サッポロホールディングスJP:2501

時価総額
¥4519.6億
PER
51.8倍
サッポロホールディングス:ビール・発泡酒、ワイン、飲料水・食品の製造・販売、不動産の管理・運営、保険代理店業務など多岐にわたる事業を展開。主要ブランドにはサッポロビール、ポッカサッポロ、恵比寿ワインマート、サッポロファクトリーなど。

沿革

1949年9月

日本麦酒株式会社発足 本店所在地:東京都目黒区三田247番地

日本共栄株式会社(現株式会社サッポロライオン)を設立(現連結子会社)

1949年10月

東京証券取引所上場

1950年4月

札幌証券取引所上場

1957年1月

国際飲料株式会社(サッポロ飲料株式会社)を設立

1964年1月

「サッポロビール株式会社」と社名変更

本店を「東京都中央区銀座七丁目1番地」に移転

1974年12月

丸勝葡萄酒株式会社(サッポロワイン株式会社)の全株式を取得

1978年11月

本店を「東京都中央区銀座七丁目10番1号」に移転

1984年7月

米国(ニューヨーク)にSAPPORO U.S.A.,INC.を設立(現連結子会社)

1988年6月

1993年4月

星和不動産管理株式会社(現サッポロ不動産開発株式会社)を設立(現連結子会社)

サッポロファクトリー開業

1994年9月

本店を「東京都渋谷区恵比寿四丁目20番1号」に移転

1994年10月

恵比寿ガーデンプレイス開業

2003年7月

純粋持株会社へ移行し「サッポロホールディングス株式会社」と社名変更

新たにサッポロビール株式会社を設立(現連結子会社)

2006年4月

焼酎事業を営業譲り受けによって取得

2006年10月

カナダ(ゲルフ)のSLEEMAN BREWERIES LTD.の株式を取得し子会社化(現連結子会社)

2006年12月

国際事業を統括する事業会社としてサッポロインターナショナル株式会社を設立

2010年3月

ベトナム(ロンアン)のSAPPORO VIETNAM LTD.の株式を取得し子会社化(現連結子会社)

2011年3月

株式会社ポッカコーポレーションの株式を取得し子会社化

2012年3月

食品・飲料事業の統合会社としてポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社を設立(現連結子会社)

2013年1月

ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社がサッポロ飲料株式会社及び株式会社ポッカコーポレーションを消滅会社とする吸収合併を実施

2019年1月

サッポロインターナショナル株式会社をサッポロビール株式会社に吸収合併

2022年8月

米国(カリフォルニア)のSTONE BREWING CO.,LLCの株式を取得し子会社化(現連結子会社)

事業内容

サッポロホールディングスは、酒類事業、食品飲料事業、不動産事業、その他事業の4つのセグメントを展開しています。

酒類事業では、国内市場において、サッポロビールがビール・発泡酒、ワイン、その他の酒類の製造・販売を行っています。また、㈱恵比寿ワインマートがワイン・洋酒等の店舗販売及び通信販売を手がけています。さらに、㈱サッポロライオンがライオンチェーンのビヤホール、レストランなどの飲食店を経営し、サッポロビールやポッカサッポロフード&ビバレッジの製品を提供しています。海外では、ベトナムのSAPPORO VIETNAM LTD.がビールの製造・販売を、アメリカのSAPPORO U.S.A.,INC.やカナダのSLEEMAN BREWERIES LTD.がビールの販売を行っています。また、ANCHOR BREWING COMPANY, LLC及びSTONE BREWING CO.,LLCがアメリカでビールの製造・販売を手がけています。

食品飲料事業では、ポッカサッポロフード&ビバレッジが飲料水・食品の製造・販売を、サッポログループ食品が食品の製造・販売を行う神州一味噌などの管理・統括を行っています。海外では、シンガポールのPOKKA PTE. LTD.が飲料水の製造・販売を、マレーシアのPOKKA ACE (MALAYSIA) SDN. BHD.及びPOKKA(MALAYSIA) SDN. BHD.が飲料水の製造を行っています。

不動産事業では、サッポロ不動産開発がオフィス、住宅、商業、飲食、文化施設などの複合施設「恵比寿ガーデンプレイス」及び「サッポロファクトリー」の管理・運営を行っています。

その他事業では、サッポログループマネジメントが保険の代理店業務を行っています。

経営方針

サッポロホールディングスは、2022年11月に「Beyond150 ~事業構造を転換し新たな成長へ~」を基本方針とする中期経営計画(2023年~2026年)を発表しました。

同社は、不確実性の高い環境に適応するため、各事業の市場環境、強み、サステナビリティ、収益性などの視点から事業ポートフォリオの整理を行いました。事業整理に位置付けた事業は速やかに整理を進め、再編に位置づけた事業は抜本的な見直しを行う構造改革を断行します。

一方で、成長分野への投資も積極的に行います。海外酒類事業では子会社化したSTONE BREWING CO.,LLCとのシナジー創出により成長を加速し、海外飲料事業ではシンガポールを起点にマレーシア、中東等での売上拡大を目指します。国内酒類事業は缶ビール、RTDの強化により低収益から構造転換し成長軌道に乗せます。不動産事業は賃貸中心から総合的な資産価値向上を図る事業体に転換し、収益性と資産効率を向上させます。

財務目標としては、ROE8%、EBITDA年平均成長率10%程度、海外売上高年平均成長率10%程度を掲げています。また、サステナビリティ重点課題の達成に向けた取り組みも推進しており、特に「脱炭素社会の実現」、「地域との共栄」、「多様な人財の活躍」を最注力課題と位置付けています。

人財戦略においては、「ちがいを活かして変化に挑む 越境集団となる」を掲げ、多様性の促進、成長と生産性向上に向けた人的資本投資、健康・安全・人権尊重の推進などに取り組んでいます。さらに、DXの推進にも注力し、2023年までに650名規模のDX・IT推進人財の育成を進めています。

このように、サッポロホールディングスは事業ポートフォリオの見直しと構造改革、成長分野への投資、サステナビリティ経営の推進、人財戦略の強化、DXの推進など、多角的な取り組みを通じて、持続的な企業価値の向上を目指しています。