エムスリーJP:2413

時価総額
¥1.27兆
PER
27.5倍
医療従事者向けプラットフォーム「m3.com」、マーケティング支援「MR君」、調査、開業・経営サポート、治験支援「治験君」、電子カルテ開発など多岐にわたるサービス展開。

沿革

2000年9月

インターネットを活用した医療関連事業を行うため、東京都品川区に、ソネット・エムスリー株式会社を設立

2000年10月

MR(製薬会社の医薬情報担当者)による医師への情報提供をサポートする、インターネットを活用したコミュニケーションツールサービス、「MR君」提供開始

2002年3月

ウェブエムディ株式会社より医療情報サイト「WebMD Japan」(2002年8月に「so-netm3.com」に名称変更)の事業を営業譲受

2003年1月

ソニーコミュニケーションネットワーク株式会社(現 ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社)より、医療情報サイト「MediPro / MyMedipro」の事業を営業譲受

2003年7月

平行して運営してきた「MyMedipro」と「so-netm3.com」の2つの医療情報サイトを統合、医療専門サイト「m3.com」運営開始

2003年10月

米国での事業展開を目的として、So-net M3 USA Corporation(現 M3 USA Corporation)を設立

2004年9月

株式会社東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場

2005年6月

韓国で医療情報サイトを運営するMedi C&C Co., Ltd.を連結子会社化

2006年6月

米国で医療情報サイトを運営するMDLinx, Inc.(2009年3月にSo-net M3 USA Corporation(現 M3 USA Corporation)に吸収合併)を連結子会社化

本店を東京都港区芝大門に移転

2007年3月

株式会社東京証券取引所市場第一部へ上場市場を変更

2009年4月

IT活用による大規模臨床研究支援事業を行うメビックス株式会社に公開買付けを実施、連結子会社化

2009年12月

医師・薬剤師向け求人広告事業及び人材紹介事業を営むエムスリーキャリア株式会社を設立

2010年1月

商号をエムスリー株式会社に変更

2010年11月

英国の市場調査会社EMS Research Limited(2014年10月にDoctors.net.uk Limited(現 M3 (EU) Limited)に全事業を移管)を連結子会社化

2011年4月

医療用医薬品に関する広告代理店であるリノ・メディカル株式会社及び学会・研究会の会員制コミュニティサイトを運営する学会研究会jp株式会社(現 株式会社エムプラス)を連結子会社化

2011年8月

英国において医師向けポータルサイトを運営するDoctors.net.uk Limited(現 M3 (EU) Limited)を連結子会社化

2011年11月

本店を現在地に移転

2012年8月

治験業務の支援を行う株式会社MICメディカル(2021年6月に株式会社メディサイエンスプラニングに吸収合併)を連結子会社化

2012年10月

電子カルテ等の開発・販売・サポート事業を営む株式会社シィ・エム・エス(現 エムスリーソリューションズ株式発行)を連結子会社化

2013年11月

中国での事業展開を目的として、Kingyee Co., Limited(現 Medlive Technology Co., Ltd.)を連結子会社化(2021年6月に同社の香港証券取引所上場に伴い当社の連結子会社を外れ、持分法適用関連会社化)

2014年2月

治験業務の支援を行う株式会社メディサイエンスプラニングを株式交換により連結子会社化

2014年8月

医療機関の運営サポート事業を営むエムスリードクターサポート株式会社(現 株式会社シーユーシー)を設立

2014年10月

株式会社メディサイエンスプラニングのCSO事業を分社化し、エムスリーマーケティング株式会社を設立

2015年4月

治験業務全般の管理・運営を支援するノイエス株式会社を連結子会社化

2016年1月

病院検索サイト等を運営する株式会社QLifeを連結子会社化

技術の事業化等を推進するシーズロケット事業を営むエムスリーアイ株式会社を設立

2016年5月

医療福祉系国家試験の対策等の事業を営む株式会社テコム(現 エムスリーエデュケーション株式会社)を設立。2016年8月にテコムグループ(株式会社テコム医学研修協会、他11社)より事業譲受

2016年11月

フランス、ドイツ、スペインを中心に医薬品情報データベース関連事業を営むVidal Groupの持株会社であるAXIO Medical Holdings Limited(現 M3 Medical Holdings LTD)を連結子会社化

2016年12月

医療系広告代理店の株式会社インフロント、株式会社インサイト・アイを傘下にもつアイジー・ホールディングス株式会社を連結子会社化

2017年11月

医療機器販売、コンサルティングを行うコスモテック株式会社及び株式会社ジャメックスを連結子会社化

2018年2月

米国において治験支援事業を営むWake Research Holdings, LLC(現 M3 Wake Research, Inc.)の持分権を取得

2018年8月

脳梗塞リハビリ施設を運営する株式会社ワイズを連結子会社化

2019年3月

インドにおいて医学教育事業等を営むNeuroglia Health Private Limitedの持株会社であるDailyRounds, Inc.を連結子会社化

2019年4月

メディカルデータベース事業等を営む株式会社日本アルトマークを連結子会社化

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行

事業内容

エムスリーは、インターネットを活用して医療の世界を変革し、健康で長生きする人を増やすことを目的としています。そのために、医療従事者向けのプラットフォームやサービスを提供しており、国内外で多岐にわたる事業を展開しています。

エムスリーの主要な事業セグメントは、メディカルプラットフォーム、エビデンスソリューション、キャリアソリューション、サイトソリューション、そして海外事業です。メディカルプラットフォームでは、医療関連会社のマーケティング支援や医師向けの情報提供サービス「m3.com」、治験支援サービス「治験君」などを提供しています。また、医療従事者向けの調査や一般企業向けマーケティング支援、開業・経営サポートサービスも手がけています。

エビデンスソリューションでは、臨床開発業務の支援や大規模臨床研究の支援(CRO事業)、治験実施医療機関の管理・運営支援(SMO事業)を展開しています。キャリアソリューションでは、医師や薬剤師向けの総合キャリアサービスや人材紹介、求人広告掲載サービス「m3.com CAREER」を提供しています。

サイトソリューションでは、医療機関の経営戦略支援や人事労務支援、訪問看護サービスなど、医療機関の運営を幅広くサポートしています。海外事業では、海外での医療従事者向けマーケティング支援、調査サービス、医師向け転職支援サービス、治験支援事業などを展開し、グローバルな医療業界の発展に貢献しています。

これらの事業を通じて、エムスリーは医療従事者に対して最新の医療情報やキャリア支援を提供し、医療業界全体の効率化と質の向上を目指しています。

経営方針

エムスリーは、インターネットを駆使して医療業界の変革を目指し、健康で長生きできる人々を増やすことを目標に掲げています。同社は、医療従事者専門サイト「m3.com」を中心に、医療従事者向けの情報提供やサポートサービスを展開しており、国内外で幅広い事業を手掛けています。

エムスリーの成長戦略は、既存事業の拡大、新規事業の立ち上げ、海外展開、そしてエコシステムシナジーの実現に重点を置いています。特に「m3.com」サイトの価値向上を通じて、より多くの医療従事者からのトラフィックを獲得し、提供するサービスの価値を高めることを目指しています。また、メディカルプラットフォーム事業をはじめとした既存事業の成長を図りつつ、新規事業の立ち上げにも積極的に取り組んでいます。

海外展開においては、日本での成功を基に、海外での医療従事者向けプラットフォームを活用したマーケティング支援や調査、転職支援、治験事業などを展開しています。エムスリーは、グローバルな視点でサービスの海外展開を進めることで、世界中の医療業界の発展に貢献していく方針です。

さらに、エムスリーは、グループ内の多様な事業間でシナジーを生み出し、エコシステム全体の強化を図ることを目指しています。これにより、競争力のある構造的良循環を実現し、持続的な成長を目指しています。また、成長を促進する手段として、提携、買収、資本参加も積極的に進めていく方針です。