フィード・ワンJP:2060

時価総額
¥388.2億
PER
10.6倍
配合飼料の製造・販売、豚や鶏卵の生産・販売、食肉・加工品の仕入・販売、水産物の仕入・販売、畜水産機材及び不動産賃貸等の事業を展開。

沿革

2014年3月

協同飼料㈱及び日本配合飼料㈱は、2014年6月27日開催の定時株主総会の承認を前提として、両社取締役会において決議のうえ、「株式移転計画書」を作成

2014年6月

両社がそれぞれ開催する定時株主総会において、共同で株式移転の方法により当社を設立し、両社が当社の完全子会社となることについて承認

2014年10月

協同飼料㈱及び日本配合飼料㈱が株式移転の方法により当社を設立

当社の普通株式を東京証券取引所に上場

2015年5月

当社、協同飼料㈱及び日本配合飼料㈱の3社で吸収合併契約を締結

2015年6月

当社第1期定時株主総会で吸収合併契約及び商号を「フィード・ワン㈱」とすることについて承認

2015年10月

協同飼料㈱及び日本配合飼料㈱を吸収合併し、商号を「フィード・ワン㈱」に変更

2017年3月

北九州工場開設(2020年4月から北九州水産工場に名称変更)

2018年1月

関西工場閉鎖

2018年7月

㈱横浜ミートセンターが三河畜産工業㈱を吸収合併し、商号を「フィード・ワンフーズ㈱」に変更

2020年4月

マジックパール㈱が西日本マジックパール㈱を吸収合併

2020年7月

北九州畜産工場開設

2021年2月

フィードグローブ㈱を会社分割し、「八戸フィードワン販売㈱」を設立

2021年4月

フィードグローブ㈱を会社分割し、「北海道フィードワン販売㈱」を設立

フィードグローブ㈱は「空知管理サービス㈱」に商号変更

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行

事業内容

フィード・ワンは、飼料事業、食品事業、その他の事業を展開している企業です。飼料事業では、配合飼料の製造・販売を行っており、その製品はフィード・ワン自身が製造するほか、苫小牧飼料㈱や東北飼料㈱などの連結子会社や釧路飼料㈱、仙台飼料㈱などの関連会社を通じて製造されています。また、国外ではベトナムやインドの関連会社が飼料の製造・販売を手掛けています。

食品事業においては、畜産事業関連で豚の生産・販売を行う㈱第一原種農場や㈱南部ファーム、㈱美保野ポークなどの連結子会社や関連会社があります。また、鶏卵の生産・販売を行う㈲グリーンファームソーゴや雛の生産・販売を行う㈲東北グローイングなども含まれます。畜産物事業関連では、フィード・ワン自身やマジックパール㈱、フィード・ワンフーズ㈱などの連結子会社が畜産物の仕入・加工・販売を行っています。水産物事業関連では、フィード・ワンが水産物の仕入・販売を行い、極洋フィードワンマリン㈱がクロマグロの養殖及び販売を手掛けています。

その他の事業としては、畜水産機材や不動産賃貸などを行っており、南洋漁業㈱が配合飼料の研究目的で海水魚の養殖事業を、㈲いわき中央牧場が酪農事業を展開しています。また、空知管理サービス㈱は不動産の賃貸・管理を行っています。これらの事業を通じて、フィード・ワンは多岐にわたる分野で事業を展開していることがわかります。

経営方針

フィード・ワンは、畜産飼料、水産飼料、食品事業、および海外事業を中心に展開している企業です。同社は、第3次中期経営計画(2021年度~2023年度)を通じて、事業基盤の強化と収益拡大を目指しています。この計画では、「経営統合の総仕上げ」と位置付け、コア事業である畜産飼料事業の収益力強化、水産飼料や食品事業、海外事業の成長加速、そしてESG経営の推進と基盤強化を基本戦略として掲げています。

畜産飼料事業では、乳牛のゲノム解析や生乳脂肪酸組成分析などの技術を駆使し、養牛用飼料の販売拡大を図っています。また、環境負荷を軽減する製品開発やIoT技術の導入による生産性の向上にも取り組んでいます。水産飼料事業では、持続可能性向上に寄与する低魚粉・無魚粉飼料の開発・販売を進め、アジアを中心に世界各国への展開を目指しています。

食品事業では、コンシューマー商品の充実と拡販、安全衛生に配慮した設備の増強を通じて、増産体制の構築と効率的な経営を目指しています。海外事業では、ベトナムやインドでの製造設備増強や販売エリアの拡大、新規販売店の起用などにより、収益の拡大を図っています。

これらの戦略を通じて、フィード・ワンは持続的な成長を目指し、企業価値の向上に努めています。同社は、畜産・水産業界の発展に貢献し、食の未来を創造することを経営理念として掲げ、顧客のニーズや課題に対応するために挑戦を続けています。