KADOKAWAJP:9468

時価総額
¥4289億
PER
32.9倍
出版、映像、ゲーム、Webサービス、教育、その他の事業を展開。書籍、電子書籍、映像配信、ゲーム開発、オンライン教育、キャラクターグッズ販売など。

沿革

2014-05㈱KADOKAWA(現 ㈱KADOKAWA KEY-PROCESS)、㈱ドワンゴが経営統合に係る統合契約書を締結するとともに共同持株会社設立のための株式移転計画書を作成。
2014-06㈱KADOKAWAの定時株主総会で株式移転計画が承認される。
2014-07㈱ドワンゴの臨時株主総会で株式移転計画が承認される。
2014-10㈱KADOKAWA・DWANGO(当社)設立(東京証券取引所市場第一部に上場)。
2014-12連結子会社㈱ドワンゴが㈱バンタンの全株式を取得し完全子会社化。
2015-04連結子会社㈱KADOKAWAのゲームメディア関連事業等を吸収分割により当社で承継。
2015-10商号をカドカワ㈱に変更。
2016-05連結子会社KADOKAWA PICTURES AMERICA, INC.(米国デラウェア州、現 KADOKAWA WORLD ENTERTAINMENT, INC.)がYEN PRESS, LLC(米国デラウェア州)の持分の51.0%を取得し子会社化。
2017-07ゲーム情報ポータル事業を会社分割により新設した連結子会社㈱Gzブレイン(現 ㈱KADOKAWA Game Linkage)に承継させ、純粋持株会社へ移行。
2019-04子会社管理事業の一部を吸収分割により連結子会社㈱KADOKAWAへ承継させ、㈱ドワンゴ、㈱Gzブレイン、㈱大百科ニュース社(2019年6月、㈱ドワンゴによる吸収合併により消滅)を㈱KADOKAWAの完全子会社化。
連結子会社㈱KADOKAWAが㈱KADOKAWA Connectedを設立。
2019-07連結子会社㈱KADOKAWAの全ての事業を吸収分割により当社で承継し、当社の商号を㈱KADOKAWAに変更。従来の連結子会社㈱KADOKAWAは、商号を㈱KADOKAWA Future Publishing(現 ㈱KADOKAWA KEY-PROCESS)に変更。
2022-04東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
2022-06監査等委員会設置会社へ移行
2023-06指名委員会等設置会社へ移行

事業内容

KADOKAWAは、出版、映像、ゲーム、Webサービス、教育、その他の事業領域を持つ多角的な企業グループです。出版事業では、書籍や電子書籍、雑誌の出版・販売を行っており、関連会社には㈱KADOKAWAや㈱ビルディング・ブックセンターなどがあります。映像事業では、映像配信権の許諾、映像パッケージソフトの販売、実写映像及びアニメの企画・製作・配給を手掛け、㈱KADOKAWAや㈱ムービーウォーカーなどがこのセグメントに含まれます。

ゲーム事業では、ゲームソフトウェア及びネットワークゲームの企画・開発・販売を行っており、㈱フロム・ソフトウェアや㈱スパイク・チュンソフトが主な関連会社です。Webサービス事業は、動画コミュニティサービスの運営やイベントの企画・運営、モバイルコンテンツの配信を行っており、㈱ドワンゴがこのセグメントに該当します。

教育事業では、オンライン教育や専門学校の企画・運営を展開し、㈱ドワンゴや㈱バンタンが活動しています。その他の事業としては、キャラクターグッズの企画・販売、IP体験施設の運営、店舗・施設運営事業、広告代理事業、システム設計・構築・運用などがあり、㈱KADOKAWAや㈱角川メディアハウス、㈱KADOKAWA Connectedがこれらの事業を支えています。

経営方針

KADOKAWAは、出版、映像、ゲーム、Webサービス、教育など多岐にわたる事業を展開するグローバル企業です。同社は「グローバル・メディアミックス with Technology」を基本戦略とし、中長期的な成長及び企業価値の向上を目指しています。この戦略の下、多彩なポートフォリオから成る知的財産(IP)の安定的な創出と、テクノロジーの活用を通じた世界展開を推進しています。

2023年3月期からの中期経営計画では、2025年3月期に売上高2,500億円、海外売上高500億円、営業利益250億円、EBITDA311億円を目標に掲げていました。特にゲーム事業の成功により、これらの目標を初年度で達成し、新たな経営目標の策定を予定しています。また、中長期的な目標として、ROE(自己資本利益率)10%を目指しています。

同社は、国内外でのコンテンツ需要の拡大に対応するため、事業のデジタルシフトを進め、IP創出と海外展開を強化しています。出版事業では、強力なIPの創出とグローバルな作品流通の増加、映像事業では、グローバルな映像配信に対応した企画制作体制の確立、ゲーム事業では、世界市場への展開とメディアミックスによる収益力の向上を図っています。

Webサービス事業では、プレミアム会員数の増加とファンコミュニティの強化、教育事業では、オンライン教育コンテンツの提供と高度化を進めています。また、クリエイティビティ、モチベーション、テクノロジーをキーワードに、従業員が創造性を発揮できる社内基盤の整備とイノベーション創出に挑戦しています。これらの取り組みを通じ、KADOKAWAはIP価値の最大化と継続的な業績拡大を目指しています。