ウェルネットJP:2428

時価総額
¥114.5億
PER
19.9倍
決済・認証事業を軸に、ビリングサービス、E-ビリング、送金サービス、コンビニ現金受取、支払秘書、バスもり!など多岐にわたるサービス展開。

沿革

1983年4月

株式会社一髙たかはしの電算業務の受託を目的として札幌市白石区本通に西北石油ガス株式会社を設立

1996年7月

事業内容を新規事業である代金決済及び代金決済周辺事業に集中し、合わせて商号をウェルネット株式会社に変更

1997年4月

請求書発行代行サービス及びコンビニ収納代行サービス業務を開始

1997年10月

「コンビニ収納代行システム」の開発完了、サービス開始

1998年4月

「コンビニ収納代行システム」で通商産業省(現経済産業省)より新規事業法に基づく事業に認定

1998年9月

東京都千代田区内神田に東京オフィス開設、営業部を東京オフィスに移転

1999年3月

マルチメディア端末を利用した「ペーパーレス&リアルタイム現金決済システム」で北海道より中小企業創造活動促進法に基づく事業に認定

1999年7月

株式会社一髙たかはしが当社株式50.2%を取得

1999年10月

本社を札幌市中央区大通西に移転

2000年5月

マルチメディア端末を利用した「ペーパーレス&リアルタイム現金決済システム」開発完了、ローソン全店でサービス開始

2000年6月

24時間対応のマルチメディア端末サポートセンターを札幌市厚別区下野幌テクノパークに開設、24時間有人サポート体制確立

2000年7月

マルチメディア端末を利用した国内大手航空会社3社の航空券を対象とした「キャッシュレスチケットサービス」を開始

2000年8月

営業部を拡張し、東京都千代田区有楽町に東京オフィスを移転

2001年3月

マルチメディア端末を利用した「高速バスチケット代金収納代行&チケット発券サービス」を開始

2001年4月

「ペーパーレス&リアルタイム現金決済システム」をファミリーマートのマルチメディア端末に接続、サービス開始

2002年1月

システム業務の集約を図るため札幌市厚別区下野幌テクノパークに新社屋取得

2002年4月

個人情報保護水準(JIS Q 15001)をクリアし、一般財団法人日本情報処理開発協会(JIPDEC)よりプライバシーマークの認定を取得

2002年5月

本社を札幌市厚別区下野幌テクノパークに移転

2002年7月

二次元コードを利用した携帯電話チケットを日本武道館の13,000人コンサートで実用化

2003年1月

「ペーパーレス&リアルタイム現金決済システム」をみずほ銀行ATMと接続し、決済地点を拡大

2003年7月

「ペーパーレス&リアルタイム現金決済システム」をサークルケイ、サンクスのPOSレジに接続し「オンライン決済」としてサービス開始

JALグループにおいて空港の自動チェックイン機で「ケータイチェックイン」サービス開始

2004年1月

「マルチペイメントサービス」の決済方法をネットバンキングに拡大(注1)

2004年4月

二次元コード配信のASPサービス開始(注2)

2004年5月

二次元コードを利用した「ケータイチケット」(二次元コード認証サービス)を高速バスチケットとして実用化

2004年12月

ジャスダック証券取引所に株式を上場

2005年2月

「マルチペイメントサービス」をセブン-イレブンのインターネット決済と接続し、決済地点を拡大

2005年10月

オンライン発行によるプリペイドカード「PIN」(注3)の販売サービス開始

2005年12月

空港バスのチケットを携帯電話で予約、購入、乗車できる「95bus.com」サービスの開始

2006年3月

「マルチペイメントサービス」が株式会社三井住友銀行ATMと接続

2006年4月

「マルチペイメントサービス」が日本郵政公社(現株式会社ゆうちょ銀行)ATMと接続

2006年6月

「マルチペイメントサービス」がミニストップ(オンライン決済)に拡大

「マルチペイメントサービス」がイーバンク銀行株式会社(現楽天銀行株式会社)と接続

2006年7月

「マルチペイメントサービス」がデイリーヤマザキに拡大

2006年12月

「マルチペイメントサービス」が株式会社ジャパンネット銀行と接続

2007年3月

札幌本社にて、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格である「ISO/IEC27001:2005」及びその国内規格である「JIS Q 27001:2006」の認証を取得

2009年1月

「ネットDE受取サービス」を開始

2009年3月

営業部を拡張し、東京都千代田区内幸町に東京オフィスを移転

2009年6月

株式交換により株式会社一髙たかはしを完全子会社化

本社を東京都千代田区内幸町に移転

2010年4月

ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(現東京証券取引所JASDAQ(スタンダード))市場に上場

2010年6月

連結子会社である株式会社一髙たかはしの全株式を株式会社サイサンに譲渡(株式会社一髙たかはしは2013年7月に株式会社いちたかガスワンに商号を変更しております。)

2011年2月

「マルチペイメントサービス」が株式会社じぶん銀行(現auじぶん銀行株式会社)と接続

「マルチペイメントサービス」がスリーエフに拡大

2011年4月

「マルチペイメントサービス」が住信SBIネット銀行株式会社と接続

2011年7月

公開買付けにより株式会社ナノ・メディアを子会社化

2012年5月

「マルチペイメントサービス」が株式会社三菱東京UFJ銀行(現株式会社三菱UFJ銀行)ATMと接続

2012年6月

イベントの受付・決済・発券・認証をワンストップで提供するサービス「SUPERSUB」の開始

2012年7月

「マルチペイメントサービス」の決済方法をiD、Suicaに拡大

2013年5月

株式交換により株式会社ナノ・メディアを非子会社化

2013年6月

「マルチペイメントサービス」がセイコーマートに拡大

2013年7月

東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場

2013年8月

中期経営3か年計画発表

2013年10月

「コンビニ現金受取サービス」の開始

2014年2月

東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)から東京証券取引所第二部へ市場変更

2014年12月

東京証券取引所第二部から東京証券取引所第一部へ市場変更

バスIT化ソリューション「バスもり!」開始

2015年6月

北海道内4高専の学生を支援する「道新みらい君・ウェルネット奨学金」開始

2016年6月

新中期経営5か年計画発表

「道新みらい君・ウェルネット奨学金」へ追加寄付

2016年8月

「バスもり!コンシェルジュ」サービス開始

2017年6月

「道新みらい君・ウェルネット奨学金」へ追加寄付

2017年8月

スマートフォンアプリ「支払秘書」リリース、ファーストクライアントとして関西電力が採用

2017年9月

監査等委員会設置会社に移行

2018年1月

「バスもり!」電子もぎりサービス開始

2018年3月

「バスもり!」スマホ回数券サービス開始

2018年4月

「バスもり!」スマホ定期券サービス開始

2018年7月

「バスもり!」フリー乗車券サービス開始

2018年12月

高速バスの予約サービス、アリペイで開始

2019年2月

「支払秘書」でJRグループ高速バス乗車券購入サービス開始

2020年2月

函館市で北海道や交通事業者11社とMaaS実証実験開始

2020年6月

JR東日本の「えきねっと」にウェルネット決済を提供することを発表

新型コロナウイルスへの対策として、送金サービスで明治学院大学を支援

2020年7月

本社を東京都港区虎ノ門に移転

2021年2月

会員管理サービス「ekaiin.com」のサービス開始

2021年3月

Amazon.co.jpに「支払秘書」の提供開始

2021年6月

決済代行事業者においてソニーペイメントサービス株式会社と業務提携

JR東日本の「えきねっと」にウェルネット決済を提供開始

2021年7月

二本社制を導入し、北海道札幌市中央区に札幌本社を設立

2021年10月

仙台MaaSで「アルタイルトリプルスター」が採用

2021年12月

本店を東京都港区から札幌市中央区に移転

2022年4月

北海道の自動車税納付手段に「公金払王サービス」(クレジットカード決済)提供

東京証券取引所プライム市場に上場

2022年5月

道内14のバス会社からなる都市間高速バスネットワークに「ALTAIR」を提供

2022年6月

札幌市飲食店の未来応援クラウドファンディングでのekaiin.comクラウドファンディング機能提供

2022年9月

スマホバーコード決済「stanp」のファミリーマートへの提供

札幌証券取引所本則市場に重複上場

札幌本社オフィスがWELL認証プラチナ取得

2022年11月

スルっとKANSAI協議会のQRコードを活用したデジタル乗車券の開発着手

2023年4月

東京本社を東京都港区西新橋に移転

2023年6月

西日本支店を大阪市北区鶴野町に開設

2023年8月

電子請求書発行&保存サービス「しまえーる」のサービス開始

札幌本社オフィスが第36回日経ニューオフィス賞を受賞

事業内容

ウェルネットは、事業者と消費者をつなぐ決済サービスを提供することを主軸に据えた決済・認証事業を展開しています。同社のサービスは、マルチペイメントサービス、ビリングサービス、E-ビリングサービス、ネットDE受取サービス、コンビニ現金受取サービス、支払秘書、バスもり!、その他サービスなど多岐にわたります。

マルチペイメントサービスでは、紙ベースのビリングサービスやE-ビリングサービス、送金サービス、決済システムのSaaSサービスなどを提供しており、これらは全国約58,000店舗のコンビニエンスストアで24時間365日利用可能です。ウェルネットは、事業者がシステム開発にかかるコストと時間を削減できるよう支援しています。

ビリングサービスでは、バーコード付払込取扱票付請求書の発行や収納代行サービスを提供し、事業者はウェルネットのソフトウェア「コンペイ君」を使用して簡単に請求書を印刷できます。また、E-ビリングサービスでは、紙の請求書や郵送を必要とせず、コンビニのKIOSK端末やATM、ネットバンキングなどを通じて決済が可能です。

ネットDE受取サービスやコンビニ現金受取サービスは、事業者から顧客への送金をより効率的に行うためのサービスであり、事業者の事務負担を軽減します。支払秘書は、スマートフォンアプリを通じて各種支払いを完了させることができるサービスです。

バスもり!は、バス事業者と利用者の双方に便利なサービスを提供し、チケットの電子化による効率的な運用をサポートします。その他サービスとして、特定の事業者向けにカスタマイズされたマルチペイメントサービスや、電子チケット認証ソリューション、オンラインでのプリペイドカード販売、各種申込サービスなどを提供しています。

ウェルネットは、これらのサービスを通じて、事業者の初期投資の低減や事務負担の軽減、コスト削減を実現し、事業者と消費者の間でスムーズな決済プロセスを提供しています。

経営方針

ウェルネットは、オンライン決済市場の拡大とともに、決済サービスのコモディティ化が進む中、事業者のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するクラウドサービスの提供に力を入れています。同社は、ペーパーレス化・キャッシュレス化を推進し、スマホ決済サービス「支払秘書」や会員管理サービス「ekaiin.com」を通じて、幅広い分野での採用拡大を目指しています。また、交通事業者向けのIT化プロジェクトにも積極的に取り組んでおり、スマホ電子チケットアプリ「バスもり!」やオールインワンのクラウドサービス「アルタイルトリプルスター」を開発し、MaaS領域での導入実績を拡大しています。

ウェルネットの主力商材である「マルチペイメントサービス」は、非対面決済市場の成長に伴い、引き続き伸長するポテンシャルを持っています。同社は、決済基盤を活用した新たなサービス開発を推進し、事業者と消費者双方の利便性向上を目指しています。さらに、地域貢献活動やSDGsへの取り組みも積極的に行っており、地球環境保全や地域社会への貢献を通じて、社会的価値の創出に努めています。

中期経営計画では、2023年6月期から2025年6月期にかけての業績予想と株主還元策を公表しており、交通系DX化商材の業績好調を背景に、売上高及び各利益項目の増加を見込んでいます。ウェルネットは、これらの成長戦略を推進することで、持続可能なビジネスモデルの構築と企業価値の向上を目指しています。