ベステラJP:1433

時価総額
¥83.7億
PER
製鉄・電力・ガス・石油等のプラント解体工事、脱炭素解体ソリューション(リンゴ皮むき工法、風車の転倒工法)、DXプラントソリューション(3D計測サービス)、アスベスト除去工事、ダイオキシン対策工事、汚染土壌改良工事、PCB関連工事、溶断ロボット工事。

沿革

1974年2月

プラント解体事業を主たる目的として当社設立

資本金:3,000千円(発行済株式数6,000株)

本店所在地:名古屋市中区

1974年8月

一般建設業許可(愛知県知事)を取得

1978年1月

本店を名古屋市中川区へ移転

1981年9月

本店を千葉県八街市へ移転

1984年3月

一般建設業許可(千葉県知事)を取得

1993年10月

一般建設業許可(建設大臣)を取得

2002年5月

本店を東京都江東区へ移転

2004年7月

特許「大型球形貯槽の切断解体方法(リンゴ皮むき工法)」を取得(1994年8月申請)

2004年11月

特定建設業許可(土木工事業、とび・土工工事業)(東京都知事)を取得

2005年9月

特許「搭状構築物の解体工法および装置」を取得

2007年9月

特許「ボイラの解体方法」を取得

2008年11月

特定建設業許可(建築工事業、鋼構造物工事業)(東京都知事)を取得

2009年5月

本店を東京都墨田区へ移転

2010年4月

特許「大型球形貯槽の切断解体方法(リンゴ皮むき工法)」を遠隔操作にて実現可能とする溶断ロボット「りんごスター」を開発

2012年3月

特定建設業許可(塗装工事業)(東京都知事)を取得

2013年1月

一般労働者派遣事業許可(厚生労働大臣)を取得し、人材サービスに参入

2013年9月

特定建設業許可(管工事業)(東京都知事)を取得

2013年12月

有料職業紹介事業許可(厚生労働大臣)を取得

2015年1月

3D計測サービスに参入

2015年9月

東京証券取引所マザーズに株式を上場

2016年10月

特定建設業許可(解体工事業)(東京都知事)を取得

2017年1月

測量業者(関東地方整備局長)登録

2017年9月

東京証券取引所市場第一部に指定

2018年3月

株式会社ヒロ・エンジニアリングを子会社化

2018年7月

株式会社日立プラントコンストラクションと原子力発電設備解体事業に関する業務提携

2018年8月

本社を東京都江東区へ移転

2018年9月

第一カッター興業株式会社とプラント設備解体事業に関する包括的業務提携

2018年11月

特定建設業許可(機械器具設置工事業)(東京都知事)を取得

2019年12月

3Dビジュアル株式会社を新設子会社化

2021年12月

株式会社矢澤を子会社化

2022年9月

株式会社クラッソーネとの解体DX技術に関する資本業務提携

2022年10月

クレーンレール測定ロボットによるクレーンレール測定サービスの提供開始

2022年12月

三谷産業株式会社とガスホルダー等の解体に関する業務提携契約締結

事業内容

ベステラは、製鉄、電力、ガス、石油などのプラント解体工事を主軸に展開する企業です。同社は、プラント解体に特化し、長年の経験と蓄積されたノウハウを基に、工法の提案から設計、施工計画、外注・資機材手配、施工管理、安全管理、原価管理、資金管理、行政対応までのエンジニアリング全般を提供しています。また、独自の解体技術を用いた施工管理監督を行い、専門の外注先に施工を委託しています。

ベステラグループは、脱炭素解体ソリューションにも力を入れており、「リンゴ皮むき工法」や「風車の転倒工法」などの特許工法を開発。これらは、コスト削減、工期短縮、安全性の向上に加え、スクラップの再利用や環境対策にも配慮したサービスを提供しています。さらに、PCB、アスベスト、ダイオキシンなどの有害物除去に関する豊富な経験とノウハウを持ち、これらの除去工事も手がけています。

DXプラントソリューションでは、BIM対応の3D-CADソフトを活用した3D計測サービスを提供し、解体事業の事前調査を強化しています。2019年12月には、3Dビジュアル株式会社を新設子会社化し、事業を強化しています。

その他、人材サービス事業も展開しており、建設技能労働者の慢性的な人手不足に対応するため、2013年1月から人材サービスを開始。2018年3月には株式会社ヒロ・エンジニアリングを子会社化し、事業を強化しています。

経営方針

ベステラは、プラント解体業界におけるエンジニアリングカンパニーとして、地球環境への貢献を企業理念に掲げています。同社は、顧客のニーズを先見的に把握し、革新的な提案を通じて社会に貢献することを経営の基本方針としています。特に、鉄鋼業界や電力業界などのインフラビジネスにおけるCO2排出量削減の動きや、政府の「2050年カーボンニュートラル宣言」を背景に、持続可能な開発目標(SDGs)を意識した事業展開が求められています。

この環境下で、ベステラは2024年1月期から2026年1月期を対象とする中期経営計画「脱炭素アクションプラン2025」を策定しました。この計画のもと、同社は独自のESG経営を進め、経営全般にわたる効率化を推進することで、事業競争力の強化と経営基盤の強化に努めています。具体的な目標として、2026年1月期には売上高120億円以上、営業利益12億円以上、1株当たり当期純利益金額99円以上、自己資本利益率13%以上の達成を目指しています。

重点戦略としては、脱炭素解体ソリューションの推進、DXプラントソリューションの展開、そして人事戦略の強化が挙げられます。脱炭素解体ソリューションでは、工期・コスト・安全性に優れた解体工事を提供し、環境に配慮した多彩な解体工法で市場のニーズに応えています。DXプラントソリューションでは、3D計測技術やロボット技術を活用し、解体工事の効率化と安全性の向上を図っています。人事戦略では、HRトランスフォーメーションを通じて、イノベーションを生み出す企業風土の変革や、採用強化、教育プログラムの確立などを進めています。

ベステラは、これらの戦略を通じて、社会的サステナビリティへの貢献と利益ある成長の両立を目指しています。