LTTバイオファーマJP:E00982株価

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医薬品の研究開発企業。ドラッグデリバリーシステム(DDS)とドラッグ・リポジショニング(DR)技術を活用した創薬が主力。リポPGE1は日本で売上500億円超、中国で400億円超を達成。聖マリアンナ医科大学発ベンチャーで1988年設立のエルティーティー研究所の創薬事業を承継。21年3月に中国生物製薬との資本業務提携契約を締結。日本・中国で展開。

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事業内容

LTTバイオファーマは、医薬品の研究開発と日中企業の医療分野における協業支援を主力事業とする創薬ベンチャー企業です。同社は聖マリアンナ医科大学発のベンチャー企業の創薬事業を継承し、独自の薬物送達システム(DDS)技術と既承認薬の新たな適応症を探索するドラッグ・リポジショニング(DR)技術を核としています。主力製品としては、過去にリポPGE1という脂肪微粒子製剤を開発し、日本では500億円、中国では400億円の売上を記録する大型医薬品に育て上げました。

同社の収益構造は、中国の製薬大手である北京泰徳製薬からの配当収入と、その親会社であるシノバイオとの業務提携による支援業務収入が中核となっています。シノバイオとは2021年に資本業務提携を締結し、日本企業の中国進出支援や医薬品ライセンス仲介業務を通じて、毎月の固定報酬と成功報酬を受け取る仕組みを構築しています。この安定的な収益基盤により、リスクの高い創薬研究開発を継続的に推進することができています。

事業セグメントとしては、現在11の開発パイプラインを保有し、特に抗がん剤の副作用である末梢神経障害の予防薬PC-SODの開発に注力しています。同薬剤は第2相臨床試験で有効性の兆候を示し、現在第3相試験の準備を進めています。また、ノーベルファーマとの共同開発では、既承認薬の三叉神経痛への適応拡大で第3相試験において統計的有意差のある有効性を確認しており、上市に向けた準備が進んでいます。

経営方針

LTTバイオファーマは、DDS技術とドラッグ・リポジショニング研究を核とした創薬系バイオベンチャーとして、患者に有益で安全な医薬品の早期実用化を目指しています。同社の成長戦略は、主力パイプラインの研究開発推進と、ライセンスアウトや共同研究による収益獲得を両輪とする構造となっています。経営目標として営業利益の黒字化と株主への安定配当実現を掲げており、現在は研究開発資金を確保しながら収益基盤の多様化に取り組んでいます。

重点投資分野では、化学療法誘発性末梢神経障害を対象としたLT-1001の第3相臨床試験への移行準備と、LT-5001の上市に向けた次期臨床試験の準備を進めています。同社の差別化戦略は、既承認薬の新たな作用を発見するドラッグ・リポジショニング研究にあり、新規医薬品開発と比較して開発期間の大幅短縮とコストの削減、失敗リスクの低減を実現できる点が大きな競争優位性となっています。

新市場開拓では、資本・業務提携関係にある北京泰徳製薬とシノバイオとの良好な関係を活用し、中国事業の収益確保を目指しています。同社は両社と日本の製薬会社との懸け橋的存在として、共同研究開発のみならず幅広い領域での業務提携強化を進めており、アジア市場での事業展開を重要な収益源として位置付けています。

技術革新への取り組みとしては、産学連携を中心とした最先端の共同研究体制を構築し、外部機関への委託研究や公的機関からの助成金活用により研究開発を推進しています。同社は事業パートナーとのリスクシェアと開発成功確率の向上を重視し、新規研究開発テーマの立ち上げにも全社を挙げて取り組んでいます。また、研究開発力強化を目的とした人材の継続的な採用により、組織としての成果の最大化を図っています。