コンセックJP:9895

時価総額
¥22.8億
PER
21.5倍
穿孔・切断機器やダイヤモンド切削消耗品の製造販売、建設特殊工事請負、工場設備関連事業、介護事業などを展開。

事業内容

株式会社コンセックは、複数の事業セグメントを展開しています。主な事業は「切削機具事業」で、コアドリルやウォールカッター、ハンドカッター、ワイヤーソー、プランジカッターなどの穿孔・切断機器を製造・販売しています。また、ダイヤモンドコアビットやダイヤモンドブレード、ダイヤモンドワイヤーといったダイヤモンド切削消耗品も取り扱っています。

「特殊工事事業」では、アンカー工事やダイヤ穿孔・切断工事、ワイヤーソー工事、ジベル工事、防水工事、研削工事、防煙工事などを請け負っています。これらの工事は、国内外の子会社と連携して行われています。

「建設・生活関連品事業」では、コンプレッサーやホイスト、チェーンブロック、グラインダー、パンチャーなどの建設機械・工具を提供しています。また、コンクリートアンカーやボルト・ナット類、ビス、安全靴、保護メガネなどの建設資材も販売しています。

「工場設備関連事業」では、自動制御盤や配電盤、製缶、精密板金加工を行っています。これらの製品は、国内の子会社を通じて提供されています。

さらに、コンセックは「介護事業」も展開していましたが、関連する国内子会社である株式会社サンライフの全株式を売却したため、現在は連結の範囲から除外されています。これにより、介護事業からは撤退しています。

経営方針

株式会社コンセックは、企業理念「最高の信用」「最高の技術」「最高の品格」のもと、社会貢献と持続的な成長を目指しています。新製品・新技術の開発を通じて、法令遵守と安定的な利益創出を重視し、株主や取引先、従業員と喜びを分かち合うことを基本方針としています。

同社は「中期経営計画2029」を策定し、100年企業を目指して経営基盤の強化を図っています。市場ニーズに応じた体制の見直しと新たな事業領域への挑戦を通じて、事業領域の拡大と選択と集中を推進し、社会・顧客ニーズへの対応力を高めることを目指しています。

公共工事を中心とした修繕維持工事市場の拡大を成長市場と捉え、特殊工事事業の受注領域を拡大することで競争力を強化します。また、サステナビリティ経営の推進や人的資本投資、研究開発、設備投資を通じて、持続可能な社会への貢献と経営基盤の強化を図ります。

「チャレンジ2029~新たな価値の創造」をスローガンに、2029年度に向けて売上高116億円、営業利益率4.2%、ROE4.5%を目指します。非財務目標としては、CO₂排出量46%削減、女性管理職比率10%以上、経験者採用率50%以上、有給休暇取得率80%以上を掲げています。

建設業界の厳しい経営環境において、コンセックは各事業分野での競争力強化と成長基盤の構築に取り組んでいます。切削機具事業では、技術・顧客・拠点を活用し、既存市場での製品リニューアルや新規市場でのマーケティング強化を進めています。

特殊工事事業では、公共インフラの修繕維持工事の受注力を高めるため、工事営業社員の増員やM&Aの実施を通じて受注能力の強化を図ります。建設・生活関連品事業では、営業効率の改善を通じて収益性の向上を目指しています。

工場設備関連事業では、受注ポートフォリオの分散による収益の安定化を図り、鉄工部門と電気部門での新規受注先の開拓を進めています。財務戦略としては、成長投資を通じて経営基盤の強化を図り、株主還元を意識した安定的な配当を目指しています。