ファーストリテイリングJP:9983株価

時価総額
¥19.97兆
PER
42.8倍
カジュアル衣料品販売の最大手。『ユニクロ』『ジーユー』などの量販ブランド、高機能素材商品を展開。連結子会社68社、持分法適用会社4社のグループ体制。国内・海外で店舗展開。

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事業内容

ファーストリテイリングは主にカジュアル衣料の企画・製造・販売を行う持株会社で、世界的に展開するユニクロとジーユーを中核に事業を展開しています。同社は直営大型店と自社のオンライン販売を組み合わせ、日常着を手頃な価格で提供することで幅広い顧客層に訴求しています。

主要な顧客は一般の消費者で、販売チャネルは店舗販売とオンライン販売が中心となっています。同社の収益は国内外のユニクロ事業が最も大きく、ジーユーやグローバルブランド事業がこれに続き、さらに不動産賃貸などの「その他」事業からの収入もあります。

事業セグメントは国内ユニクロ、海外ユニクロ、ジーユー、グローバルブランド、その他に分かれています。同社はユニクロで幅広い世代向けの日常衣料を、ジーユーで低価格のカジュアル衣料を、グローバルブランド事業ではより付加価値の高いブランド商品を展開し、各地域で直営店とオンラインを組み合わせて販売しています。

経営方針

ファーストリテイリングは「LifeWear」のコンセプトを軸に、グローバルでの成長を加速させることを目指しています。欧米を含む世界のアパレル市場は約120兆円規模に達する一方、同社の現状シェアは欧州・北米で1%未満と大きな拡大余地があるため、長期的には売上収益10兆円をめざし、短期の中間目標として2028年8月期までに売上収益5兆円の達成を目指しています。直近では2025年8月期に日本、韓国、東南アジア・インド・豪州、北米、欧州のユニクロ事業が二桁の増収増益を達成し、グローバルで利益を確保できる体制が強化された点も成長の裏付けです。

同社は重点投資分野として人材、商品開発、店舗とネットの両軸、サプライチェーンの強化に資源を集中しています。経営人材の獲得・育成を最重要課題と位置づけ、抜擢と育成を通じた少数精鋭の組織作りを進める一方、ジーユーでは品番を絞り込み商品一つひとつの完成度を高めることで差別化を図っています。併せてアプリ会員などから得られる顧客データを商品開発に反映させ、店舗ごとの品ぞろえ最適化や欠品・過剰在庫の是正を通じて生産性と付加価値の向上を図ることを目指しています。

新市場開拓と事業拡大では、北米・欧州での既存店とEコマースの拡大に加え、旗艦店や大型店の出店を継続して高成長を目指しています。東南アジア・インド・豪州地域では店舗運営や商品構成、人材育成を進めて将来の成長基盤を固め、グレーターチャイナではスクラップ&ビルドやブランディング強化で成長軌道への回帰を図る計画です。また国内は大型化・メディア化した店舗や個店経営の強化で安定成長を維持することを目指しています。

技術革新についても同社は積極的に取り組んでいます。Eコマースの操作性向上やサプライチェーンの見直しにより顧客の購買体験と利便性を高めるとともに、温室効果ガス削減やトレーサビリティ確立、リサイクル・リユースなどの2030年8月期目標を設定して持続可能性を事業に組み込むことを目指しています。IT投資や倉庫・物流の効率化を進め、情報を基にした需要予測で在庫回転を改善することで、インフレ時代にふさわしい経費構造改革も並行して進めています。