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バリューコマースJP:2491
沿革
1996年3月 |
トランズパシフィック有限会社を設立 レンタルサーバ・ホスティングサービス、ドメイン取得代行サービスを開始 |
1999年9月 |
トランズパシフィック株式会社に組織変更 |
1999年11月 |
バリューコマース株式会社に商号変更 eコマース(電子商取引)に対応したマーケティングプログラムを自社開発し、インターネットを利用した成果報酬型広告「アフィリエイト」の提供開始 |
2005年4月 |
ヤフー株式会社(現LINEヤフー株式会社)の当社株式公開買付けにより、同社の持分法適用関連会社化 |
2005年7月 |
「アフィリエイト」を「Yahoo!ショッピング」へ提供開始 |
2006年11月 |
クリック課金型広告「StoreMatch(ストアマッチ)」を「Yahoo!ショッピング」のストア向けに提供開始 |
2007年6月 |
「アフィリエイト」において「ユーザのアクティビティをトラッキングする電子商取引システム(iTag)」の特許を取得 |
2011年1月 |
「アフィリエイト」において「ユーザのアクティビティをトラッキングする電子商取引システム(iTrack)」の特許を取得 |
2012年10月 |
自己株式取得により、ヤフー株式会社(現LINEヤフー株式会社)の議決権保有割合が当社の総議決権の過半数となり、同社及びソフトバンクグループ株式会社の連結子会社化 |
2012年11月 |
東京証券取引所マザーズから同市場第一部へ市場変更 |
2015年12月 |
CRM事業を展開する株式会社デジミホの全株式を取得し、連結子会社化 |
2016年3月 |
監査役会設置会社から監査等委員会設置会社へ移行 |
2016年8月 |
東京都港区南青山へ本社を移転 |
2016年9月 |
CRMツール「STORE's R∞(ストアーズ・アールエイト)」を「Yahoo!ショッピング」のストア向けに提供開始 |
2019年9月 |
宿泊施設向け情報システムを開発・提供するダイナテック株式会社の全株式を取得し、連結子会社化 |
2020年1月 |
コマース事業者向けにEC運営に必要なソリューションを提供する株式会社B-SLASHの全株式を取得し、連結子会社化 |
2020年7月 |
株式会社B-SLASHを吸収合併 |
2021年5月 |
東京都千代田区紀尾井町へ本社を移転 |
2021年6月 |
株式会社デジミホを清算結了 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行 |
事業内容
バリューコマース株式会社は、親会社6社、子会社1社を含むグループ企業として、コマース事業者のパフォーマンス向上を目的としたマーケティングソリューションを提供しています。同社は主に2つの事業セグメントに分かれており、それぞれ異なるサービスを展開しています。
第一のセグメントはマーケティングソリューションズ事業で、コマース事業者のECサイトへの集客を主軸としたサービスを提供しています。この事業の中心となるのは成果報酬型広告「アフィリエイト」で、商品やサービスを販売するコマース事業者の広告を、ブログや比較サイト、ポイントサイトなどのメディアに掲載し、消費者を広告主のサイトへ誘導します。広告掲載の成果に応じて報酬を得る仕組みで、広告主は費用対効果の高いマーケティング活動を行うことが可能です。バリューコマースは独自のトラッキングシステムを通じて、広告主とメディア運営者の提携ネットワークを構築し、成果報酬を管理しています。
第二のセグメントはECソリューションズ事業で、コマース事業者のECサイト上での販売促進を目的としたソリューションを提供しています。主要なサービスには、オンラインモールのストア向けクリック課金型広告「StoreMatch(ストアマッチ)」やCRMツール「STORE's R∞(ストアーズ・アールエイト)」があります。これらのサービスを通じて、ストアはアクセス数の増加や新規顧客の獲得、売上アップを目指すことができます。また、ダイナテック株式会社を通じて宿泊施設向けの情報システム開発・提供も行っています。
バリューコマースは、これらの事業を通じて、コマース事業者の集客から顧客維持までをサポートし、そのパフォーマンスの最大化を目指しています。
経営方針
バリューコマース株式会社は、eコマース市場の拡大に伴い、マーケティングソリューションの需要が高まる中、情報技術を駆使してコマース事業者のパフォーマンス向上に貢献することを目指しています。同社は、「ともに拓く」をスローガンに掲げ、「情報技術で新たな価値を創造する」というミッションのもと、日本を代表するパフォーマンスマーケティングカンパニーになることをビジョンとしています。
経営戦略として、バリューコマースは限られた経営資源を成長領域に集中投入し、事業基盤の強化と中長期的な成長を目指しています。具体的には、消費者が求める価値ある情報を提供し、消費者の意思決定を支援することで、コマース事業者のマーケティング効果を最大化し、メディア運営者に適切な報酬を提供するビジネスモデルを基盤に事業を発展させていく方針です。
事業上及び財務上の課題に対しては、マーケティングソリューションズ事業において、成果報酬型広告「アフィリエイト」の強化、良質なメディアの拡大、コンテンツの制作・拡充支援、トラッキング規制への対応、新たな市場の模索などに取り組んでいます。また、ECソリューションズ事業では、オンラインモール向け広告やCRMツールの利用拡大、広告表示方法の多様化、サービス展開の推進などを進めています。さらに、新規事業開発にも積極的に投資し、ソーシャルコマース、リテールメディア、トラベルテックなどの領域に注力しています。
人材育成と確保にも力を入れており、変革を恐れず自律的に動く人材の育成、挑戦を奨励する企業文化の醸成、教育制度の充実、多様なキャリアパスの提供、適正な評価と処遇に取り組んでいます。これらの戦略を通じて、バリューコマースは将来の売上高及び営業利益の増加を目指しています。