- 日本企業
- タウンズ
タウンズJP:197A
沿革
1987-04 | 体外診断用医薬品※1、研究用試薬及び各種分析用試薬の研究開発、中間体の製造を事業として、(株)タウンズを静岡県沼津市に設立 |
1991-03 | (株)アルノホールディングスを設立 (株)ビーエルを設立 |
1994-04 | 静岡県沼津市小諏訪に本社社屋を新築 |
2001-02 | 静岡県沼津市小諏訪に診断薬工場「ぬまづ工場」を新築 |
2001-06 | 結核菌群抗原検査キット※2「キャピリア®TB」を発売 |
2001-10 | インフルエンザウイルス抗原検査キット※3「キャピリア®Flu A、キャピリア®Flu B、キャピリア®Flu A+B」を発売 |
2002-10 | 開発部門を(株)ビーエルに移転 |
2003-06 | アデノウイルス抗原検査キット※4「キャピリア®アデノ」を発売 |
2007-02 | 白金―金コロイド粒子物質・製法特許取得(注) |
2007-08 | 静岡県沼津市双葉町に本社社屋を新築 |
2008-06 | 白金-金コロイドを利用したアデノウイルス抗原検査キット「イムノエース®アデノ」を発売 |
2008-09 | インフルエンザウイルス抗原検査キット「イムノエース®Flu」を発売 |
2011-08 | 肺MAC症抗体検査キット※5「キャピリア®MAC抗体 ELISA」を発売 |
2012-05 | 静岡県伊豆の国市に「神島工場」を新設 |
2012-07 | 静岡県伊豆の国市に本社を移転 ISO13485認証取得※6 |
2012-10 | RSウイルス抗原検査キット※7「イムノエース®RSV Neo」を発売 |
2013-03 | A群β溶血連鎖球菌抗原検査キット※8「イムノエース®Strep A」を発売 |
2015-11 | マイコプラズマ抗原検査キット※9「イムノエース®マイコプラズマ」を発売 |
2016-01 | ヒトメタニューモウイルス(hMPV)抗原検査キット※10「イムノエース®hMPV」を発売 |
2016-04 | (株)アルノジャパンを設立し、CITIC(現Trustar) Groupが資本参加 (株)アルノを設立 |
2016-07 | (株)アルノが(株)アルノホールディングスを吸収合併 (株)アルノ、(株)タウンズ、(株)ビーエルの3社が(株)アルノを存続会社とする合併を行い、社名を(株)タウンズに変更 (株)アルノジャパンが(株)タウンズ株式を取得し、完全子会社化 |
2016-12 | (株)アルノジャパンが社名を(株)タウンズホールディングスに変更 |
2020-04 | 業容拡大に伴い静岡県駿東郡清水町に清水町事業所(R&Dセンター)を開設 |
2020-10 | 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗原検査キット※11「イムノエース®SARS-CoV-2」を発売 |
2020-11 | ノロウイルス抗原検査キット※12「イムノエース®ノロ」を発売 |
2021-07 | (株)タウンズホールディングスが(株)タウンズを吸収合併し、社名を(株)タウンズに変更 |
2021-11 | 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗原検査キット「イムノエース®SARS-CoV-2 Ⅱ」を発売 |
2022-04 | 唾液を適用検体種とする新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗原検査キット「イムノエース®SARS-CoV-2 Saliva」を発売 |
2022-06 | A群β溶血連鎖球菌抗原検査キット「イムノエース®Strep A Neo(Type A)」を発売 |
2022-08 | SARS-CoV-2抗原/インフルエンザウイルス抗原の同時検出キット「イムノエース®SARS-CoV-2/Flu」を発売 |
2023-04 | 亜鉛キット※13「アキュリード®亜鉛」、汎用分光光度分析装置※14「アキュリード®」を発売 |
事業内容
タウンズは、30年以上にわたり感染症臨床検査用の抗原検査キットを製造し、国内外で販売している企業です。同社は体外診断用医薬品事業を主軸に展開しており、イムノクロマト法を利用した抗原検査キットが主力製品です。この技術は特別な装置を必要とせず、迅速な診断を可能にします。同社の製品は、病院や開業医だけでなく、WHOや研究機関、バイオベンチャー企業にも提供されています。
タウンズの製品は、イムノクロマト法による抗原検査キットであり、インフルエンザウイルス、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)、アデノウイルスなど、さまざまな感染症の迅速診断に対応しています。特に、検体抽出液の共通使用が可能な点や、独自開発の「白金-金コロイド」によるブラックライン表示技術が特長です。これにより、視認性の高い判定結果を提供し、診断の正確性を向上させています。
ユーザーからは、判定ラインの見易さ、診断の正確性、同梱されている綿棒の使いやすさ、判定時間の短さなどが評価されています。これらの特長により、タウンズの製品は多くの医療機関や研究機関から選ばれています。
タウンズの製品ラインナップには、インフルエンザ、新型コロナウイルス、アデノウイルス、ノロウイルスなど、多岐にわたる感染症に対応した検査キットが含まれています。これらのキットは、迅速かつ正確な診断を可能にし、感染症の早期発見と対策に貢献しています。
経営方針
タウンズは、体外診断用医薬品の分野で30年以上の実績を持つ企業です。同社は、イムノクロマト法を利用した抗原検査キットを主力製品としており、インフルエンザや新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)など、多様な感染症の迅速診断に対応しています。これらの製品は、病院や開業医、WHO、研究機関、バイオベンチャー企業など、幅広いユーザーに提供されています。
同社の成長戦略は、新たな検査技術の開発、慢性疾患領域への進出、予防・未病領域の開拓、海外展開、新工場設立、知財・戦略投資、戦略人事に焦点を当てています。特に、デジタルイムノアッセイ(D-IA)技術の開発に注力し、PCR検査に匹敵する精度を持つ新製品の開発を進めています。また、慢性疾患や予防・未病領域への進出を通じて、新たな市場を開拓し、企業価値の向上を目指しています。
海外市場への展開も重要な戦略の一つであり、既存製品の代理店網の強化や海外向け仕様品の開発に取り組んでいます。さらに、新工場の設立により、製造ラインの増設や品質の安定化を図り、事業の拡大を支えます。知財への投資や技術提携先への資本投資を通じて、事業ドメインの拡大・強化を図り、戦略人事を実行して、組織の成長を促進しています。
タウンズは、これらの戦略を通じて、体外診断用医薬品業界における競争力を強化し、業績の向上を目指しています。同社は、技術革新と市場のニーズに応える製品開発により、医療現場での迅速かつ正確な診断を支援し、人々の生活に安心と潤いを提供することを目標としています。