ホクリヨウJP:1384

時価総額
¥263.5億
PER
11倍
鶏卵の生産・販売を主業務とし、北海道内外での育成農場やGP工場を通じた一貫生産体制と自社ブランド卵の提供。

事業内容

ホクリヨウは、主に鶏卵の生産と販売を行う企業です。同社は生産から流通までを一貫して自社で管理し、消費者のニーズを迅速に生産に反映させることができます。これにより、食の安全性を高める取り組みを進めています。

同社は、北海道内で初生雛から育成し、ウインドレス鶏舎やサルモネラワクチンの接種、植物性飼料の使用などを通じて食の安全を確保しています。これにより、サルモネラ菌や鳥インフルエンザなどのリスクを低減しています。

ホクリヨウの鶏卵は、スーパーやホテル、レストランなどで広く利用されています。北海道内の飼養羽数は約230万羽で、地域内で高いシェアを誇ります。鶏卵事業は生産、製造、販売の各部門で構成されています。

生産部門では、北海道内に育成農場を設置し、独自の雛を育成しています。ウインドレス鶏舎を使用し、全自動で管理することで、安定した環境での生産を実現しています。道外では、岩手県と宮城県に農場を持ち、平飼い卵の生産も行っています。

製造部門では、FSSC22000認証を取得したGP工場で卵を製品化しています。最新鋭の設備を導入し、品質検査やトレーサビリティを強化しています。また、液卵や温泉卵の製造も行い、加工品分野の拡大を図っています。

販売部門では、北海道内での直売率が高く、取引先に直接販売しています。自社ブランドの「PG卵モーニング」や「サラダ気分」などを展開し、特殊卵の販売比率を高めています。東北地区でも直接販売を拡大し、香港市場への輸出も開始しています。

経営方針

ホクリヨウは、グローバルな競争社会での成長を目指し、将来を見据えた大胆な変化を経営方針としています。国内外の動向を把握し、10年後の未来を予測しながら、過去のやり方に固執せず積極的に変化を遂げることを重視しています。

同社は事業領域の拡大を成長戦略の一環として掲げています。特に、エビアリー卵の販売地域拡大や販売チャネルの多様化を進め、販売数量を増加させています。また、鶏糞の東南アジアへの輸出も順調に進めています。

さらに、ホクリヨウはM&Aを通じた事業拡大も視野に入れています。国内外での資本参加やM&A案件を積極的に検討し、事業性を見極めながら規模の拡大を図っています。これにより、持続的な成長を目指しています。

収益体質の強化も重要な戦略です。相場に左右されない収益構造を構築するため、付加価値卵の生産と拡販に注力しています。これにより、安定した収益を確保し、経営の安定化を図っています。

生産コストの引き下げも重点領域です。最新技術を導入した鶏舎の建替えや飼料成分の改良、防疫対策の徹底を通じて、鶏卵生産成績の向上とコスト削減に取り組んでいます。これにより、競争力を高めています。

ホクリヨウは、鳥インフルエンザの感染防止対策を徹底しています。過去の経験を教訓に、毎年防止策への投資を行い、鶏舎の改良や防疫対策を強化しています。これにより、リスクを最小限に抑えています。

ケージフリー卵の生産・販売も進めています。アニマルウェルフェアに配慮した取り組みとして、販売チャネルの多角化や業務用用途の拡大を通じて、販売数量の増加を図っています。これにより、消費者の多様なニーズに応えています。

人材の確保も重要な課題です。採用環境が厳しい中、採用ルートの多角化や雇用形態の多様化、社員研修の充実を通じて、優秀な人材の採用と確保に努めています。これにより、組織の強化を図っています。