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北陸電力JP:9505
事業内容
北陸電力は、主に北陸三県(富山県、石川県、福井県)と岐阜県の一部に電力を供給することを主たる事業としています。同社は、発電・販売事業、送配電事業、設備保守・建設工事、資機材の製造・販売、情報・通信事業、エネルギー関連事業など、多岐にわたる事業セグメントを持っています。
発電・販売事業では、日本海発電や加賀ふるさとでんきなどの子会社があり、黒部川電力や富山共同自家発電などの関連会社も含まれます。これらの会社は、主に北陸電力に電力を供給しています。
送配電事業は、北陸電力送配電が担当しており、地域内の電力の安定供給を支えています。設備保守や建設工事に関しては、北陸プラントサービスや日本海建興などの子会社が、電力設備の保守や建設工事を行っています。
資機材の製造・販売では、日本海コンクリート工業がコンクリート製品を製造し、北陸計器工業や北陸電機製造が電力関連資機材を提供しています。情報・通信事業では、北陸通信ネットワークが専用通信回線サービスを提供し、データセンター事業も展開しています。
エネルギー関連事業では、北陸エルネスや北陸電力ビジネス・インベストメントがエネルギーソリューションや事業投資を行っています。また、海外電気事業や不動産管理、環境調査なども手がけています。これらの多様な事業を通じて、北陸電力は地域社会に貢献しています。
経営方針
北陸電力は、2023年度から2027年度にかけての新中期経営計画を発表し、成長戦略を推進しています。この計画は、安定供給の確保と財務基盤の強化、地域と一体となった脱炭素化の推進、持続的成長に向けた新事業領域の拡大という3本柱を中心に構成されています。
2025年度は計画の中間点にあたり、北陸電力は3つの強化ポイントを設定しています。まず、災害に対するレジリエンス強化を図り、地域振興に貢献することを目指しています。次に、安定供給と脱炭素化の両立を進めるため、新規電源の開発を推進しています。
さらに、利益拡大と自己資本の充実を図るため、需給収支の最大化やサービスの提供を強化しています。これにより、北陸電力は持続可能な成長を実現し、2050年のカーボンニュートラル達成に向けたロードマップを策定しています。
このロードマップでは、再生可能エネルギーの開発や非化石電源の比率向上、CO2排出量の削減を目指しています。北陸電力は、地域社会の課題解決とスマート社会の実現に貢献することを目指し、既存の電気事業の枠を超えた事業展開を進めています。