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UTグループJP:2146
事業内容
UTグループは、主に製造業向けに人材派遣や業務請負サービスを提供する「マニュファクチャリング事業」を展開しています。この事業では、国内の産業・業務用機械、エレクトロニクス、輸送機器関連のメーカーを主要顧客とし、UTエイム株式会社が業務を担当しています。
「エリア事業」では、地域密着型の人材派遣・業務請負サービスを提供しています。主要顧客は国内各地域の製造業やサービス業であり、UTコネクト株式会社とUTパートナーズ株式会社がこの事業を担っています。
「ソリューション事業」は、大手製造業の構造改革に伴う人材の受け入れや人材派遣・業務請負サービスを提供しています。主要顧客は国内の大手電機メーカーで、UT東芝株式会社やFUJITSU UT株式会社などが業務を行っています。
「日系人材事業」では、大手製造業向けに日系ブラジル人の人材派遣・業務請負サービスを提供しています。主要顧客は国内の産業・業務用機械、エレクトロニクスのメーカーで、UTスリーエム株式会社がこの事業を担当しています。
「ベトナム事業」では、ベトナム国内のメーカー向けに人材サービスを提供しています。Green Speed Joint Stock CompanyとHoang Nhan Company Limitedがこの事業を行っていましたが、2025年3月にGreen Speed Joint Stock Companyの全株式が売却されました。
経営方針
UTグループは、2030年に向けた長期経営ビジョンとして「これからのはたらき方のプラットフォームになる」を掲げています。このビジョンを実現するため、2028年3月期を最終年度とする第5次中期経営計画を策定し、働く人々との生涯にわたる関係構築を目指しています。人的資本への投資を通じて、働く人々の意欲と帰属意識を高め、事業成長を牽引することを目指しています。
UTグループの成長戦略は、ツインカスタマー戦略を基盤にしています。これは、「働く人」と「企業」の双方を顧客と捉え、両者に対して価値を提供することを目指すものです。具体的には、働く人々に対してはスキルアップやキャリア形成の機会を提供し、企業に対しては人材の安定供給を実現することで、持続的な事業成長を図ります。
第5次中期経営計画では、働く人々との長期的なパートナーシップを構築するため、ニーズを4つのタイプに分類し、それぞれに適した事業組織に再編します。また、サービス強化や働く人への株式付与を通じた人的資本投資を行い、持続的な事業成長基盤を築くことを目的としています。これにより、働く人々が自ら事業成長を牽引する姿を目指しています。
UTグループは、持続的な企業価値の向上を目指し、入社数、離職率、在籍数、1株当たり当期純利益(EPS)を重視した経営指標を設定しています。第5次中期経営計画では、入社数36,000人、離職率4.2%、在籍数56,700人、EPS357.39円を数値目標としています。これにより、企業価値の向上を図り、持続的な成長を実現します。