カウリス (153A) 株価

時価総額
¥106.3億
PER
37.7倍
法人向け不正アクセス検知サービスの新興企業。犯罪ビッグデータとアルゴリズムを組み合わせたクラウド型サービス「Fraud Alert」が主力。25年9月に電力契約情報活用KYCサービス「Grid Data KYC」をリリース。月間6億件のログインをモニタリング。金融機関・通信・インフラ事業者向けに展開。

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事業内容

カウリスは、企業向けに不正アクセスやマネーロンダリングを検知するクラウドサービスを提供する企業です。同社の主力サービス「Fraud Alert」は、犯罪のビッグデータを独自のアルゴリズムと組み合わせ、リアルタイムで不正利用を発見し企業に警告します。ユーザーの端末情報や行動パターンなど250以上のパラメータを分析し、「本人らしさ」を判定することで、なりすましや不正アクセスを未然に防いでいます。

同社の主要顧客は、銀行や証券会社などの金融機関、通信キャリア、ガス会社などのインフラ事業者です。収益構造は、顧客企業のユーザー数やアクセス数に応じた従量課金制となっており、月間約6億件のログインをモニタリングしています。また、不正検知ルールの改善やセキュリティ対策のコンサルティングサービスも提供し、継続的な収益を確保しています。

同社のサービスは、ログイン検知、入出金検知、口座開設検知の3つのサービスで構成されています。最大の特徴は、顧客企業間で不正利用者の端末情報を共有するブラックリストデータベースを構築し、業界全体で不正アクセスを防ぐ仕組みを実現していることです。2025年9月には、電力契約情報を活用した本人確認サービス「Grid Data KYC」も開始し、サービス領域を拡大しています。

経営方針

カウリスは、デジタル社会の安心・安全な情報インフラ構築を目指し、サイバーセキュリティとマネーロンダリング対策を軸とした成長戦略を展開しています。同社は主力製品「Fraud Alert」の月次経常収益(MRR)を重要指標に掲げ、2025年12月期には年間経常収益(ARR)が約14.3億円に達しました。契約社数の着実な増加と1社あたり平均単価(ARPU)2,498千円の高い収益性を両立させており、顧客との取引導入期間も過去5年間で約16ヶ月短縮するなど事業効率も向上しています。

同社の差別化戦略は、メガバンクや地方銀行、証券会社など金融機関を中心とした高い付加価値顧客への直接販売に重点を置いています。代理店を介さず顧客と直接取引することで市場ニーズを迅速にサービス改善に反映し、スイッチングコストを高める戦略を採用しています。また、顧客企業間で不正利用者情報を共有するネットワーク外部性により、顧客数の増加が既存顧客の検知精度向上につながる独自のビジネスモデルを構築しており、これが低い解約率と自然な顧客紹介による新規獲得を実現しています。

新市場開拓では、既存の「Fraud Alert」深耕に加え、新規事業「Grid Data KYC」への経営資源集中を優先しています。基幹システム共同利用金融機関への営業は意思決定期間の長期化が判明したため、短期的には新規顧客獲得の優先順位を見直し、より確実性の高い事業領域に注力する方針です。「Grid Data KYC」は金融機関の不正口座開設防止と継続的顧客管理ニーズの高まりを背景に、今後の成長ドライバーとして期待されています。

技術革新への取り組みでは、政府機関との密接な連携が同社の大きな強みとなっています。2018年のJ-Startup選定以降、金融庁、経済産業省、警察庁との関係を構築し、規制サンドボックス制度やグレーゾーン解消制度を活用して電力契約情報を用いたサービス開発を実現しました。この政府リレーションシップにより、従来の個人情報保護法や電力事業法で制限されていた情報活用を可能にし、競合他社では実現困難なサービス開発を進めています。

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