キリンホールディングスJP:2503

時価総額
¥2.08兆
PER
18.4倍
ビール、発泡酒(麒麟麦酒)、清涼飲料(キリンビバレッジ)、医薬品(協和キリン)、酒類輸入・製造・販売(メルシャン)、コカ・コーラ製品(Coca-Cola Beverages Northeast)、健康食品・化粧品(ファンケル)、ビール製造(SAN MIGUEL BREWERY、Myanmar Brewery)など多岐にわたる事業展開。

沿革

年 月

主  要  事  項

1907年2月

麒麟麦酒㈱(現・キリンホールディングス㈱)設立

1907年7月

東京株式取引所に上場

1928年3月

清涼飲料製造開始

1949年5月

東京、大阪各証券取引所再開と同時に株式上場

1963年4月

自動販売サービス㈱(現・キリンビバレッジ㈱)設立

1972年8月

キリン・シーグラム㈱(現・キリンディスティラリー㈱)設立

1975年8月

◆「昭和50年度構造計画~安定成長への布石~」策定、第一次多角化

1976年6月

小岩井乳業㈱設立

1977年5月

KW Inc.(現・Coca-Cola Beverages Northeast, Inc.)設立

1981年12月

◆「長期経営ビジョン(第21次長期計画)」策定、第二次多角化 

1983年5月

㈱キリンシティ(現・キリンシティ㈱)設立

1983年8月

ハイネケン ジャパン㈱(現・ハイネケン・キリン㈱)設立

1988年3月

キリンエンジニアリング㈱設立

1988年5月

台湾麒麟工程股份有限公司(現・台湾麒麟啤酒股份有限公司)設立

1990年4月

麒麟麦酒㈱が腎性貧血治療剤「エスポー®」(EPO製剤)を発売

1991年1月

キリンレモン㈱が麒麟麦酒㈱清涼飲料事業部門の営業譲渡を受けキリンビバレッジ㈱に商号変更

1991年10月

Kirin Europe GmbH設立

1996年7月

Kirin Brewery of America, LLC 設立

1996年12月

珠海麒麟統一啤酒有限公司(現・麒麟啤酒(珠海)有限公司)設立

1998年4月

LION NATHAN LTD.(現・LION PTY LTD)に資本参加

1999年9月

◆長期経営ビジョン「KG21」策定

2002年2月

Four Roses Distillery, LLC設立

2002年3月

San Miguel Corporationに資本参加

2002年4月

㈱永昌源を連結子会社化

2004年12月

麒麟(中国)投資有限公司設立

2005年1月

San Miguel Corporationへの追加投資 (同年4月にも追加投資)

2006年5月

◆長期経営構想「キリン・グループ・ビジョン2015」(KV2015)を策定

2006年10月

キリンビバレッジ㈱を完全子会社化

2006年12月

メルシャン㈱を連結子会社化

2007年7月

純粋持株会社制を導入、キリンホールディングス㈱に商号変更

2007年7月

麒麟麦酒㈱発足

2007年7月

キリンファーマ㈱発足、持続型赤血球造血刺激因子製剤「ネスプ®」を発売

2007年12月

協和醱酵工業㈱に資本参加

2007年12月

National Foods Limited(2011年にLion-Dairy & Drinks Pty Ltdに商号変更)を完全子会社化

※2021年1月に株式譲渡完了

年 月

主  要  事  項

2008年10月

協和醱酵工業㈱とキリンファーマ㈱が合併し、協和発酵キリン㈱(現・協和キリン㈱)発足

2008年10月

協和発酵バイオ㈱設立

2008年11月

Dairy FarmersをNational Foods Limited傘下とし、完全子会社化

2009年4月

SAN MIGUEL BREWERY INC.株式取得(同年5月 San Miguel Corporation 株式売却)

2009年10月

オセアニアにおける酒類事業LION NATHAN LTD.と飲料事業National Foods Limitedをオセアニア綜合飲料事業として統括

※2021年1月に飲料事業の譲渡が完了し、オセアニア綜合飲料事業はオセアニア酒類事業に名称を変更(現・LION PTY LTD)

2010年7月

Fraser and Neave, Limitedに資本参加

※2013年2月に株式譲渡完了

2010年10月

Kirin Holdings Singapore Pte, Ltd.設立

2010年12月

メルシャン㈱を完全子会社化

2011年3月

Interfood Shareholding Companyを連結子会社化

2011年8月

華潤麒麟飲料(大中華)有限公司設立

※2022年8月に株式譲渡完了

2011年10月

スキンカリオール・グループ(2012年ブラジルキリンに商号変更)を連結子会社化し、11月に完全子会社化

※2017年6月に株式譲渡完了

2012年10月

◆長期経営構想「キリン・グループ・ビジョン2021」(KV2021)を策定

2013年1月

キリン㈱(現・キリンホールディングス㈱)設立、CSV本部を新設

2015年1月

スプリングバレーブルワリー㈱設立

2015年8月

Myanmar Brewery Limitedを連結子会社化

※2023年1月に株式譲渡完了

2016年2月

◆新長期経営構想「キリン・グループ・ビジョン2021」(新KV2021)に改定

2016年2月

「コーポレートガバナンス・ポリシー」を策定

2017年2月

ブルックリンブルワリー・ジャパン㈱設立

2017年12月

Mandalay Brewery Limitedを連結子会社化

※2023年1月に株式譲渡完了

2018年10月

Thorne Research, Inc.(現・Thorne HealthTech, Inc.)に資本参加

2019年2月

◆長期経営構想「キリングループ・ビジョン2027」(KV2027)を策定

2019年4月

当社が協和キリン㈱から協和発酵バイオ㈱の株式を95%取得

※2023年1月に完全子会社化

2019年7月

当社がキリン㈱を吸収合併

2019年9月

㈱ファンケルに資本参加

2020年1月

New Belgium Brewing Company, Inc.を完全子会社化

2021年11月

Fermentum Pty Ltdを完全子会社化

2022年1月

Bell's Brewery Inc.を完全子会社化

事業内容

キリンホールディングスは、純粋持株会社制を採用し、148の連結子会社と30の持分法適用会社から成るグループを構成しています。同社は、グループ戦略の策定や経営のモニタリング、専門サービスの提供を行っています。同社グループの主要な事業セグメントは以下の通りです。

国内ビール・スピリッツ事業では、麒麟麦酒株式会社が統括会社として、ビール、発泡酒、新ジャンル、洋酒などの製造・販売を日本国内で行っています。国内飲料事業においては、キリンビバレッジ株式会社が清涼飲料の製造・販売を担当しています。

オセアニア酒類事業では、LION PTY LTDがオセアニア地域でビールや洋酒の製造・販売を手掛けています。医薬事業においては、協和キリン株式会社が医薬品の製造・販売を行っており、東京証券取引所プライム市場に上場しています。

その他の事業として、メルシャン株式会社は日本での酒類の輸入・製造・販売、Coca-Cola Beverages Northeast, Inc.は米国でのコカ・コーラ製品の製造・販売、協和発酵バイオ株式会社は医薬品原料や健康食品の製造・販売を行っています。また、SAN MIGUEL BREWERY INC.はフィリピンでビールの製造・販売、株式会社ファンケルは化粧品や健康食品の製造・販売を日本で行っています。Myanmar Brewery LimitedとMandalay Brewery Limitedはミャンマーでビールの製造・販売をしていましたが、2023年1月23日にキリンホールディングスはこれらの全株式を譲渡しました。

経営方針

キリンホールディングスは、食品、飲料、医薬品など幅広い分野で事業を展開しています。同社は、2019年に「キリングループ・ビジョン2027」を策定し、社会と価値を共創し持続的に成長するための指針を定めました。この長期経営構想のもと、食から医にわたる領域で価値を創造し、世界のCSV先進企業を目指しています。

特に注目されるのは、既存事業領域である「食領域」(酒類・飲料事業)と「医領域」(医薬事業)に加え、キリングループ独自の強みを活かした「ヘルスサイエンス領域」の立ち上げです。この新領域では、発酵&バイオテクノロジーを核として、組織能力や資産を活用し、次世代の成長の柱を育成しています。また、社会課題の解決をグループの成長機会と捉え、イノベーションを実現する組織能力の強化や、持続的な成長を可能にする事業ポートフォリオの構築に取り組んでいます。

さらに、中期経営計画においては、新型コロナウイルス感染症の拡大をはじめとする環境変化やステークホルダーからの期待を踏まえ、重要性を再評価し、社会的要請への適合度を高めています。これらの戦略的取り組みを通じて、キリンホールディングスは持続可能な成長を目指しています。