日揮ホールディングスJP:1963

時価総額
¥4936.7億
PER
16.4倍
総合エンジニアリング事業と機能材製造事業を主軸に、機器調達やコンサルティングなどの附帯事業を展開する企業。

事業内容

日揮ホールディングスは、主に総合エンジニアリング事業と機能材製造事業を展開しています。これに加えて、機器調達やコンサルティングなどの附帯事業も行っています。具体的な事業内容を以下に紹介します。

総合エンジニアリング事業では、石油、石油精製、石油化学、ガス、LNG、一般化学、原子力、金属製錬、バイオ、食品、医薬品、医療、物流、IT、環境保全、公害防止などに関する装置や設備の計画、設計、調達、建設、試運転を行うEPCビジネスを中心に展開しています。

機能材製造事業では、触媒分野、ナノ粒子技術分野、クリーン・安全分野、電子材料・高性能セラミックス分野、次世代エネルギー分野において、各種製品を製造・販売しています。これには、石油精製用触媒や化学品用触媒、フラットパネルディスプレイ用素材、環境触媒、電子材料などが含まれます。

その他の事業としては、機器調達、コンサルティング、オフィスサポート、原油・ガス生産販売、水処理、発電・造水、FPSO保有・傭船、バイオ燃料製造など多岐にわたる分野で事業を展開しています。これにより、日揮ホールディングスは多様なニーズに応える体制を整えています。

経営方針

日揮ホールディングスは、企業理念「JGC's Purpose and Values」に基づき、企業価値の向上と地球の健やかな未来づくりに貢献することを目指しています。この理念は、「Enhancing planetary health」を存在意義とし、「挑戦」、「創造」、「結集」、「完遂」を価値観として掲げています。

同社は、2021年度から2025年度を「2040年ビジョン」の1stフェーズと位置づけ、中期経営計画「Building a Sustainable Planetary Infrastructure 2025(BSP2025)」を推進しています。この計画では、「EPC事業のさらなる深化」、「高機能材製造事業の拡大」、「将来の成長エンジンの確立」を重点戦略としています。

「EPC事業のさらなる深化」では、海外の大型EPCプロジェクトの売上高目標を3,500億円に設定し、リスク管理やデジタル技術の活用を通じて競争力を強化しています。また、成長市場への拡大を図り、2025年度には3,000億円の売上高を目指しています。

「高機能材製造事業の拡大」では、2025年に売上高600億円を目指し、既存事業の製品ラインナップを増やすとともに、次世代事業の開発に取り組んでいます。特に、ファインケミカル新製品や高熱伝導窒化ケイ素基板の生産設備に注力しています。

「将来の成長エンジンの確立」では、エネルギートランジションやヘルスケア、資源循環などの分野で新たなビジネスを育成しています。2025年度には売上高500億円を計画し、10年後には5,000億円規模のビジネスに成長させる方針です。

日揮ホールディングスは、これらの戦略を通じて、持続可能な社会の実現に向けたインフラの構築を目指し、収益の拡大と多様化を進めています。