中央倉庫JP:9319

時価総額
¥253.8億
PER
13.6倍
国内物流事業では倉庫業と運送業を展開し、国際貨物事業では梱包業と通関業を、不動産賃貸事業では物流施設以外の不動産賃貸を行う。

事業内容

中央倉庫は、国内物流事業、国際貨物事業、不動産賃貸事業の3つの主要な事業セグメントを持っています。これらの事業は、中央倉庫とその子会社3社、関連会社2社によって構成されています。

国内物流事業では、倉庫業と運送業を展開しています。倉庫業では、貨物の保管や入出庫作業を行い、定温・定湿保管、保税蔵置場、トランクルーム、危険品保管、流通加工、倉庫証券の発行、物流施設賃貸などのサービスを提供しています。主な関係会社には、中央倉庫ワークス株式会社とユーシーエス株式会社があります。

運送業では、貨物利用運送事業、貨物自動車運送事業、保険代理店業を行っています。貨物利用運送業では、貨物自動車運送や鉄道運送を利用したサービスを提供し、貨物自動車運送業では一般貨物自動車運送事業を展開しています。保険代理店業では、貨物運送保険や火災保険を取り扱っています。中倉陸運株式会社が主な関係会社です。

国際貨物事業では、梱包業と通関業を行っています。梱包業では、精密機械類の輸出梱包や梱包資材の販売を行い、通関業では輸出入手続きの代行や国際複合一貫輸送事業を展開しています。関係会社には、株式会社テスパックと安田中倉国際貨運代理(上海)有限公司があります。

不動産賃貸事業では、物流施設以外の不動産の賃貸を行っています。建物や土地の賃貸を通じて、安定した収益を確保しています。これにより、中央倉庫は多角的な事業展開を行い、幅広いニーズに応えています。

経営方針

中央倉庫は、物流業界における成長戦略として、第7次中期経営計画「Let’s TRY ! 2024」を掲げています。この計画では、営業収益27,500百万円、営業利益2,050百万円、経常利益2,350百万円を目標とし、営業利益率7.5%、ROIC4.5%を達成することを目指しています。これにより、安定した経営基盤を構築し、株主や顧客、従業員の満足度を高めることを目指しています。

中央倉庫の成長戦略は、3つの「TRY!」を柱にしています。「自身にTRY!」では、社員一人ひとりが能動的に行動することを促進し、「組織でTRY!」では、挑戦する風土を作り、成果を分かち合う文化を育成します。「社会へTRY!」では、社会のニーズに応え、持続可能な物流システムの構築を目指します。これにより、進化する物流ニーズに対応し、信頼される企業を目指します。

また、中央倉庫は第8次中期経営計画「NEXT CS-100」を策定し、次の100年に向けた高い目標に挑戦しています。この計画では、ペットボトル樹脂関連の循環型ビジネスの拡大や、機工分野の強化、DXの推進、M&Aによる経営基盤の拡大を図ります。これにより、物流業界の変化に対応し、持続的な成長を実現することを目指しています。

さらに、中央倉庫は健全な財務体質の維持と資本効率の向上を重視しています。ROEの向上や最適なキャッシュ・アロケーションの実行を通じて、企業価値の向上を図ります。また、人的投資にも注力し、多様な人材の活用とスキル向上を推進します。これにより、物流業界の人手不足に対応し、働きやすい職場環境を整備します。

最後に、中央倉庫は物流基幹システムの移行を推進しています。最新技術を取り入れたプラットフォームへの移行を進め、事業運営の効率化とお客様への付加価値提供を強化します。これにより、競争力を高め、物流業界での地位を確立することを目指しています。