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櫻島埠頭JP:9353
事業内容
櫻島埠頭は、主に大阪港の北部、大阪湾ベイエリアで事業を展開しています。この地域は内外の主要航路と内陸部への幹線道路網で結ばれており、京阪神の一大生産・消費地帯を背後に持つため、海陸の中継基地としての役割を果たしています。櫻島埠頭は港湾運送事業、倉庫業、運送業を中心に事業活動を行っています。
櫻島埠頭の事業は、ばら貨物、液体貨物、物流倉庫、その他のセグメントに分かれています。ばら貨物セグメントでは、石炭やコークス、塩などの原燃料を扱い、大型荷役機械と専用倉庫を用いて迅速な物流業務を提供しています。液体貨物セグメントでは、液体化学品や石油系燃料の中継業務を行っています。
物流倉庫セグメントでは、化学品センターでの危険物の保管や、冷蔵倉庫、低温物流倉庫、食材流通加工施設を運営しています。その他のセグメントでは、太陽光発電による売電事業を展開しています。これらの事業を通じて、櫻島埠頭は多様な顧客ニーズに応えています。
櫻島埠頭の子会社である浪花建設運輸株式会社は、京阪神を中心にダンプ車を用いた陸上貨物自動車運送業を行っています。また、埠頭ジャスタック株式会社には、櫻島埠頭構内での作業や設備の修理を委託しています。これにより、櫻島埠頭は効率的な物流サービスを提供しています。
経営方針
櫻島埠頭は、次世代に向けた事業構造への転換を図り、サステナビリティ経営を推進しています。第4次中期経営計画(2024年度~2026年度)では、「産業構造の変化に対応する次世代ビジネスへのStep2」を掲げ、企業価値の向上を目指しています。この計画は、経営環境の変化に対応し、持続可能な成長を実現するための重要なステップです。
櫻島埠頭の成長戦略は、いくつかの重点領域に基づいています。まず、産業構造の変化に対応するため、中長期的な視点で事業ポートフォリオの改善を進め、必要な投資を検討・実施します。また、資本・財務政策を実施し、サステナビリティ経営を一層推進します。これにより、企業の持続可能な成長を支える基盤を強化します。
具体的な取り組みとして、ばら貨物セグメントでは新規貨物の誘致を目指し、汎用性の高い倉庫を新設する計画があります。液体貨物セグメントでは、石炭需要の縮小を見据え、ステンレスタンクの新設を検討しています。これらの施策は、将来の市場変化に対応し、競争力を維持するための重要なステップです。
櫻島埠頭は、定量目標として累進配当の導入や、2026年度までにEBITDAを9億円以上にすることを掲げています。また、総設備投資額を30億円以上とし、成長投資を積極的に行いながら財務規律を維持します。これにより、企業の稼ぐ力とキャッシュ創出力を強化し、持続可能な成長を実現します。
さらに、櫻島埠頭は働き方改革に対応した職場環境や人事制度の整備を進めています。社員の育成やコンプライアンス意識の向上、安全強化に向けた教育を充実させ、企業の社会的責任を果たす方針です。また、港湾物流サービスの安定提供を目指し、設備の維持管理を強化し、健康経営優良法人2025の認定を受け、全社員の健康増進に努めています。