K&OエナジーグループJP:1663

時価総額
¥946.4億
PER
13.1倍
天然ガスの開発・供給、ヨウ素及びヨウ素化合物の製造・販売、電気供給、建設事業、地質・水質調査など多岐にわたる。

沿革

2014年1月

関東天然瓦斯開発㈱と大多喜ガス㈱が共同株式移転の方法により当社を設立。
東京証券取引所市場第一部に株式を上場。

2017年5月

本店を東京都中央区から千葉県茂原市に移転。

2018年7月

地熱井等の掘削事業を行う㈱WELMA(現 連結子会社)を子会社化。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。

1917年5月

朝日興業㈱として設立。

1922年6月

社名を朝日㈱に変更。

1924年4月

社名を㈱於菟商会に変更。

1931年5月

社名を大多喜天然瓦斯㈱に変更し、天然ガス事業に進出。

1937年6月

子会社、天然瓦斯化学工業㈱(1951年5月解散)を設立し、ヨウ素事業を開始。

1949年5月

東京証券取引所に株式を上場。

1949年9月

千葉天然瓦斯㈱(1934年1月設立)を吸収合併し、都市ガス供給事業に進出。

1957年1月

社名を関東天然瓦斯開発㈱に変更。
ガス事業法に基づくガス販売業務その他営業の一部を新設の大多喜天然瓦斯㈱(現 大多喜ガス㈱)に譲渡。

1976年7月

子会社、関東建設㈱(2018年10月に関東天然瓦斯開発㈱を存続会社として合併)を設立し、建設業等営業の一部を譲渡。

1984年7月

東京証券取引所市場第一部に株式の上場指定替え。

1985年8月

子会社、KNG AMERICA, INC.を設立し、米国内における石油・ガス開発事業を開始。

2007年4月

天然ガス・ヨウ素事業を行う日本天然ガス㈱(現 K&Oヨウ素㈱)(現 連結子会社)を子会社化。

2013年12月

東京証券取引所市場第一部における株式の上場を廃止。

2022年1月

日本天然ガス㈱(現 K&Oヨウ素㈱)との間の吸収分割により、ヨウ素及びヨウ素化合物の製造・販売に関わる事業を日本天然ガス㈱に、日本天然ガス㈱による天然ガスの開発・採取・販売に関わる事業を関東天然瓦斯開発㈱に統合。

1956年8月

大多喜天然瓦斯㈱(現 関東天然瓦斯開発㈱)の子会社として、ガスの供給販売を主目的に大天瓦斯販売㈱として設立。

1957年1月

商号を大多喜天然瓦斯㈱に変更。関東天然瓦斯開発㈱より、ガス事業法に基づくガスの供給事業、圧縮天然ガスの製造・販売事業及びこれに附帯する事業を譲り受け。

1970年12月

子会社、オータキ産業㈱(2018年1月に大多喜ガス㈱を存続会社として合併)を設立し、圧縮天然ガス及び液化石油ガスの供給販売事業を開始。

1992年1月

商号を大多喜ガス㈱に変更。

1992年7月

お客さま件数10万件突破。

1995年2月

千葉県山武郡成東町(現 千葉県山武市)より、町営のガス事業を譲り受け。

1996年9月

東京証券取引所市場第二部に株式を上場。

2003年5月

お客さま件数15万件突破。

2013年12月

東京証券取引所市場第二部における株式の上場を廃止。

2015年10月

電力事業(卸販売)を開始。

2018年10月

電力事業(小売販売)を開始。

事業内容

K&Oエナジーグループは、天然ガスの開発から供給、ヨウ素事業、およびその他多岐にわたる事業を展開している企業グループです。同社グループは、本社と子会社10社(連結子会社4社、非連結子会社6社)、関連会社3社で構成されています。

ガス事業セグメントでは、関東天然瓦斯開発株式会社が天然ガスの開発・採取・販売を、大多喜ガス株式会社が都市ガスの供給・販売、LPガスの販売、圧縮天然ガスの製造・販売を手掛けています。関東天然瓦斯開発株式会社は、大多喜ガス株式会社にガスを販売しています。

ヨウ素事業セグメントでは、関東天然瓦斯開発株式会社がヨウ素の原料となるかん水の販売を、K&Oヨウ素株式会社がヨウ素及びヨウ素化合物の製造・販売を行っています。関東天然瓦斯開発株式会社は、K&Oヨウ素株式会社にかん水を販売しています。

その他の事業セグメントには、電気の供給・販売、土木工事やガスの販売に伴う配管工事等の建設事業、ガス機器等の販売、地熱井等の掘削事業、地質・水質調査事業、米国内での石油・ガス開発事業などが含まれます。これらの事業は、連結子会社3社(関東天然瓦斯開発株式会社、大多喜ガス株式会社、株式会社WELMA)および非連結子会社6社(KNG AMERICA, INC.を含む)等が関わっています。

K&Oエナジーグループは、これらの事業を通じて、エネルギー供給の安定化と環境保全に貢献しています。

経営方針

K&Oエナジーグループは、総合エネルギー事業とヨウ素事業を核として、快適で豊かな生活と持続可能な社会の実現に貢献することを経営の基本方針としています。同社は、環境との調和、地域社会との共生、安全・安心と顧客満足の追求、社員の能力開発と企業風土の実現を目指しています。

中長期的な経営戦略として、同社は2022年のロシアによるウクライナ侵攻という不安定なエネルギー市場の状況下でも、脱炭素社会への移行という世界的な流れに対応するため、安定的なエネルギー供給の確保と地域社会への貢献、再生可能エネルギーへの取り組みを強化しています。また、ヨウ素事業においては、医療から電子産業まで需要が拡大している中、安定供給のための戦略を推進しています。

「中期経営計画(中計2024)」では、マテリアリティ(重要な社会課題)の解決と持続可能な社会の実現に貢献することを目標に掲げています。具体的には、天然ガスの安定生産、ヨウ素の増産、再生可能エネルギー開発への投資拡大、エネルギーサービスの多様化、カーボンニュートラルへの取り組みなどが挙げられます。また、人材力強化や経営基盤の強化、ガバナンスの向上も重要な戦略として位置づけています。

財務目標としては、2024年に経常利益48億円、ROA(総資本当期純利益率)2.9%を目指しています。非財務目標には、国産天然ガス生産量の増加、再エネ開発件数の増加、CO2排出量の削減、ガス販売量の増加などが含まれており、これらを通じて地域社会への貢献と環境保全に努めています。

K&Oエナジーグループは、これらの戦略を実行することで、持続可能な成長を目指し、エネルギー供給の安定化と環境保全に貢献していく方針です。