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ソラコムJP:147A
沿革
2014-11 | IoT向けのSIM及び無線通信回線サービスの提供を主たる事業目的として、東京都目黒区目黒において株式会社ヴイコネック設立 |
2015-04 | 株式会社ソラコムに社名変更、本店を東京都世田谷区玉川に移転 |
2015-09 | IoTプラットフォーム「SORACOM」を提供開始 |
2016-02 | リヒテンシュタイン公国にSORACOM LI, LTD.(連結子会社)を設立 (2020年5月にSORACOM CORPORATION, LTD.(英国)(現連結子会社)に業務を引き継ぎ、2021年12月に清算結了) |
2016-05 | シンガポールにSORACOM INTERNATIONAL, PTE. LTD.(連結子会社)を設立 (2020年5月にSORACOM CORPORATION, LTD.(英国)(現連結子会社)に業務を引き継ぎ、2022年7月に清算結了) 省電力無線通信規格 LoRaWANへの対応を開始 |
2016-06 | デンマークにSORACOM DK ApS(連結子会社)を設立 (2020年5月にSORACOM CORPORATION, LTD.(英国)(現連結子会社)に業務を引き継ぎ、2022年3月に清算結了) |
2016-08 | 米国にSoracom Global, Inc.(現連結子会社)を設立 |
2016-11 | 北米でのIoTプラットフォームサービス提供を開始 |
2017-02 | 欧州でのIoTプラットフォームサービス提供を開始 |
2017-07 | 省電力無線通信規格 Sigfoxへの対応を開始 |
2017-08 | KDDI株式会社への株式譲渡により、連結子会社としてKDDIグループに参画(連結子会社化) |
2017-10 | 機器への組み込みが可能なチップ型SIM(Embedded SIM, eSIM)を提供開始 |
2018-05 | 国内向けセルラー通信でKDDI回線を提供開始 |
2018-07 | 国内初のセルラー通信内蔵 SORACOM LTE-M Buttonシリーズを発売開始 セルラーLPWA LTE-Mへの対応を開始 |
2019-03 | IoTサブスクリプション・マーケットプレイス IoT SELECTION connected with SORACOM(注)を開設 |
2019-07 | エッジ処理AIカメラ S+ Camera Basicを開発 |
2019-11 | 英国にSORACOM CORPORATION, LTD.(現連結子会社)を設立 |
2020-02 | 海外旅行者向け eSIMデータ通信サービス SORACOM Mobileを提供開始 |
2020-05 | リヒテンシュタイン、シンガポール及びデンマーク拠点の機能を集約し、英国拠点での営業を開始 |
2021-06 | 当社プラットフォームの国内外における利用実績の拡大、サービス拡充を目的とし、セコム株式会社、ソースネクスト株式会社、ソニーグループ株式会社、日本瓦斯株式会社、株式会社日立製作所及びWorld Innovation Labの6社と資本業務提携を実現 |
2022-05 | クラウドカメラサービス ソラカメを提供開始 |
2023-07 | 株式会社松尾研究所と「IoT x GenAI Lab」を設立 |
2024-03 | 東京証券取引所グロース市場に株式を上場 |
事業内容
ソラコムは、IoTプラットフォーム事業を展開している企業であり、その事業は主に通信サービス、ネットワークサービス、アプリケーションサービス、およびKDDI向けのプラットフォーム提供に分かれています。同社は、IoTデバイスやIoT SIM、通信回線、データ保存や可視化アプリケーション、ネットワークサービスなど、IoT活用に必要な各種サービスをワンストップで提供しています。これにより、顧客企業は迅速かつ効率的にIoTサービスを立ち上げることが可能になります。
ソラコムは、仮想移動体通信事業者(MVNO)として、移動体通信事業者(MNO)から通信回線を調達し、クラウド上に独自のモバイル・コアを構築することで、IoTに特化した通信サービスを提供しています。このモバイル・コアは、サーバーや交換機、データセンター等の機能をソフトウェアによりクラウド上に構築しており、設備投資や更新費用の負担が少なくなっています。
また、ソラコムのプラットフォームは、クラウド上に展開されており、クラウド上の他社サービスとの親和性が高いです。同社は、データの蓄積や可視化、クラウド連携やリモートアクセス、パケットキャプチャー、閉域ネットワークなど、様々なIoT向けサービスを顧客のフィードバックを基に自社で開発し、柔軟に提供しています。
さらに、ソラコムはIoT導入を支援するパートナープログラムを構築し、エコシステムパートナー企業と共にIoTのエコシステムを発展させています。これらのパートナー企業は、ソラコムのプラットフォームを活用して、付加価値の高いソリューションやシステムインテグレーションを提供することが可能です。
経営方針
ソラコムは、IoTの導入を加速させるための成長戦略を推進しています。同社は、IoT技術の普及に伴い、インターネットに接続されるデバイス数が飛躍的に増加すると予想しており、この環境下で「テクノロジーの民主化」をミッションとして掲げています。その実現のため、多様な顧客が利用可能な汎用性の高いプラットフォームを提供し、MVNOとしてグローバルでNo.1のIoTプラットフォームを目指しています。
成長戦略の核となるのは、顧客のフィードバックに基づくIoTプラットフォームの継続的な機能強化とリカーリング収益の持続的な成長です。これに加え、グローバル展開に向けた販売体制の強化、大規模案件の安定的な獲得、戦略的アライアンスの推進を基本戦略としています。特に、セルフサービスアカウントの増加とメジャーアカウントへの転換を成長ドライバーと見なし、これらのアカウントからのリカーリング収益の拡大を目指しています。
また、ソラコムは、5G/6G、衛星通信、生成AIなどのテクノロジーの進化に合わせて、プラットフォームの新規機能を追加し続ける予定であり、これによりリカーリング収益の持続的な成長が見込まれます。さらに、戦略的アライアンスを強化し、KDDI株式会社やスズキ株式会社との連携を深めることで、コネクテッドカーやモビリティサービス分野での事業拡大を図っています。
このように、ソラコムは、顧客ニーズに応じたサービス提供、グローバル市場での販売体制の強化、戦略的パートナーシップを通じた事業拡大を軸に、IoTプラットフォーム事業の成長を目指しています。