マルハニチロJP:1333

時価総額
¥1555.3億
PER
5.8倍
漁業、養殖、水産物・加工食品の生産・販売、家庭用冷凍食品・缶詰・フィッシュソーセージ製造、食材流通、畜産物取扱い、冷凍品・飼料の保管・輸配送、不動産業を展開。

沿革

1943年3月

水産統制令により、株式会社林兼商店の内地水産部門、大洋捕鯨株式会社及び遠洋捕鯨株式会社で、捕鯨業、トロール漁業及び底曳網漁業を事業目的とした西大洋漁業統制株式会社(資本金6千万円)を下関市に設立

1945年3月

水産物及び農畜産物の製造、加工、販売業並びに冷蔵倉庫業を事業目的に追加

12月

西大洋漁業株式会社に商号変更

大洋漁業株式会社に商号変更

1947年10月

大都魚類株式会社を設立(現・連結子会社)

1948年4月

神港魚類株式会社を設立(現・連結子会社)

1949年6月

本社を東京都に移転

1961年3月

肥料・飼料事業を事業目的に追加

1983年7月

宇都宮市に練り製品工場完成

1985年8月

宇都宮市に調味料・薬品・健康食品工場完成

1990年9月

つくば市に中央研究所完成

1993年9月

マルハ株式会社に商号変更

2004年4月

株式移転により完全親会社株式会社マルハグループ本社を設立

2007年10月

株式会社マルハグループ本社と株式会社ニチロが経営統合、株式会社マルハグループ本社が株式会社ニチロを株式交換により完全子会社化

株式会社マルハグループ本社は株式会社マルハニチロホールディングスに商号変更

2008年4月

株式会社マルハニチロ水産に商号変更

当社食品事業を、株式会社マルハニチロ食品(株式会社ニチロより商号変更)を承継会社として吸収分割

当社畜産事業を、株式会社マルハニチロ畜産を承継会社として吸収分割

株式会社マルハニチロ食品の水産事業を、当社を承継会社として吸収分割

2014年4月

マルハニチロ株式会社に商号変更

株式会社マルハニチロホールディングス、株式会社マルハニチロ食品、株式会社マルハニチロ畜産、株式会社マルハニチロマネジメント及び株式会社アクリフーズを吸収合併

東京証券取引所市場第一部に上場

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場へ移行

事業内容

マルハニチロは、水産資源事業、加工食品事業、食材流通事業、物流事業を主軸に展開している多角的な企業グループです。同社グループは、子会社99社及び関連会社54社を含む広範なネットワークを有しています。

水産資源事業では、国内外での漁業、ブリやカンパチ、マグロの養殖、水産物の調達・市場流通、さらには中国・東南アジア・北米・欧州での水産物・加工食品の生産・販売を行っています。このセグメントは、大洋エーアンドエフ株式会社やAustral Fisheries Pty Ltd.など多数の企業が参加しています。

加工食品事業では、家庭用冷凍食品、缶詰、フィッシュソーセージ、ちくわ、デザート、調味料、フリーズドライ製品などの製造・販売を手掛けています。この分野には、マルハニチロ北日本などが関与しています。

食材流通事業は、水産商材や業務用商材の製造・販売、国内外の畜産物の取り扱いを行っており、ヤヨイサンフーズやマルハニチロ畜産株式会社などがこのセグメントに属しています。

物流事業では、冷凍品や飼料の保管及び輸配送を担当しており、マルハニチロ物流などがこの業務を支えています。

さらに、不動産業を含むその他の事業も展開しており、マルハニチロアセットなどが関わっています。

これらの事業を通じて、マルハニチロは食品産業のさまざまなニーズに応える幅広いサービスを提供しています。

経営方針

マルハニチロは、持続可能な社会の構築に貢献することを目指し、経済価値、社会価値、環境価値の創造を核とした成長戦略を推進しています。同社は、グローバルに展開する総合食品企業として、マルハニチロブランドの価値向上とお客様の健康価値創造に注力。また、水産資源調達力と食品加工技術力を基盤に、持続可能なバリューチェーンの強化を図り、企業価値の最大化を目指しています。

中期経営計画「海といのちの未来をつくる MNV 2024」では、経営戦略とサステナビリティの統合、価値創造経営の実践、持続的成長のための経営基盤強化の3つのコンセプトに基づき、具体的な取り組みを進めています。これには、ガバナンス体制の構築、マテリアリティの特定、成長ドライバー領域への戦略投資、バリューチェーンの価値最大化などが含まれます。

さらに、消費者ニーズの多様化に対応した健康価値の創造と提供、イノベーションエコシステムの構築、人財への投資、コーポレートブランドの発信強化、知財リスク対応と無形資産の活用・強化推進、デジタル技術の活用など、経営基盤の強化にも力を入れています。

これらの戦略を通じて、マルハニチロは変化の激しい経営環境の中でも、「経済価値」「社会価値」「環境価値」の創造に引き続き取り組み、企業価値の更なる向上と持続的な成長を目指しています。