ニッスイJP:1332

時価総額
¥2968.4億
PER
12.5倍
水産、食品、ファイン、物流事業を展開し、漁撈、養殖、加工商事、チルド加工、医薬原料、機能性食品、冷蔵倉庫、配送、通関サービスなどを手がける。

沿革

1943年3月

日本海洋漁業統制株式会社を設立。

1945年12月

日本水産株式会社に社名を変更。

1949年5月

東京証券取引所に株式を上場。

1952年10月

戸畑工場にて魚肉ソーセージの本格的生産を開始。

1955年6月

報國水産株式会社(現・株式会社ホウスイ)を子会社とする(2022年4月に全株式売却)。

1958年2月

株式会社日産水産研究所が社名を株式会社日産研究所に変更。

1961年5月

事業目的に農畜産物の生産、加工及び売買を追加。

1961年6月

八王子総合工場が竣工(陸上加工事業へ本格進出)。

1962年1月

株式会社日産研究所が社名を日水製薬株式会社(現・島津ダイアグノスティクス株式会社)に変更(2022年9月に全株式売却)。

1974年3月

合弁会社NIPPON SUISAN(U.S.A.), INC.(アメリカ)を設立(現・NISSUI USA,INC.・連結子会社)。

1974年5月

合弁会社UNISEA, INC.(アメリカ)を設立(現・連結子会社)。

1978年10月

合弁会社EMPRESA DE DESARROLLO PESQUERO DE CHILE S.A.(チリ)を設立(現・連結子会社)。

1982年6月

事業目的に医薬品の製造及び売買を追加。

1982年11月

「EPA(エイコサペンタエン酸)」(栄養補助食品)販売を開始。

1984年8月

報國水産株式会社が社名を株式会社ホウスイに変更(2022年4月に全株式売却)。

1986年6月

事業目的にレストラン・飲食店の経営、不動産の売買・賃貸借及び管理、有価証券の保有及び運用などを追加。

1988年12月

サケ養殖会社SALMONES ANTARTICA S.A.(チリ)を買収(現・連結子会社)。

1990年2月

NIPPON SUISAN AMERICA LATINA S.A.(チリ)を設立(現・NISSUI AMERICA LATINA S.A.・連結子会社)。

1990年8月

川崎冷凍工場が竣工。

1990年12月

日水製薬株式会社(現・島津ダイアグノスティクス株式会社) 東京証券取引所二部に株式を上場(2022年9月に全株式売却)。

1993年4月

ニッスイ・エンジニアリング株式会社を連結子会社化(現・連結子会社)。

1994年1月

大分海洋研究センターが竣工。

1994年3月

姫路総合工場が竣工。

1998年1月

日本クッカリー株式会社を設立(現・連結子会社)

1999年7月

東京総合物流センターが竣工。

2001年1月

SEALORD GROUP LTD.(ニュージーランド)へ資本参加。

2001年10月

NIPPON SUISAN (U.S.A.), INC.(アメリカ、現・NISSUI USA,INC.)が北米において家庭用の水産調理冷凍食品「ゴートンズ」「ブルーウォーター」の事業を買収。

2004年1月

伊万里油飼工場が竣工。

2004年1月

黒瀬水産株式会社を連結子会社化(現・連結子会社)。

2004年11月

株式会社ハチカンを設立(現・連結子会社)。

2005年7月

GORTON'S INC. (アメリカ、現・連結子会社)が、北米において業務用の水産調理冷凍食品会社KING&PRINCE SEAFOOD CORP.(アメリカ、現・連結子会社)を買収。

2006年4月

NIPPON SUISAN(U.S.A.), INC.(アメリカ、現・NISSUI USA,INC.)が北米において水産物販売会社F.W.BRYCE, INC.(アメリカ、現・連結子会社)を買収。

2006年4月

NORDIC SEAFOOD A/S(デンマーク)へ資本参加(現・連結子会社)。

2006年5月

西南水産株式会社を連結子会社化(現・連結子会社)。

2006年11月

日水製薬株式会社(現・島津ダイアグノスティクス株式会社) 東京証券取引所一部銘柄に指定(2022年9月に全株式売却)。

2007年4月

鹿島工場が竣工。

2007年4月

日水物流株式会社を設立(現・連結子会社)。

2007年10月

CITE  MARINE  S.A.S(フランス)へ資本参加(現・連結子会社)。

2008年4月

株式会社北海道日水を設立(現・連結子会社)。

2008年6月

青島日水食品研究開発有限公司(中国)を設立(現・連結子会社)。

2008年10月

共和水産株式会社を連結子会社化(現・連結子会社)。

2008年12月

北海道ファインケミカル株式会社を設立(現・連結子会社)。

2009年3月

TN Fine Chemicals Co.Ltd(タイ)を設立(現・連結子会社)。

2009年12月

博多まるきた水産株式会社を設立(現・連結子会社)。

2010年7月

デルマール株式会社を連結子会社化(2021年7月に吸収合併)。

2011年4月

創業100周年の記念事業のひとつとしてニッスイグループの研究開発拠点「東京イノベーションセンター」が竣工。

2012年4月

金子産業株式会社を連結子会社化(現・連結子会社)。

2013年12月

弓ヶ浜水産株式会社を設立(現・連結子会社)。

2014年8月

本社を現在地(東京都港区)に移転。

2015年10月

稚内東部株式会社を連結子会社化(現・連結子会社)。

2016年8月

ファームチョイス株式会社を設立(現・連結子会社)。

2017年5月

鹿島医薬品工場が竣工。

2021年7月

デルマール株式会社を吸収合併し、Thai Delmar Co., Ltd.を子会社化(現・連結子会社)。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。

2022年4月

株式会社ホウスイの全株式を売却し、持分法適用会社から除外。

2022年9月

日水製薬株式会社(現・島津ダイアグノスティクス株式会社)の全株式を売却し、連結子会社から除外。

2022年12月

日本水産株式会社から株式会社ニッスイに社名変更。

事業内容

ニッスイ(日本水産株式会社)は、水産事業、食品事業、ファイン事業、物流事業を主軸に展開している多角的な企業グループです。同社グループは、ニッスイ本体、子会社66社、関連会社23社で構成されており、幅広い事業とサービスを提供しています。

水産事業では、黒瀬水産株式会社、NISSUI USA, INC.を含む32社の子会社と、大水株式会社を含む15社の関連会社が漁撈、養殖、加工・商事事業を手掛けています。これにより、ニッスイは水産資源の確保から加工、販売に至る一連のバリューチェーンをカバーしています。

食品事業においては、日本クッカリー株式会社、GORTON'S INC.を含む20社の子会社と、5社の関連会社が加工事業およびチルド事業を展開しています。これにより、消費者に向けた多様な食品製品の提供を実現しています。

ファイン事業では、ニッスイと連結子会社2社が医薬原料や機能性原料(例:サプリメントの原料や乳児用粉ミルクに添加されるEPA・DHAなど)、機能性食品(例:機能性表示食品「ごま豆乳仕立てのみんなのみかたDHA」、特定保健用食品「イマークS」などの健康食品)の生産・販売を行っています。

物流事業は、日水物流株式会社を含む3社の子会社と2社の関連会社が冷蔵倉庫事業、配送事業、通関事業を提供しており、同社グループの製品が効率的に流通することを支えています。

その他、ニッスイ・エンジニアリング株式会社を含む6社の子会社が船舶の建造・修繕、運航、エンジニアリング等を手掛けています。これらの事業を通じて、ニッスイは食品産業のみならず、幅広い分野でその存在感を示しています。

経営方針

ニッスイは、気候変動対応、海洋環境保全、資源の持続可能な調達、健康課題解決、多様な人財活躍の実現といった社会課題に取り組み、2030年に向けた長期ビジョン「人にも地球にもやさしい食を世界にお届けするリーディングカンパニー」を掲げています。同社は、110年以上にわたり培った資源アクセス力、研究開発力、生産技術、品質保証力、グローバル・ローカルリンクスを活かし、新しい食の提供を目指しています。

中期経営計画「Good Foods Recipe1」では、2022年度から2024年度までの3年間で、サステナビリティ経営の推進、事業ポートフォリオマネジメントの強化を通じて企業価値の向上を図ります。具体的には、海外市場での成長、養殖事業・ファインケミカル事業の成長と差別化を加速させ、2030年には海外売上高比率50%、売上高1兆円、営業利益500億円を目指します。

中期経営計画における6つの基本戦略には、サステナビリティ経営の進化、グローバル展開の加速、新規事業・事業境界領域の開拓、生産性の革新、財務戦略、ガバナンス強化が含まれます。これらの戦略を通じて、ニッスイは持続可能な社会への価値創造を目指し、成長分野への経営資源の集中を図ります。

また、成長と財務安全性の両立を目指し、株主還元においては配当性向30%以上を目標としています。これらの取り組みを通じて、ニッスイは中期経営計画の達成と長期ビジョン「Good Foods 2030」の実現を目指しています。