 |
事業内容
宝ホールディングスグループは、多岐にわたる事業セグメントを有しています。主要な事業としては、「宝酒造」による国内での酒類・調味料の製造・販売、「宝酒造インターナショナルグループ」による海外での酒類の製造・販売及び日本食材の販売、「タカラバイオグループ」による試薬や機器の開発・製造・販売、遺伝子医療関連サービスが挙げられます。
宝酒造は、焼酎、清酒、ソフトアルコール飲料、本みりんなどの酒類調味料や食品調味料、原料用アルコールの製造・販売を国内で行っています。一方、宝酒造インターナショナルグループは、米国カリフォルニア州で清酒の製造、スコットランドでスコッチウイスキーの製造・販売、米国でバーボンウイスキーの販売を行っています。また、米国、ヨーロッパ、豪州で日本食材の卸売業を展開しています。
タカラバイオグループは、試薬・機器の開発・製造・販売、再生医療製品の開発製造支援サービス、遺伝子解析・検査のCDMO受託サービス、遺伝子治療に必要な技術や製造補助剤の開発・製造・販売を行っています。このグループは、中国、ヨーロッパ、米国で事業を展開しており、グローバルにサービスを提供しています。
その他の事業としては、物流事業やワインの輸入販売、不動産賃貸事業などがあります。これらの事業は、宝ホールディングスグループの国内外での事業展開を支える重要な役割を担っています。
経営方針
宝ホールディングスグループは、その中期経営計画「宝グループ中期経営計画2025」を通じて、成長と企業価値の向上を目指しています。同社は、自然との調和を重視し、発酵やバイオ技術を活用して人々の健康と活気ある社会づくりに貢献することを企業理念として掲げています。この理念の下、技術力、商品力、ブランド力の向上を図り、和酒・日本食市場とライフサイエンス産業における多様な価値を提供することで、国内外での存在感を高め、持続的な成長を目指しています。
同社は、国内外での様々な課題に直面していますが、それらを乗り越えるために、成長・強化領域への投資を加速させることで生産性の向上やイノベーションの創出を目指しています。具体的には、グローバルかつサステナブルなビジネスモデルの確立・強化を通じて、バランスのとれた事業ポートフォリオを構築し、持続的な成長を達成することを目標としています。
また、同社は、和酒・日本食の世界的な拡大やライフサイエンス産業におけるグローバルプラットフォーマーとしての地位の確立を目指しています。これらの目標を達成するために、宝酒造と宝酒造インターナショナルグループは、国内外のニーズやトレンドを捉えた商品開発やブランド育成に注力し、タカラバイオグループは、試薬・機器の新製品開発や臨床・創薬分野への事業領域拡大を加速させることで、それぞれの分野での存在感を高めています。
財務面では、健全な財務体質の維持を基本としつつ、成長・強化領域への投資を加速するためのグローバルなキャッシュマネジメントの強化や資産効率性の向上を図っています。また、利益水準に応じた適切な株主還元を実施する方針です。
宝ホールディングスグループは、「Smiles in Life~笑顔は人生の宝~」をビジョンとして掲げ、事業活動を通じた社会的価値の創造と持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。