中外炉工業JP:1964

時価総額
¥268.3億
PER
11.9倍
エネルギー、情報・通信、環境保全分野における工業炉、産業機械、環境設備、燃焼設備の設計・製作・施工、販売、エンジニアリング、研究開発、サービス提供。

沿革

1945年4月

中外炉工業株式会社設立。

1949年1月

東京事務所(現東京支社)開設。

1954年5月

サーフェス・コンバッション社(米国)と技術提携、工業炉の最新鋭技術を導入。

1959年4月

名古屋事務所(現名古屋営業所)開設。

1959年5月

中外工業株式会社(現・連結子会社㈱シーアール)設立。

1961年12月

各種コーティングライン、タイヤコード熱処理ライン、抄紙機用フードなど産業機械の分野に進出。

1962年4月

小倉工場竣工。

1962年10月

株式を大阪証券取引所市場第二部に上場。

1966年8月

上下焚ウォーキングビーム型加熱炉を開発、営業拡大の基礎を確立。

1969年2月

株式を大阪証券取引所市場第一部に上場。

1970年3月

株式を東京証券取引所市場第一部に上場。

1973年11月

下水汚泥焼却設備を主体に、環境設備の分野に進出。

1975年10月

堺工場(現堺事業所)竣工。

1977年12月

燃焼研究所新設。

1987年7月

台湾に合弁会社台湾中外炉工業股份有限公司(現・連結子会社)を設立。

1992年4月

中外環境エンジニアリング株式会社(現・連結子会社中外エンジニアリング㈱)を設立。

1994年4月

蓄熱脱臭装置で大気浄化分野へ進出。

1996年4月

PDP(プラズマ・ディスプレー・パネル)製造装置でディスプレー分野へ進出。

1999年8月

中外プラント株式会社(現・連結子会社)を設立。

2005年2月

中国に中外炉熱工設備(上海)有限公司(現・連結子会社)を設立。

2005年11月

本社を大阪市中央区に移転。

2005年12月

堺工場を整備・拡大し「堺事業所」に改称。

2005年12月

堺センター開設。

2010年2月

昭和シェル石油株式会社とCIS太陽電池生産技術を共同開発。

2012年2月

インドネシアにPT. Chugai Ro Indonesia(現・連結子会社)を設立。

2012年3月

タイにChugai Ro (Thailand) Co.,Ltd.(現・連結子会社)を設立。

2012年7月

中国に中外炉設備技術(上海)有限公司(現・連結子会社)を設立。

2016年9月

メキシコにChugai Ro de Mexico, S.A. de C.V.(現・連結子会社)を設立。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からプライム市場へ移行。

事業内容

中外炉工業及びそのグループ会社は、エネルギー、情報・通信、環境保全の3つの主要分野において、幅広い事業活動を展開しています。エネルギー分野では、自動車や機械部品の熱処理炉、電池や基板の熱処理炉、鉄鋼や非鉄金属の加熱炉や熱処理炉、金属ストリッププロセスライン、塗装ライン、工業用バーナ、省エネ制御機器などの設計、製作、施工、販売を手掛けています。情報・通信分野では、精密塗工・乾燥装置やFPD用熱処理設備の設計、製作、施工、販売を行っています。環境保全分野では、大気浄化設備やキルン・環境プロセス設備の設計、製作、施工、販売を提供しています。

さらに、中外炉工業グループは、中外プラント株式会社が工業炉の技術サービスや人材派遣業務を、株式会社シーアールが損害保険の代理店業務やリース業務、人材派遣業務を、台湾中外炉工業股份有限公司や中外炉熱工設備(上海)有限公司、中外炉設備技術(上海)有限公司、Chugai Ro (Thailand) Co.,Ltd.、PT. Chugai Ro Indonesia、Chugai Ro de Mexico, S.A. de C.V.がそれぞれの地域で工業炉の販売、資材調達、技術サービス提供、メンテナンス業務を行っています。

2023年4月1日からは、経営戦略の推進と達成度の明確化を目的として、事業セグメントを熱処理事業、プラント事業、開発事業、その他の4つに見直しています。これにより、自動車、機械、半導体、化学(カーボン、セラミックス)、鉄鋼、非鉄、窯業、カーボンニュートラル、ゼロエミッション、精密塗工などの分野で、より専門化されたサービスを提供していく方針です。

経営方針

中外炉工業は、熱技術を核に、エネルギーの有効活用や地球環境の保全など社会的要請に応えることを企業活動の基本理念としています。同社は、株主や取引先、従業員など全てのステークホルダーの期待と信頼に応えるため、確固たる事業基盤の確立と収益力ある安定した企業体質の形成を経営の基本方針として掲げています。

経済の緩やかな回復基調の中、中外炉工業は、ものづくりに不可欠な熱技術を進化させ、カーボンニュートラルに資する技術開発と積極的な提案を行っています。2022年5月に発表した中期経営計画「Chugai Ro Break Through(CBT)2022-2026」では、カーボンニュートラル技術で未来を切り開くことを経営ビジョンとし、新市場の創出、既存商品のニーズ適合ブラッシュアップでの拡販と利益向上、働きがいのある職場作りの3つの重要戦略に基づき計画を実行しています。

具体的な施策として、新研究所「熱技術創造センター」の建設を進め、研究開発部門への設備・人材投資を通じて新市場の創出を目指しています。また、業務効率化に資するシステム投資を行い、労働時間の短縮と働きがいのある環境整備に努めています。さらに、コーポレートガバナンスの原則に基づき、企業統治体制の改善や経営の透明性・効率性の向上を図り、企業価値の向上や連結経営基盤の強化に努めています。

中外炉工業は、熱処理事業、プラント事業、開発事業などの事業セグメントを通じて、自動車、機械、半導体、化学などの分野で専門化されたサービスを提供し、カーボンニュートラルやゼロエミッションへの貢献を目指しています。