日本航空JP:9201

時価総額
¥1.3兆
PER
フルサービスキャリア事業、LCC事業、マイル/金融・コマース事業、旅行企画販売やシステム開発を手がける企業。

事業内容

日本航空は、複数の事業セグメントを持ち、多岐にわたる事業を展開しています。主な事業セグメントには、「フルサービスキャリア事業」、「LCC事業」、「マイル/金融・コマース事業」、および「その他」があります。

フルサービスキャリア事業では、日本航空やその関連会社が、世界と日本、都市と地域を結ぶ航空運送事業を展開しています。また、自社旅客機の貨物スペースや貨物専用機を活用した貨物郵便事業も行っています。

LCC事業は、株式会社ZIPAIR Tokyoやスプリング・ジャパン株式会社が担当し、北米・アジア、日本国内、中国などを結ぶ航空運送事業を提供しています。これにより、低価格での航空サービスを実現しています。

マイル/金融・コマース事業では、株式会社JALマイレージバンクがマイレージプログラムを運営し、株式会社ジャルカードがクレジットカード事業を展開しています。また、株式会社JALUXが卸売業を行っています。

その他の事業として、株式会社ジャルパックが航空運送を利用した旅行の企画販売を行い、株式会社JALインフォテックがシステム開発・運用を担当しています。これにより、旅行関連サービスやITソリューションを提供しています。

日本航空は、コロナ禍の経験を踏まえ、事業ポートフォリオを再構築し、特に非航空領域での新たなビジネスの創造を目指しています。これにより、グループ全体の利益拡大を図る事業構造改革を推進しています。

経営方針

日本航空は、成長戦略として「JAL Vision 2030」を掲げ、2021-2025年度の中期経営計画を推進しています。この計画では、「安全・安心」「サステナビリティ」「財務」の3つの柱を中心に、企業価値の向上と社会貢献を目指しています。特に、航空事故ゼロや顧客体験の向上、CO2排出量削減などを具体的な目標として設定しています。

短期的には、2025年度までにEBITマージン10%以上、ROIC9%、EPS290円を達成することを目指しています。これにより、安定した財務基盤を築き、持続可能な成長を実現します。また、LCCの国際線成長や国内線の収益性向上を図り、事業構造改革を進めています。

中長期的には、2030年までに既存事業の構造改革を深化させ、新たな事業領域の開拓を進めます。特に、社会課題を起点とした新事業の創出に注力し、社会貢献と企業価値の向上を両立させることを目指しています。これにより、持続可能な社会の実現に貢献します。

さらに、事業横断的な取り組みとして、顧客戦略や人材戦略、DX戦略を強化しています。顧客の価値観に基づくサービス提供や、多様な人材の活用、AIやデータを活用したマーケティングの高度化を進め、事業の競争力を高めています。これらの取り組みを通じて、日本航空は「心はずむ社会・未来の実現」を目指しています。